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高校生幹事長   作者: 源綱雪
二年生編
118/240

都議選

僕は、都議選の演説に駆り出された。過半数を取る為に東京を駆け回らなきゃならないんだ。

僕は、地方選はあまり知らないんだけどどうしようかな?僕の街頭演説は、都議選候補者の名前を連呼することとよろしくお願いいたしますって言うことになっているので、退屈しています。

っていうか、政策の内容を言うことがない状況って大丈夫なのかな?僕は楽でいいんだけど。

国政と地方行政の課題は違うってことはわかるんだけど、僕をマスコットの様に思ってない?都連の皆様、いい加減にしてよ。

僕の今日の演説の場所は杉並区です。駅周辺で街頭応援です。僕が笑うと吊られて笑う聴衆と微笑みに対する十代女子の黄色い声が聞こえる。やはり、アイドルに対する反応だよね。演説を取り囲む聴衆の一番前に十代女子・・・票に結び付かないんだけど・・・票に結び付く人たちは結び付かない人たちの後にいるけど、立ち止まってくれない。結局は、僕が人気アイドルでファンがいるって構図になってない?僕がいることが票を減らすって逆効果にしかなってないんです。僕は勝つための演説なのに、逆効果になっちゃった……

次の日より、僕は候補者の事務所を廻り、アドバイスをすることになった。事務所を廻るだけだから、おっかけが出ないだろうと踏んだ上での作戦だったんだ。だけど、おっかけが止むことはなく、何時も行く先々で出くわしてしまう。誰かスパイがいるんだろうか?もしかするとクラスの中に?夜叉節さんや亀井さんではないんですけどね……

クラスで友達と話している間に周りを見てみると、一人だけ明らかにこっちの話の内容を聞いているとしか考えられない女子を発見した。まさか、ファンクラブを煽っているのかな?その女子に廊下でそのことを訊くとあっさりと自白した。何故、僕の行動を把握する必要があるのかと訊くと……ファンクラブにいた女子からカンニング(昨年のテスト)していたことをばらされたくなければ、僕の行動を把握して、報告しろって言われていたんだって。

僕は、その子に僕の行動を把握することを止めて欲しいことと、ファンクラブを解散して欲しいことを伝えた。

それからというもの・・・おっかけは止んで助かった。僕は候補者の事務所を廻ることに専念した。

ファンクラブの人々は、ニュースで僕の動向を初めて知ることになっている。また、僕が去った後に到着してたんだって。

選挙は、終盤戦に突入した。僕は候補者が当選するために必要なことをしてた。

そして、選挙当日

投票率は78%を記録した。与党(中央政界の)系は過半数を取った。

僕の行動から出た結果ではないって思ったんだ。僕の行動範囲は狭くて、票に結び付かなかったんだもん。

なんと都議会は知事と対決をする様になったんだ。地方公共団体(首都)と国政の対決が先鋭化しました。これからは東京はたいへんですね。

その他の地方公共団体は区々ですけど、東京の様に知事と議会の対決が先鋭化してしまうことは少ないんだ。

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