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高校生幹事長   作者: 源綱雪
二年生編
105/240

紅葉狩り

僕は、休み前の放課後に紅葉狩りをしに行くことになった。高尾山に行くんだ。


本当は、町中でも見れるんだけど、ゆったり見ていたいし、マスコミに知られたくない。電車に乗っていくつもりだったけど、姉さんの車で行くことになった。

「姉さん、夜叉節さんと利之が一緒に行くんだけど?」

「それなら、中野駅で乗せて行くわ」

あれ、姉さん話が出来ていたんだね。

「僕、二人って言ってた?」

「二人から聞いてたのよ」

話が出来ていたんだね。

二人を乗せて、高尾山に行く。

車内では、紅葉狩りのコースについての話が僕抜きに始まって、決まった。

僕は外の景色を見ていたんだ。町中は単調ですが、郊外は凄く楽しい。高井戸から高速にのったんだ。降りたのは八王子(?)だった。

そして、高尾山の麓で車を降りた僕達は、すぐに登山口から登り山頂を目指して歩き出した。まだ早いとは思っていたんだけど、いつ予算を纏め終わるかわかんないしね?山頂に着くと、うっすらと色づく木々が目に入る。この景色の中で昼ご飯を食べたいって思った僕達は姉さんの作ったお弁当をせがみ、食べたんだ。

紅葉はまだ色づきが浅かったんだけど、それなりに綺麗です。

帰りは簡単に降りれた。麓で車に乗った後は僕は熟睡して、議員宿舎に着くまで起きなかった。

サイドアウト


亀井サイド

ウチは、紅葉狩りの予定を知らされていないし、今日、紅葉狩りに行っているという前田君の電話があるまでわかんなかった。まあ、ウチも防衛庁で仕事があるから紅葉狩りをしに行く暇はないんだけど……一言あってもいいじゃない!意地悪なんだから。

ウチは防衛庁の中で仕事をしています。中期防衛力整備計画を作っているのよ。どこにどんな部隊を配備すればいいかしら?韓国と中国に対して敵対していないし、ロシアに対してだけでいいかしらね。ロシアに対しても韓国と中国の軍を当てておけばいいわよね。ウチの仕事はほとんど無いに等しいんだけど、ウチは大臣室にいないと大変なことになってしまう。

学校にいない時は大臣室にいるわ。そして、あまり仕事がないのよ!

サイドアウト


夜叉節サイド

私は利之と待ち合わせして、中野駅に向かった。私の家と利之の家から近い駅は大久保だった。大久保から中野まで各駅で移動した。

それから、一丸ちゃんのお姉さんの車に乗って紅葉狩りに行って来た。車内では女同士、一丸ちゃんと利之で男同士の話をした。登山では、一丸ちゃんのペースに合わせて歩き出した。ちょっともどかしいペースだけど、それに加えてあっちこっちとはしゃいでいるから、大人な見た目の私達は休み休み進んだのよ。

それで帰りの車内では、一丸ちゃんが爆睡していて、私と利之は夫婦漫才(一丸ちゃんのお姉さん談)をしている。

「隣の奥様は危ない!」

「私のこと?」

「ちゃうわ!!」

「貴方の隣は私よ?」

「隣の家の奥様ってことだから!」

「そ、そうなの?私は貴方の奥様ですからね」

夫婦というには若すぎるわ、けど、それに近い関係はあるわよ?一緒に生活をしている様なものなので。

私達を結び付けた張本人は寝ているわ。何だか和むわ。私達は中野駅で下ろしてもらって、大久保で別れて家に帰った。

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