選挙制度改革
僕達は、期末テストが終わって、一息つこうと思っていたんだけど、翌日の午後から臨時国会が始まった。供託金の廃止と、立候補資格テストの導入を柱とした改革です。現職でもある水準に達し無ければ立候補資格を失うんだ。だから、総理大臣だって水準に達し無ければ、総辞職前に議席を失うことがある。そうです、大臣だって油断できないんだ。
国語、数学、理科、地理歴史と公民の5教科で合格水準は各教科七割です。
七割って意外と取れないよ。僕は現役の高校生だから、そう思えないんですけどね。この時、野党が大反対して、審議が難航するなんて思っていなかった。
大臣の任命にもテストが参考とする(厚生労働は保健体育)なんて追加したのも影響したのかな?
お昼から臨時国会が始まった。僕達副大臣(幹事長兼任)と亀井防衛大臣が永田高校から参加した。(四人は同じクラスだけどね)選挙制度改革って言ってたから2~3日で終わると思っていたんだ。
開会式が終わると、法案の主旨説明を姉さんがし始めた。
「この法案では、財産を持たない人でも学力があれば立候補でき、財産があっても学力がない人は立候補できなくなります。さらに、専攻のテストが大臣になる時に必要となります」
そして、審議が始まった。
資本「何故?学力なんだ」
姉さん「学力は資力に比べてより質の良い議員候補を出せると思っていますので、公平であるのではないか」
姉さんの発言には一理あるんだけどね。
資本「お金が無ければ学びも出来んが?」
姉さん「何の為に無償化したって思っているのかしら?」
そうです。高校授業料無償化の隠れた目的となっていたらしいんだ、優秀な議員候補の発掘することが。
さらに、姉さんの挑発は続く。
「参議院では、出馬する予定の学問のテストも導入するから、そのつもりで」
資本「てめえ、五教科だと思って審議入りを飲んだんだ。それ以外は聞いてないぜ」
しかも……続けた言葉が
「ぶっ殺すぞ」
あまり宜しくない人です。テレビの生中継が入ってますよ。
僕「虹議員、あまり煽らないで下さい」(本当は姉さんって言いたい)
姉さん「すみません。つい熱くなってしまいました」
弟の僕にたしなめられる姉さんと冷静さを忘れている野党議員の構図になっている。
資本「てめえの弟はばかだなー。保健体育がわからんのだろ?」
姉さん「取り消しなさい。私への侮辱は甘んじて受けるけど、弟の侮辱は許さないわよ!!あの子は小さい時から親の顔を知らないで育ったのよ!!あんまりだと思わないかしら?」
資本「何が許さないだ、ばか野郎。てめえの子供でもないくせに」
姉さん「確かに、私の子供ではないけど、弟は私の体から出る液体の栄養を採っていた私の分身だわ!!」
姉さんと自由資本党の喧嘩はまだまだ続く。
五時間続いて、今日の審議が終わった。なんか喧嘩で終わったような。
家に帰って・・・
「姉さん、あまり野党と喧嘩をしないでね」
「分かってはいるけど、売り言葉に買い言葉でついね」
その日は、そのままご飯を食べて寝ました。
次の日の審議
姉さん「昨日は申し訳ございませんでした」
資本「弟のことで熱くなったのが羨ましい」
ほっ、和解した。
資本「確かに、私達の党はあまり成績が良くなくて、お金だけの者が多いから・・・賛成できない」
あれ、お金だけだったから抵抗したの?次は共産だね。
共産「私達はいいですよ」
あれ、好評です。
なんか、喧嘩もないんです。
公暗「もし、水準に達しないとどうなるのか?」
姉さん「そんなことは決まっている。立候補できなくなります」
その後、審議は荒れに荒れて、衆参で可決して成立した時は、8月に入る直前だった。(自由資本と姉さんの喧嘩が荒れる原因だったけど)




