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高校生幹事長   作者: 源綱雪
一年生編
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補正

僕は授業が終わった後に自生党の幹事長室に寄った。すると、机の上は物で溢れかえっていた。(なんだろう?いっぱいプレゼントって書いてある箱が有るけど)

「虹!」

「国会対策委員長?」

「お前が来ない間にこんなたまっているぞ。ちょっと整理してくれ」

僕は言われる通りにした。

《虹ちゃんへ》

(なんだろう?)

ランドセルだった…その他にも、下着(どう見ても幼児用)やおもちゃ等!?

「国会対策委員長!全部、リサイクル店に売っておいて!」

ったく、これでも15歳だよ!!せめて、マンガ程度にして欲しい…

さて、ネットでも、見てるか

「幹事長、このサイトを見ろ」

<虹ちゃん倶楽部>

僕の年令が5~9ってなっている。一体誰がこんなサイトを作ったんだろう!?ふざけている。

怒って幹事長室を出た僕に、国対委員長が、

「幹事長室を他党(国民、社会自由)と共同の幹事長室として新たに作って、ここは閉鎖しましょう!!」

と、いってくれた。けど、どこに作ろうか?で、2人にメール。

『幹事長室を3党で共同の場所に作りたいんだけど、どこに作る?』というメールをした。

数分で返事がきた

『学校に聞いたら、昔部活動で使っていた部屋があるけど、それならば使っていいそうだ』


『夜叉節さん…利之君が空き部屋があるんだって』

確認、確認っと

『いいわね。利之にまかせるわ』

2人にメール送信

『ありがとうございます。利之君のいう通りにするね』

『利之君のいう通りにするんだけど、気をつけて』



そして…数日後

《自生・国民・社自共同幹事長室》(関係者以外立ち入り禁止)

僕達3人は新しい幹事長室で、1次補正予算案の会議をしている。

「ここの空港要らないんじゃない?」

「そうですね、ママじゃなかった夜叉節さん」

「俺も予算カットでいいぞ、秀子」

「どさくさ紛れにママって言わなかった?一丸ちゃん」

「言ったけど、いい間違いでした…」

「まあ、いいわよ。それとエコカー補助金と減税もカットできるわ」

「「はい、秀子(夜叉節さん)」」

「後、無いかしら」

「市場外の取引でアメリカ国債売り(20兆円)の財源が出来ます。僕のパイプじゃないけど、アラブの王と話が出来てます」

「流石、一丸ちゃんね。」

まあ、総理のツテだけどね。

「それを元に、国債の償還18兆円、新規施策2兆円としたい」

「あら、いいわよ。利之」

歳出の話になった…

「まずは、私からスタート。碓氷峠近くに新幹線駅新設と安中にある新幹線駅廃止」

「次は僕、楢枯れの特効薬開発」

「最後は俺、特にない」

こうして、進んでいった

「ああ、終わった」

「一丸ちゃん、ママって何で言ったの?」

うーん、困ったな…

「姉さんを小さい頃、よくママって呼んでいたんだ」

「なるほど、よくわかったわ」

危ない…夫婦の中の子供っていう風に思ったのは誤魔化せた

僕は、補正予算案を作った夜に38.9℃の熱を出して病院にいった。連れていってくれたのは、夜叉節さんだった…

「一丸ちゃん、大丈夫?」

「ここは?」

「病院よ、まったく無理したわね!!過労で抵抗力落ちてたって言ってたわよ!!」

「保険証は?」

「今、利之が持ってくるわ」

「僕の家が分かるかな?」

「私たちは、ちゃんと調べているわよ。それより、ちゃんと寝なさい!治らないわ」

あっ、そうだ…僕達って国民健保?一般の健保?

「大丈夫よ!!一応、扶養家族扱いね」

「えっ、働いているのに?」

「働いているって言ったって…給与貰っている訳では無いのよ!あんたもそうでしょう?」

「うん…ただ、おこずかいを月に5万円貰っているよ。姉さんから」

「そうでしょう?私も利之も月6万円貰っているわよ。親からだけど」

「政治資金もあるよ?」

「馬鹿ね、自分の為に使ってないでしょう?」

「そりゃね」

「だったら気にしないの」

「一丸ちゃん、大丈夫?」

「保険証持って来たぞ」

姉さんと利之だ。嬉しい

『この子のこと、ありがとう』

『なんてことなかったわよ、どう致しまして』

「「じゃ、姉弟水入らずで。私たちは失礼します」」

仲間が去って、家族水入らずに為ったけど、僕の気持ちは淋しい。

「一丸ちゃん、同世代の子がいなくなって寂しいの分かるわ。けど、明日また会えるわよ」

納得はした…

「早く治してしまわなきゃだから寝るけど、ママ(姉さん)傍にいて!」

「甘えん坊さんね」

僕は姉さんがいると、安心して寝ることができる。小さい頃から、姉さんが、面倒を観てくれてたからなんだけどね。この前、聞いた話なんだけど、僕の母親はあまり僕の面倒をよく観てくれなかったんだって言ってた。シスコンじゃないよ!!ただ、姉さんが母親の生きている頃から、僕のママみたいになってたんだもん…僕達の作った補正予算案は、予算委員会に提出(閣議了承済)された。

「えー、この予算案は私達の作った初めての予算です。是非とも成立させて下さい。(我等の3党の幹事長が作った。)」

「しかし、素人がよく作ったな(しかも子供が)」

「素人?何を言う。野党の時にも、提出したが(まあ、素人が作ったのは間違いないが…)」

共産「以外とまとも(もっと下手な構成だと)」

「お願いです。通して下さい。(弟の初仕事なんだから)」

僕達の作った補正予算案と違う点は、国債の償還額が21兆円となっていることです。そして、委員会採決により、本会議に送られた。


僕は熱も冷めて、学校に行って勉強をしている。

本会議では、簡単に通過。後は、参議院だけど…参議院では、委員会採決に3日、本会議に2日を要して、20日に成立した。

僕達の作った補正予算が成立したので、僕達3人は、合同幹事長室(永田高校内)で御祝いをしている。

「ねえ、郵政民営化見直しはどうなっているの?」

「ああ、それは会期末迄に成立させるそうだ。」

「一丸ちゃん、焦ってもしょうがないわ。5月の初めに話し合えばいいわよ。」

「ところで、ゴールデンウィークにどこに行く?」

「僕は、箱根に行ってみたい」

「私は一丸ちゃんの故郷に行ってみたいわ」

「そうだな、俺もだ。秀子」

「ちょっと待ってよ!!二人共、僕の親はもういないんだよ!?墓参りでもさせる気?」

「ああ、そうだったな」

「私たちは観光したくて、言ってるの。一丸ちゃんの家の墓に行く予定は無いのよ!」

「そ、そうなんだ…」

「でも、何で急に言い出したの?」

「「ちょっと興味があったからね♪」」


一方、日本たちあがれの党本部…公認候補者の選考中

いずれも水商売の方々 26~40位の男女だが…

「公約は?」

異口同音に

「「「「売春の合法化」」」」


再び…幹事長室

「夜叉節さんの故郷や利之の故郷には行かないの?」

「「近所 (よ)」だ」

えっ、そうだったんだ…僕はてっきり僕と同じような境遇だとばかり…

「なんだ!同じような境遇じゃないと同じポストに就けないのか!?」

「そうじゃないけど…」

「安心して、俺のお金で3人大丈夫だ」

「そう言えば、中間テストっていつだっけ?」

「連休明けじゃなかったか?」

じゃ、其所まで遠出できないんじゃ…

「どころで、秀子、大学(院)無償化はやらなくて良かったか?」

あれ?話が変わった

「マニフェストになかったからいいわよ」


与党3党の本部…で記者会見が行われた。

豊臣総理

「今月、社会自由の公約の高校授業料無償化の法律が成立した。会期末迄に郵政民営化見直しの法律も通します。」

郡山国土交通大臣

「我が党の公約の高校授業料無償化の法律が成立したのは喜ばしいわまた、余裕のある時に大学(院を含む)無償化も実現したいと思います」

松平郵政改革・動植物共同参画担当大臣

「高校授業料無償化の法律が成立したのは、誠に喜ばしい。次は我が党の公約の郵政民営化見直しの法律成立になるが、自生・社自の協力を得られるので、会期末迄に成立させる所存である。」

3人「「「そして、臨時国会では、動植物共同参画社会の実現の法律案を成立させる。」」」(質疑応答省略)


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