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全てあなたの献心だった

作者: アボカド18%
掲載日:2026/01/14

「雨、思ったより降ってビショビショやわ」

「そう? 私はあんまり濡れへんかったけど」


「そりゃ橘、お前がチビやからやろ」

「チビでも濡れるわ……てかチビちゃうわ!」


---


「やっば、テストあんのに一限遅刻する!」


「おいそこのアホ!」

「え、なんでアンタ……」


「俺も遅れてん! ええから早よ後ろ乗れ!」


---


「やっぱ振られてもうたわ……」

「そうか」


「いつもみたいに、笑えばいいやん」

「笑うかよ」


「なんでよ……」


「ホンマに、チビのままやな」

「うるさい……」


---


「陽菜、具合大丈夫か?」

「……これが大丈夫そうに見える?」


「軽口叩く元気はあるみたいで良かったわ」

「それより、仕事は……?」


「アホ言え、今日は休み貰ったわ」

「別にそこまでせんでも良かったのに……」


「陽菜、もう一人の体ちゃうねんから、こういうときは素直に俺に甘えてくれ」


「……うん」


---


『悪いけど、絶対俺の方が長生きするわ』

『はあ?アンタ急に何言ってんの?』


『いやな、最近なって色んなこと考えたら、俺が残っといたらんとあかんなって思ったんよ』

『アホばっか言うて、子供らだってアンタみたいなんに残られたら困るやろ』


『うるさいうるさい、とにかく俺は長う生きるねん』

『はいはい……』







「……ホンマ、嘘つきやわ」

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