東狐 壱
皆さん、こんにちは!こんばんは!おはようございます!
いつもブックマークや温かい感想をありがとうございます。皆さんの反応が、執筆の大きな支えになっています。
今日は大切なお知らせがあります。
私事ではありますが、今年は受験生ということもあり、7月以降は勉強に専念させていただくことにしました。そのため、今後の更新スピードが少しゆっくりになる可能性が高いです。
「続きが気になる!」と言ってくださる方には申し訳ないのですが、今は自分の将来のために、成績を優先して全力で取り組みたいと思っています。
書き溜めも頑張りますが、余裕がない時は「今、一生懸命戦っているんだな」と見守っていただければ幸いです。
勝手なお願いではありますが、これからも応援よろしくお願いします!合格して、爆速で更新します!!!
「ただいま戻りました、お父様。」
「遅かったな。・・・寒かっただろう。湯浴びをしてくるといい。」
「はい。」
「・・・そのまえに、交渉を一つ頼む。判断はお前に任せる。」
「・・・・・・はい。それでは失礼いたします。」
・・・判断はお前に任せる、か。それはつまり、お父様と同じ判断をせぇってことや。
間違えたら、息子である俺もタダでは済まへん。
「・・・ふーーー。」
このドアの前に立つと、いつも手が震えよる。
「大丈夫や。」
「すみませんね、えらいお待たせしてもうて。」
「いえいえ、あえて光栄ですよ。次期組長。」
老いぼれが。
「そんなとこに立ってんと、腰かけてくださいよ。」
「それもそうですね。いやぁ、北狐家の組長とはすごいですな。さて、本題に・・・」
せや。俺は北狐組の次期組長。今は東狐やないんや。
「本題は話す必要もないかと思いますけど。」
「っ!?あ、ああ。話すまでもなく前向きに、検討してもらえるなんて光栄です。ですが、内容を話さないと・・・」
笑顔を保っとるつもりやけど、脂汗をかいとんのは丸見えや。こっちは常に笑顔。表情を崩すなんて論外やからな。
「手を出してもらえますか?」
もらえますか?・・・それは、お願いやなくて命令や。嫌でも断ることなんかできへん。
老いぼれは恐る恐る手を出す。
バキッッッッッ_____
カスッカスな音がなった。
「う、うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
老いぼれの枯れた声が、産声みたいな叫びになって聞こえる。
男は、さっきまでの笑顔だったのが嘘のように冷酷な顔で言った。
「何を勘違いしとんねん。俺が座る前に腰かけるとか、礼儀の”れ”も知らんのやな。その体、ろくな経験もしてへん、ただの老体か。」
叫び続ける老いぼれには届いてへん。
「あと、よろしく。」
男は自宅に帰った。
「大丈夫や。・・・殺してへん。大丈夫。失敗してへん。」
家に帰った男のポケットが震える。
「・・・皆。今は打ち上げか。」
男はタワマンの一室で風呂を浴び、弱肉強食の血が支配する真っ黒な檻へと歩いていった。
住宅街には、平和という言葉が似合わない血だらけのヤクザ歩いていた。
服を赤く染めるほどの血は、自分のもんやない。全て返り血や。
男が見つめるアスファルトは黒い。
まるで鏡や。時々、街灯で明るくなるアスファルトは・・・。
「今からでも。」
男は着替え、急いで何処かに向かった。
「ごめん、いま来た。」
「おぉ!東狐〜。体調は大丈夫?」
「体調?」
「ほら、さっき顔色悪かったから。」
「俺以外、分からないはずなのに・・・。」
「え?ごめん、聞こえなかった。」
「いや、なんでもない。僕は大丈夫だよ。それより楽しも!」
少しだけ。少しだけ東狐として楽しもう。
だが人生、そう簡単にはいかないものである。
「ふい〜、食べた食べた。」
今回は皆結構飲んでたな〜。まあ、俺は飲めないんだけどさ。
とゆうか、この状態。またお泊まり会か?
「東狐、これどうするよ。」
俺が問いかける前に怒鳴り声が聞こえた。
「北狐、次期組長!お前を殺せば、ここ一体は我らのものだぁ!」
東狐の後ろにいた、刃物を持った男が叫び襲いかかった。間に合わなっ!
____東狐は男の刃物を奪い、男の背中に刺して刃物を返した。この時の東狐の目は冷酷であり、アイドルの面影など一切なかった。返り血が街頭に照らされ光る様子はまるで、地獄の王だ。
男は死んでいる様子。
「ど、どういうことだよ。・・・東狐。」
振り向かないまま、東狐は言葉を吐き捨てた。
「僕は東狐じゃない。・・・俺は北狐組、組長の息子や。」
東狐がヤクザの次期組長だということを知られてしまいました。これからどうなるのか、東狐はアイドルをやめてしまうのか、次回をお楽しみに!




