お泊まり会
「決起会だからってテンション上がって飲み過ぎだろ、こいつら。」
寝てしまった3人をみて東狐が呆れたように言った。だが、俺は先程のとんでもない発言を覚えているぞ。
「東狐の家に泊まるって、まじで言ってんの?」
俺が女ということはさらっと言っていたから、もしかして忘れてる?
いや、着替えるときに1人にさせてもらってるし、そんなことはないか。じゃあ、まじで何?!
「まじだよ〜?盛り上がりすぎて、終電逃しちゃってるし。」
「ちょっと親に聞いてみます。遅くなるとは言ってるけど、さすがに無言でお泊りはあれなんで。」
親に電話をしてみると悩みつつも、皆一緒ということを聞き承諾してくれた。
東狐はタクシーを捕まえ、動ける舟音と東狐と俺でメンバーを運んでいく。
「着いたよ。」
各自1人を背負い玄関まで行く。住宅家にある立派な家、シンプルなデザインで静かだ。
「・・・さてと!この3人は適当に敷布団の上に投げておいて、部屋は瑛華はここで舟音はあっちで。」
「ありがと。」
「風呂入ったけど、服はどうしようか。もちろん瑛華が先な。」
「うい〜っす。」
いつも元気なのに舟音は、こうゆうときはチャラくなるんだな。
「服はなんか借りれるのとかないかな?焼肉の匂いが気になって。」
「探しとくわ〜、とりま入りな。」
「は〜い。」
風呂にはいるとアロマキャンドルが置いてあり、外観と違ってオシャレだった。
タオルもいい香り。
風呂から上がると東狐が
「服置いとく。あっち向いてるから取り終わったら言って」
と、鍵のかかった扉の向こうに服を置いた。
「お、ようやく風呂入れる〜!東狐、先俺が入る・・・?!」
「やっぱり男サイズはちょっと大きいな。」
ダボダボのパーカーに短パン。少し濡れた髪。まあ急遽だったから仕方がない。
舟音が、じっと見てくる。
「舟音?どうかした?」
「いや、こうみると女の子だなと思って。部屋の鍵、しっかり施錠しとけよ。」
「きも、言われなくても警戒ガチガチだわ。」
軽く舟音を蹴る。
「まあまあ、明日はライブだし早くねな。」
「うん、明日も最高のライブにしようね!」
リビングに戻って寝ているメンバーの手をとり、みんなで気合いをいれた。
カーテンの隙間から日差しが差し込む。ああ、朝だ。
俺は時計を確認する。
「え、やばい。」
ドアを勢いよく開け、リビングへ走る。
「皆起きろっ!遅刻だ!!!!!」




