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4/10

伝説の終わりと英雄の始まり

グラスが落ち、あたりに散らばる

「あぁ~こら、ルナちゃんと持っておかんと駄目じゃないか」

ボスは、かがみこみ破片を集める


「今なんと?」

「聞こえんかったか、申し訳ないが解散しようといったんじゃ」

破片を新聞でくるみ、危険物に捨てる


「何も、この世界だけがすべてではない」

いつもうるさい、ロミオとロムも固まったまま動かない


「ルナも、もっと外の世界を見てきていいんじゃよ、幸せになってほしいんだよ

いいか、今年までだ、今年まで一緒にいてくれ」

ルナを仲間にするよう頼まれたようにそこには

冷徹で世界最恐の男といわれていた、ボスこと…ラース・スター

ではなく、ただの縮こまりお願いをする、ラース・スターがいた


「私は、どこにも行かないから!」

ルナが叫びながら、外に出ていく


「ルナ!」

フィリップの声は届かずルナは行ってしまった


「ロム、マゴラ頼むルナを追ってくれ」

「任せろ」と「分かりました」

といって二人はルナのあとを追う


「すまない、タクミとロミオ、お前たち席を外してくれ」

さすがのタクミも終始明らかに同様している。

二人は出て行った


さすがのフィリップでもちょっと嫌だな

まぁ、ボスなに言ってもきかんからな。


「さすがに、もうちょっとあってもよかったんじゃないすか」

俺は、コップに酒を注ぎ、ボスに渡した


「フィリップ」

「何ですか、ボ…いや、ラース」

二人は笑いあった、なぜか普段みたいに話が進まなかった。


「フィリップは、嫌じゃないのか?」

「俺が言ったって意見曲げねぇだろ、あんた」

フィリップは、酒のペースを上げていった。

なぜだか、全然味がしないし全く酔わないのだ


「儂がいつ、お主の言うこと聞かなかった」

「あれは、俺があんたに会った頃、高価な懐中時計を買いたいって

 聞かなかった事かな」

俺がこの人に決闘を申し込んだとき結局負けて、おれが時計を買わされた

値段日本円にして、313万!! 高すぎ


「そうか、あんたと居れるのもあと、一年か」

「お前には、いろいろ迷惑かけたな」

「今更ですかw」

二人して笑いあうのも、あと少ない


玄関前にて

飛び出してしまったルナは、暗い夜にもかかわらず

こけて、足をくじいてしまった。


「ぐす…ぐす…うぅーズぅ(息を吸う音)」

虫の鳴き声しかしないはずの夜、ルナの泣き声と共にミックスを

奏でているかのように、静かな音がひびきわたる


「ルナ…?」

「ルナちゃん」

「「ルナ」」

四人は驚いていた、最初のうちは何の感情も面に出さないルナが

ここ四年では、笑顔こそ見せてくれたが、他の表情は見たことなかったのに

いま、目の前で泣いているのだ。


「ルナ、大丈夫。大丈夫だから」

最初に抱きついていたのは、女性方だった


「ルナちゃん、泣かないで」

マゴラとロムがルナに抱きつく


タクミとロミオは顔を見合わせ

何かを決意したかのように、二人で抱きついた

(注意:そうゆう、展開には持って行かないのでご安心を!!)


「大丈夫だよ、ルナ」

「グスっ…はぁ…ずっど一緒にいだかった」

ルナは大泣きしてしまった。

擦りむいているのに、気づいたマゴラはすかさず回復魔法を施した


「日々の疲れを今解き放て 神の助言を無視した

   愚かなこらにどうか加護なる癒しを

      神農は、大地を晴れさせ、木々を生やす

           どうかその癒しを与えよ」


呪文を唱え終わり、エメナルドグリーンの光が傷を包み込み、癒し始めた


「ルナちゃんと、特訓したおかげで少量の言霊のエネルギーで呪文を

  唱えれるようになったんですよ、あなたのおかげです」

「良かったな、ルナ、で、何で抱き合ってるんだよお前ら」


女性三人は、二人を見つめる

ハッとして二人は素早く離れた。


「ちょ、タクミ君急に抱き着かないでよ、僕、そんなんじゃないんだから」

「な、何を言ってるんですか、てか臭いです、風呂に入ってください

 ロミオさん」

二人は赤面しながら言い合う


随分時間が経ってから、ルナが話始める。


「私、ここが大好きだった。ロシアでは日々、人と人が争いをしてたの

 子供が誘拐されるニュースなんていつもの日常だった。私の友達だって

 誘拐された。父が浮気をして、借金まで作って挙句の果てににげた、母はどうしても

 返そうとほとんど家にはいなかった、だんだん、母は疲れていった」


ルナがいたロシアのスラム街は酷い無法地帯だった

鼻がひん曲がるような、悪臭がどこにいても漂ってくる

毎日、人殺しに誘拐しまいには、飢えで苦しんで死んだ人の死体も放置してある

無法地帯なのだから、警察などは来るわけもなく、法律という概念すらない場所だった


ルナは11歳で母に売られた。

綺麗な白髪の髪、翡翠色のきれいな瞳

ルナは、高価で取引され、強面の男たちがキャリーバッグを2~30個

母の前に置いていった

「お母さん…いや…いや…お母さん!」

母は、私に見向きもせずしたばかりを向いていた

ドアが閉まる直前に見えたのは、キャリーバックを漁る母の姿だった。


泣きながらルナは四人に話した。

ロムが頭を撫で、マゴラが手を握り

ロミオもタクミも座って話を聞いていた。


「母がいつも私に言ってた「私がいるよ」なんて聞きたくない

 ねぇ、ずっと一緒に居ようよ、ロム姉さん!、マゴラちゃん!、ロミ兄!、師匠!」

四人は返す言葉が見つからなかった、ルナがこんなにも

意見をしたのは初めてだったからだ。


四人は次第に涙がこぼれルナと一緒に泣いた



一週間後

ラースの考えは変わらなかった。

一年後の12月31日で解散すると決めていたようだ。


「ねぇ、ルナ講義受けに行かないの、このままだと除籍になっちゃうよ」

「行かない」

ルナはあれから自室に引きこもるようになってしまった。

皆が呼んでも出てこない。


「ルナ、稽古つけてやろうか、ちょうど暇だから」

「いい」

ルナにそんなことを言われタクミは落ち込んだ。

    タクミ 惨敗


「最近、新たな魔法を使えるようになったのルナも習いたい?」

「興味ない」

「なぁ⁉」軽くあしらわれマゴラも落ち込んだ

    マゴラ 惨敗


「気分が悪いなら、走りに行くのがいいぞ、早朝だし一緒にどう…」

「気分じゃない」

    ロム 惨敗

「僕と…」

「あっち行って」

(なんか、僕だけ速くない)

   ロミオ 瞬殺


階段を上がってきた、フィリップは、四人が部屋の隅で頭を打ち付ける光景を目にした


「何やってるんだ、お前ら」

そんな四人を無視しルナに話をする、


「ルナ!決まりは決まりだ、こいつらはなお前と仕事行きたいからわざわざ来て言ってくれてるんだぞ

 悲しいのは、皆も一緒だ、俺が一番悲しいに決まってるからな」

ガチャっと

音がし、ルナが出てくる。


「「「「ルナ」」」」

四人が声を上げ近寄る


「仕事にはやっぱり行く」

「おう、無事で帰って来い」

「「出発」」

五人仲良く任務に出かけた。

五人を見送るとラースが近寄ってきた


「そろそろ、明日で終わりか…」

「何だ、寂しいのかラース」

二人は15年一緒に旅してきていた。

少年だったフィリップの面倒見てくれたのも、ラースだ。


「お主が儂を呼んでくれるのも、そろそろ最後か」

「俺は、あんたが死ぬ時まで居てやってもいいけどな」

「こっちから、願い下げじゃ」


「おわり」とはさみしい言葉だ。


12月31日新年あけるまであと五時間

いやーよく頑張ってくれたね」


静寂を切るように、フィリップが悠長に話をした


「ロミオの計画通りに三人が動く、火災が起きたら、マゴラの水神(ヴァダー)を撃って被害を抑える

一番瞬発に長けてる、タクミと一緒にロミオが親玉の後を追う、その間に、監視カメラを破壊させ、帰りの手立てをロムが確保。軸が取れていいコンビネーションじゃないか?」


「どうも」

「あざます」

「よかったです」

嬉しくなさそうな、三人の声が部屋に響く

(なんか、居心地悪いな)


「ところで、ルナは?」


ロミオが、フィリップに目を向けて聞く


「また、自室に籠ってるよ」

結局、最後の任務にルナは行かなかった。

最近は、自室に籠り、夜は泣いている。


「フィリップさんは、これからどうするの?」

ロミオは、普段と変わらず笑いながら聞いてきた

それで、こそロミオだ


「俺は、最後の場所でも決めてそこで気長に死を待つよ」

「待つってあんたまだ30手前だろ?」

ロムも話に入ってきてくれた。


「早めに、死に場所決めるのさ、ほら、早いもの勝ちって言うでしょ

 逆にお前らはどうするんだよ」

酒を飲みながら、、フィリップは、皆に聞く


「私とロミオは、世界を探索に行くよ」

「ロムが僕にきてほしいて言われてさ」

「いってないでしょ」

「言ってましたー」

港での件をお返ししている


「マゴラとタクミは、日本に帰るのか?」

二人は沈黙をする


「僕は、ロシアに行きます。」

やがて、タクミが切り出した。


「ロシア?」

「はい、剣の修行とあと…ルナの母親を探しに行きます」

「そうか…」

「わ、私は、」

慌てた様子で、マゴラは口を開いた


「日本にいったん帰ります。詞術の本を実家に取りに」

「そっか、みんな元気にしてろよ」


また、静寂に包まれた。

最近の皆は元気ではない、解散というのが嫌なんだろう

何年も一緒に居たら悲しくなるのは、当たり前だ。


~年明けまで~30分前

「お前たちには迷惑ばかりかけたな」

ラースの最後の言葉だ。


「いままで、お前たちと居れたのは儂の宝物だ。」

「…」

フィリップ含め、ラース以外の皆は下を向いていた


「最初は、フィリップと始めた。金稼ぎで建てた事務所がまさか

 マフィアになるとは思わんかったわ」

「…」


「今までありがとうな」

ラースは、静かに話を終えた5分位静寂に包まれた

まるで、お通夜のように。


「ところで、ルナはこれからどうするんだ?」

フィリップはルナに問いかけた


「…特には、決めてない」

ルナが、悲しそうに言った

ルナは密かに期待していた

誰かが、「一緒に居よう」と言ってくれるのを


ロミオたちが、グラトル港から帰ってきたとき

四人に話していたのだ。

実際、四人ともみんなで旅をしようと考えていたらしい


「ルナは連れて行かんほうがいい」

「なんでよ」

ロムが悪態をつきながら聞いてきた


「それは、ルナのためにならないからだお前たち、ルナが好きなのはわかるがあの子にも未来があるん    

 だ。それにずっと一緒に居ることもできないからな」

「フィリップさんがいてあげないんですか」

タクミが、俺の顔を見ずに小さい声で呟く。


年明けまで、15分前

ロミオとロムは二人で世界を旅するとこと

マゴラは、詞術の本を取りに実家へ戻るため日本に

タクミは、ロシアに行くそうだ

ルナは、とらえず剣術学校の講義を受けに行くとのこと。

バラバラになるのが嫌なのは、みんな同じだ

前に進まなきゃ、見えないことだってある。


「ボス、最後の挨拶を!」

「あぁ、わかっておる」

皆で、グラスを持ち中央に集まる

輪になって、グラスを上に掲げる


「フィリップ、ロミオ、タクミ、マゴラ、ロム、ルナ

 お前らは最高の家族じゃった。今日でお別れだがどこに行っても、心は通じておるから

   幸せになるんじゃよ!」


コンッと、皆のグラスがぶつかり合った

ラース・スターをトップとした、武装勢力の組織 ギャングスターは、幕を閉じた



1か月後

三人の青年と一人の女性が話をしていた

10代後半だろうか、みんな若く楽しそうに話していた

名前は、

ルーク・スカイ「18才」

ケルス・ヴェルデ「18才」

キルエ・ノバ 「18才」

そして、きれいな白色の髪、翡翠色の瞳を持つ女性

ルナ・カルティ 「18才」


「皆で、組織を作ろう、一般市民を脅かす悪い敵をやっつけようよ」

ルナが、岩の上に立ち皆に提案した。遠くの水平線を指さして


~英雄の始まり~

ルナは嫌な夢を見る


「お母さん、お母さん嫌だよ」

最後の母の記憶は、金を漁る母の後ろ姿

私には、目もくれずに

「私がずっと居るから」そんな母の言葉が大嫌いだった

所詮はただの、無意味の言葉なのだ


「ナ…ルナ…ルナ!!」

ケルスがルナを起こす


「大丈夫か?すごい魘されてたし、涙を拭きな」

「え?」

ルナの両目からは、雫が流れた跡があった。


「ありがとうね」

「うん」

ハンカチを受け取り、涙を拭う


「だから、あれほど怖い映画を見るなって言ったろ、君はほんと…」

ルナがケルスに抱きついたのだ


「ルナ?」

ルナは何も言わずただ、ケルスの腕の中で顔を沈めている


「ごめん、俺が言い過ぎたよ」

二人の部屋はルナのすすり泣く声だけしか聞こえなかった


~トレーニング~


こんにちは、クロです

俺はあれから、キルエさんとルークさん

そして、たまにですけど、ルナさんとケルスさん達に剣技や、能力強化などを教わっています。

そうそう、俺の同期?はみんな優秀で僕だけが付いていけてません。悲しいです!


「こうですか?」

「いや、こうだ!」

コロン・ウェルダ よく僕に話しかけてくれる女性の方です。

元無者だって聞いたときは、驚きでした。

呑み込みが、僕ら五人の中でも早いから

他にも、ベル・スウィニーにガルバ・エドレーク

ベルは、やる気はあるけどおっちょこちょいでよく寝坊してくる

ガルバは、優しく頼りになるお兄ちゃん的存在です。


それともう一人

「よそ見してるんじゃねえ」


ブンと勢いよく、木刀を振り下ろしてくる

カコンと木刀どうしが触れ、男の木刀の動きを止めた


「ウィルス、加減しろよ」

ウィルス・アンダ 加減というものを知らない奴だ

一気に力を抜き、斜め後ろにジャンプする、木刀全体に力を入れていた

ウィルスは、バランスを崩し前方に倒れかけた

すかさず俺は、前に振り込んでみねうちを狙う。


「させるか」

ウィルスが手を振り上げた。

急に木刀が重く俺は手放してしまった。


「くっ…」

情けない声と共に丸腰になり、下がろうとしたが

体が動かない、どうしてだ?

考えてる時間を与えないかのように、ウィルスが木刀を

振り下ろす。


「もらったぁー」

思いっきり振られた木刀は、俺の肋骨を

折った


「ぐはっ」

俺は地面に倒れこむ

あぁ~死んだ、レインが一瞬見えた。

意識が、朦朧とするなか、

こんな、疑問が浮かんでくる

 俺何のために、マフィアを目指したんだっけ



見上げると、俺はベットの上だった。

そっか、俺、骨折られたんだ

泡吹きながら、倒れたんだっけ?

痛てぇな、


「クロ?」

「クロ君?」

見覚えのある、淡い空色の髪の美女に茶髪の髪の美男

コロンとガルバの二人だ。


「大丈夫?クロ」

「肋骨折れたんだって?」

二人が心配してくれている


「このまま、安静にしないとだね」

「僕、また見舞いくるからさ」

ありがたい、ありがたいけど、人の顔の上で話す内容じゃない


「えっフランスから来たの?」

「そうだよ」

俺達、三人はサンドイッチを食べている


「どの辺?」

「ギリ、パリかな」

「道理で(イケメン)」

「何が?」

俺は、口に含んでたサンドイッチを詰まらせた


「何でもない、何でもない」

フランスか、行ったことないけど素晴らしい場所だろうな


「そういえば、ウィルス三人に叱られてたよ」

だろうな、能力を使わずにっていうのに使いやがってよー

痛いんだぞ、イテテ

肋骨を抑えながら話を続ける


ガラムに入って分かったことがある

いや、この世界マフィアに入っていろいろ知った真実

まず、ガラムは、人を殺すけどそれは一般市民や善良な人の命を奪ったらの話だ。

世間では、ほとんどの事件や殺人にガラムが関与してると、思ってるそうだが

全然違う。  ガラムと名乗れば皆が恐れる

これによって、いろいろ面倒なことが起きる

例えばAの敵が、「俺はガラムのメンバーだ」といったとしよう

そしたら、Bの敵もこういう「俺こそが、ガラムのボスだと」

なんとも、意味のない張り合いだ。

保育園での、おもちゃの取り合いの喧嘩みたいなもんだ

どのみち。AとBが主張してるのは、自分が犯罪者ですと言ってるもんだ


でも、犯罪者でも俺は人を殺せない

そんな思いは、この世界ではいらないのだろう


あの、パソコンに映っていたのは、キルエさんの能力だったそうで、試すために映し出したそうだ

その結果、1人は情報組織のほうに行ってしまった。

 ガラムは500人という少ない人数で成り立っている。

ちょうど半々くらいに分かれ 情報部隊と武闘舞台でなり立つ


武闘派は、ルナさんが率いる5つの隊で構成されている

前線で戦う、1の部隊と2の部隊

遠距離から、前線のサポートをする3・4部隊

基本自由で、前線、サポートのどちらでもしてよい5部隊


情報派は、それぞれが国を周り、敵組織の場所、構成を収集し、一般市民に危険を脅かす

事をするならば、その組織を潰すために動く。



 ~3週間後~


あれから、三週間がたった。

体の痛みもだんだん引いてきた。

とはいっても、まだ完治してないので無理はいけない

結局、ずっと寝たきりだった。

魔術の本が置いてあったが、誰も見ていないのかホコリが被っていた


「ふぅー」

本のホコリを飛ばした

ブワっとホコリが宙に舞う


「ゴッホ…ん?」

本を取り出し裏には名前が書いてあった。

「マゴラ・ザム」日本語?

さっぱり読めん

何を書いているのか全く読めなかった。


そもそも、俺はこれから何をすればいいんだろうか

剣術もまともに身についていないのだ


「あぁー暇だ」

ボスに特訓をしてもらうと言われたが

何もすることがないのだ


コンコン、ドアがたたく音がし

目を向けると、コロンとガルバが来てくれていた


「もうすぐで、完治だね」

「うん、来週くらいから、もう稽古に行ってもいいらしい」

ここ毎日、コロンとガルバは遅くまで稽古をしているそうだ


「明日だね」

「コロンはどこに行きたいの?」

何やら、楽しそうにデートの話をしている

付き合ったのか?


「クロはどこに行きたいの?」

「俺まで、誘ってくれるの!」

語尾がおかしくなった


「えっと、所属部隊の編入試験どこ行きたいの?」

「試験?」


どうやら、試験内容がそれぞれで課されるらしい

1,2部隊は、近距離能力の所有が絶対条件、

3,4部隊は、遠距離能力の所有が絶対条件らしい

5の部隊は、あまりしたい人がいないからか、二人も知らない

クリア条件は、どの部隊もルークさんから一本取ること


「俺はどの部門にしようかな」

「クロは、僕と一緒に1部隊だよね」

コロンが目を輝かせながら言ってくる

1と2で何か変わるの?


「いや、僕もコロンちゃんも前衛向きの能力だから」

そっか、能力関係してくるもんな。


「クロ怪我の具合はどうなった、」

ケルス先生が来てくれた


「ケルス先生僕らは、お邪魔でしょうか」

椅子から立ち上がる二人


「いや、大丈夫だ、そんな大した話じゃないんだ」

「お前のこの先なんだが、そのお…」

まさか、ここでサヨナラそんなの嫌だよ。

だってここ、めっちゃ遠いんだよ?

帰れなんて無理だよ。行く所ないし、生きる希望もない…


「出ていきたくないです。」

「は?」

気づけば、そんな言葉が出ていた。


「掃除洗濯、何でもしますのでどうか…」

(掃除はわかるだいたい分かる、料理は出せたほどではないけど…まあいいか)


「いや、追い出そうとはしないよ、部隊の話だが」

おータイミングが良いさては、先生来てましたなぁー


「5部隊に所属してもらおうと思う」



「はい?」






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