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昔の話

10年前、アメリカ

ラスベガスのカジノ店で強盗が発生した

サイレンが鳴り響き、アメリカ警察も動いていた


「|Hold on robbers《まて 強盗ども》」

「待つ、分けねぇだろ、死ね」


強盗が投げた、手榴弾により、電柱が倒れ警察官たちは、追跡困難となった。

強盗たちは用意していた車に乗り、夜の街へと消えていった。


「兄貴~儲かりましたな」

「あばよ!国家の犬どもw」


入念な計画、能力を使い、カジノ店からは、一億円と高価な金品が盗まれ3人の死者20人の軽傷者が出た。


「お前ら、この金でうまいもん食いに行くか?」

「いいっすね、おれたくさん食べますよー」

「馬鹿か、キャバクラや風俗に決まってるだろ!」

「まあ、とりあえず、船を港で待たせてるからはよ行くぞ」

「「イエッサーボス!!」」


グラトル港にて

強盗団はイライラしていた。


「ちっ!いくら待てばいいんだよ、」

時間通りになっても船が来ないのだ


「ボス、連絡もつきません」

「クソ、どうなってるんだ」

強盗たちは、段々とイラつきが収まらなかったのだ

ざん


ザシュッ。

一人の強盗が真っ二つに切られ、血しぶきが舞う


「え?は?」

「ボス、てきしゅうです、逃げましょう」

「おっと、そうはさせないよ」

上から、声がした、見上げると、眼鏡をかけた青年がコンテナに座っていた


「こんにちは、僕の名前は…まあ、どうせ死ぬし別にいいかwタクミ君ーあと殺しちゃって♪」

後ろには、剣を持った男がいる


(ひび割れ)

剣の斬撃は強盗の上につるしてるコンテナにめがけて行き、ロープが切れ、コンテナが落ちてくる


「あぁ、いやあああーー」

グシャッ

と音がし潰れた勢いで、血が強盗の親玉にベットリと付着した。

ほかの強盗たちは、散らばって逃げた


「もぅ~これからが楽しいとこなのに、よっと」

スタッと華麗に着地を決めた。

「にしても、タクミ君、腕上げたね」

「ありがとうございます」


ドン、ドンと、鈍い音が響く

「銃が玉切れだわ」

「回復魔法はいりますか、ロムさん」

「いいよ、てかこれで終わり?」

ロムは、リロードしながら青年に聞く


「てか、あんたも能力あるんだから、使ってよロミオ」

睨みを効かせながら、ロミオを見る


「いやー僕は考えて君たちはそれに従って動く、そういう殺り方でしょ」

「従うって、奴隷じゃないんだから」

「誰も奴隷とは、言ってないでしょ」

「いや、あんたはそうおもってるね」

ロムとロミオが小競り合いをし始める


「お疲れさまです、タクミ君」

「お疲れ、ザム」

ロムたちとは、正反対でおとなしめの性格の二人である


「回復しましょうか?」

「いや、大丈夫、なぁザムこれで全部か?」

首をかしげながら、タクミはマゴラに聞く

マゴラは不思議そうに首を縦に振る

「ロムロミさん夫婦喧嘩のとこすみませんが一人逃げてます」

二人揃って「はぁ?」と口を開いた


一方逃げてきた強盗のボスは港から離れ、路地裏に逃げ込んだ

「ハア、ハァ、ハァ、すぅぅ(息を吸う音)なんなんだあいつら、何がしたいんだよ」

走り疲れて、石に躓きごみ袋の山ににダイブした。

(計画がすべて狂った、一億あれば、遊んで暮らせるし、借金も返せるのに、計画が狂った、てか、誰だよあいつら)

「クソが!」

男は力強く壁を叩いたく、静かな路地裏で強盗はうずくまる

「仲間も死んだんだどうせ死ぬなら…」

手に持っていたスマホで、仕掛けていた爆弾を爆破させた、


「一人いないだと」

夫婦喧嘩をやめた二人は、話を聞いていた。


「あんたの、能力も意味がないわね」

ロムにそう言われ、ロミオは小刻みに震える


「僕の計画が狂っただと、そんなぁぁぁってはならないから」

笑いながら話を語り始めた

三人は、ポカンとしていた。


「逃げた奴の場所はわかるよ、コンテナがヒントだ」

ロミオは、後ろのコンテナを指さす

コンテナは、タクミの斬撃により、真っ二つに切断され、片方は、血まみれで、潰された強盗の腕がちぎれて落ちていた

まさに、酷いの他なかった


「コンテナがどうしたんですか?」

マゴラが首をかしげながら聞く


「潰されたとき、近くにいた奴がいない、理由は死体に血がそんなに多く付着していない」

死体があたりにころころと転がっている。

一つ、二つ、三つと…


「それに、血痕が一つだけ、町に向かって続いてる、おそらく町に逃げただろう」

スマホのライトで見えたのは、ぽつぽつと冷たいアスファルトに残る血痕の跡だ

ヘンゼルとグレーテルという、童話のようにパンを意図的に落としてるように町へ続いている

まるで、誘い込んでいるかのように

四人が歩き始めようとしたとき


ドカンと町が一気に赤く染まった。

血肉が燃えるにおい

木々が燃えるにおい

たくさんの人の悲鳴が聞こえる


「爆発?」

「おそらく、強盗の仕業だろうね」

「どうします、ロミオさん」

マゴラが、問う

こういうときの、ロミオは頼りになる

「マゴラ雨を降らせ、タクミ君は僕と一緒にきてロムは、ボスに伝えて」

「「「分かった」」」


マゴラ、港にて

私は魔術師、能力は言霊それのおかげで魔術師と言えてる。

世界で魔術を使えるのも、私だけのはず、もちろん人を回復させるのも《・・・・・・・・・》

すぅぅっと息を吸い呪文を唱える


「水の神よ、自然の神よ我らに、癒しの恵みをください

 龍神は災害を裁き、天津は天から光を

 悪い邪気をどうか、流したまえ」


唱え終わると暗かった空は光だし、雨がぽつぽつと降り始めた

やがて、集中豪雨になり、燃え広がった場所にだけ、雨が降り始めた

(私の仕事はこれで終わりか、あとは頼みましたよ)

     

ロミオ、タクミ、屋上にて

二人は、血痕のあとを追っていた。


「どうする、タクミ君?」

笑いながら、ロミオは答えた

タクミは、めんどくさそうに言う


「どうするって僕に聞かないでくださいよ、僕の能力は索敵や策士に使える能力じゃないんですから

あなたがズルい《・・・》だけですから」

「ズルいとか言わないでよ」


(はて、どうするかだよな、マゴラに頼めば早いけど、さっき水神ヴァダーを撃ったばっかりだどうする、言霊を込めて魔術を放つのには膨大なエネルギーを消費する、索敵能力がないタクミ君は、この議論からは、外れるだろう)


ロミオは珍しく悩みに悩んだ、一億の金も盗まれ、強盗の命さえ、取り逃がすのか?


(計画を立ててそれをみんなに伝える、戦闘能力もそこそこの僕は、「狂わない」「完璧な計画」を考えるだけでしか、存在価値を見出せない、タクミ君のように剣技に優れてもいないし、マゴラのように、術も使えない、ロムのように自分の得意を見つけれてもいない…自分を馬鹿にしてきたやつを見返すために努力をした、あぁ、考えたくないな自分の愚かさに気づいてから成長を感じる。)

ロミオの顔は珍しく笑っていなかった


プルル

スマホが、鳴った

情報屋兼副リーダのフィリップからだった

フィリップ・アンドリュー 元警察の情報組織にいた人だった


「ロミオ?」

心配そうにフィリップは、名前を呼んだ


「フィリップさん…」

ロミオの声は、元気がなかった


「アレクサンダー通りの路地裏のごみ置き場に強盗は逃げてるぞ、一億もその男が持ってる」

ロミオにさえ分からなかった事をフィリップは言い当てる

気が滅入っていることを感づいたフィリップがロミオに問う


「計画が狂うことは、あるぞ人生計画とかそうゆうのも所詮くだらない物だから、それにお前の能力頭脳明晰(アイキュー)はみんなが認めてるから、早く一億と身柄を拘束して無事に帰って来いよ

大丈夫だ、お前以外の優秀な策士ほかにいない」

フィリップは、落ち込むロミオを励ましたあと、電話を切った


「フィリップさんからですか?」

「うん。アレキサンダー通りの路地裏、ごみ置き場の所にいるって金もそこにある」

場所を伝えると、タクミとロミオはすぐに向かった



ー2週間後ー

テレビはあの事件でもちきりだった

「二週間前に起こった、カジノ強盗事件ですが、いまだに不思議な現象が起きたと地元住民は混乱しています。

強盗団の何名かが、グラトル港で死体で発見されたこの事件、仲間割れかほかの強盗団により惨殺されたのか、警察は事情聴取を進めています

この事件に関して、強盗団のボスらしき人物が今朝、署に自首をし現在取り調べが行われています

爆発の件と強盗の容疑は認めており、奇跡的な集中豪雨で被害が広まらなかったのがせめてもの救いです、また…」


フィリップはテレビの電源を切った

あれから、二週間みんなで集まるのは、まさにこの時が初めてだった。

みんなが席についていた、マゴラ、タクミ、ロミオにロム

結局あの後、警察署に強盗のボスを置いていき、一億円は支援団体に寄付をした。

帰りは、ロムが手配した船で帰った。

ボスの言いつけ通り。


「いやーよく頑張ってくれたね」

静寂を切るように、フィリップが悠長に話をした


「ロミオの計画通りに三人が動く、火災が起きたら、マゴラの水神ヴァダーを撃って被害を抑える

一番瞬発に長けてる、タクミと一緒にロミオが親玉の後を追う、その間に、監視カメラを破壊させ、帰りの手立てをロムが確保。軸が取れていいコンビネーションじゃないか?」

「どうも」

「あざます」

「よかったです」

嬉しくなさそうな、三人の声が部屋に響く

(なんか、居心地悪いな)


「ところで、ルナは?」

ロミオが、フィリップに目を向けて聞く


「また、自室に籠ってるよ」

ルナ・カルティ

当初は感情という、言葉を知らないのか笑ったことや悲しんだり、知らない場所に連れてこられてもおびえる様子もなく、家族はどうしたのかさえ教えてくれない


ルナ・カルティ 17歳

色白で白髪、ロシア生まれのきれいな肌艶、まるで人形のような子だ

外見は麗しの他ないだろう、だけども彼女は表情が死んでいる…

死んだ魚の目をしながら日々を生きていた。

ボスが連れてきた時も、何も言葉を発さず、ボーっと外を眺めていた



「今日からこの子を引き取ることにした」

5年前のあの日、情報報告をしにボスのもとへ来ていたフィリップは、開口一番にそう言われた


「え?ボス正気ですか、まだ子供ですよ」

「12歳じゃよ」

(ロリコンかよ…ボス)


ボスは、勝手な人だった。

俺と始めたこの事務所もいつの間にか「ギャングスター」という名前になっていた

マフィアなのになんで組織名にギャング?と思ったが方針も一気に変わっていた

例えば、

残業代の申請は確実に申請する!や無理な仕事はやらない!から

悪い極悪人は殺す、親玉は生け捕り♪や無理に人は殺らないに変わってしまった

そして、ボスは色んな人を引き連れてくる

日本からは、術師ができない落ちこぼれの幼い女の子を仲間にしたり、

新選組から、逃げてきた逃れ者を匿ったり

アメリカからは、歩く災害と言われ、軍事施設の所有物の危険な女を引き連れたり

国にとらわれ戦略を無理矢理考えさせるため、監禁された男を助けた

で今度は、身寄りのない女の子を引き取ったのだ。


「勝手な考えは、より相手を不幸にしますよ」

「…可哀想で」

「いくら、可哀想だからって身勝手すぎますボス、ここは殺しの世界です。強者だけが生き残る世界です。考えてくださいあなたはここのボスであり命を狙われてることを分かってください」


生き物や人を可哀想と思うのは簡単だ

でも、そういった現状が生れる原因は人間だ。

差別が生れるから、苦しむ人がいる。

才能、完璧、逸材という能力を持っているものは、偉く。

無能、役立たず、落ちこぼれ、そんな奴らは馬鹿にされ

周りよりも正しかったら、外されるそんな、理不尽な元凶を作ったのは、俺たち人間・・


「そう怒るな、お前も同じ境遇だったろ」

優しく俺に話しかけるボスは本当の親父のような優しさがあった


「引き取られたのは、同じですがまだこの子にはこの子の未来がある、少女をいきなりこの世界に引き込むんですか。」

ボスの部屋には、フィリップの声だけが響き、やがて時計の秒針の音だけが部屋をつつんだ


「フィリップの言いたいことも分かるじゃが、怒らないでくれ、」

ボスは勝手な人だが、優しく60手前でも物凄く強かった。

俺は、この人の傍にいるのが、なんと誇らしい事だといつも思っていた

ボスは、命乞いをすようにこう言った。


「儂からの最後の頼みだ、ルナを仲間に入れてくれ」

冷徹なボスが、頭を下げたのは、あの時が初めてだった。


「あぁ、わかりましたよ、でももう二度と子供を連れてくるのは、やめてくださいね」

照れ隠ししながら、俺は、頼みを引き受けた。


「ちなみに、儂の子は連れてきてもいい?」

「ボス結婚すら、してないですよね」

微笑みながら、ボスは冗談を言う


「フィリップの子…は来ないか」

「うるさいですよ、それに子供なんて金がかかるだけです」

何となく、こういう会話が好きだった

ずっと続いてくれたらよかったのに…


ーフィリップの部屋にてー

まず、語学の勉強を見てあげたロシアから来たルナは最初こそ言語が通じず苦戦したが、覚えがよく1週間で日常会話位はできるようになっていた。


~剣技の指導~タクミ


「いいか、剣技は足運びが大事だ」

「足運び?」

タクミの教えはうまかった。

さすが、剣技の道を究めてるだけあった。

俺でも羨む


「剣術では、下半身の構えが大事になるんだ。相手の攻撃を受け流すときの構えは、足を使いながら、剣で相手の剣先をズラす、そして相手の攻撃を流すそれと同時に前に踏み込んで水月や喉笛などを切ることができる」

若い青年にしては、姿勢も話し方も丁寧だった。

剣技という、物に魅了されたルナは次第に感情を表に出していった。


最初のうちは、木刀で稽古をつけていた

毎日、カーンという音で目が覚める

最初のうちはうざかったが、今は気にしなくなった

表情こそまだ死んでるが、毎日めげずに訓練に参加しているのはいいことだ

早朝から昼までを剣の修行、午後から語学そんなルーティーンが自然に完成していた。




     ~ルナがここにきて一年が過ぎた~

ルナは17歳になり俺も25になった。

一年経ってもタクミには、勝てておらず毎日練習している


(ざん)

タクミの攻撃をかわし一気に間合いを詰める


「響《ひび割れ》かい

雷鳴が鳴り響きタクミに斬撃が届きそうだった。

タクミは能力(身体向上)を使ってよけた


「もお、避けないでよ、」

「いや、避けないと僕死んでたよ」

タクミとルナは、仲良くなっていた

師匠と弟子といいたいが

ルナにはまだ師匠がいる


「タクミ君ー稽古終わったんなら、ルナ借りていい?」

二階から、ロミオが叫ぶ

ロミオからは、毒薬や色んな講義を聞いていた

薬草や、毒の花の知識 人体の構造などを教わった

ロミオは、とても教え上手で年もそう変わらない

まさにお兄ちゃんという他ないだろう


「いいか、まず薬草とは何かわかる人」

渦巻き眼鏡をかけた ロミオ・ミリエルム教授が質問をした。

「先生質問です」

「何かな」

「先生は、学生時代は人でしたか」

「僕はこんな子だったな…」

 大学時代のロミオの功績

1、遅刻、無断欠席は当たり前

2、怖い先生に「先生の授業つまんな」と言ったらその年の単位は全部Eという結果で終わった

3、ある先生の講義には一度も出ておらず、単位取得テストを受けようと受講するも、「あんた、誰?」と言われる始末

「すごいだろ?」

「私が、教授だったら、あなたを別の意味で卒業させます」


「んッ、とりあえず答えな」

ロミオは渦巻き眼鏡をしまい込んだ


「薬として使える草の事ですよね、そして、その草の総称を薬草というんですよね」

ルナは素早く答えた


「そう、薬草は薬として使える草の事だね

 有名なのだと、ドクダミ、ヨモギ タンポポにアロエ

 覚えておくと便利だから」

笑いながらロミオは答えた

ロミオは、ルナのことがだいぶ気に入っていた。

もちろん、みんなもルナの事が気に入っていた。

ルナも、みんなの事が大好きだった


ールナが来てから五年後の12月31日 新年を迎えるまで30分前ー


この日は、みんなで集まってご飯を食べていた。

マゴラとタクミがいた、日本でも新年を祝うのは当たり前らしい、良かった

フィリップもアメリカ出身だからもうできないかと思って、アセッター)

みんな、出かけたりしていたから

集まるのは、久々な気もする

そうそう、ルナがアメリカの剣術学校のお偉いさんから招待状を受け特別に講義に

出席し始めました。、部活をし始めた中学生の娘ように帰りが遅く心配です

(娘も、初婚もまだだけど)

俺は、むかつき酒を流し込んだ。


「フィリップ、お主仕事は順調かね」

ボスが、隣に座り込み コップを差し出した


「ボチボチですよ、この前潰した組織の残党狩りの真っ最中です」

ボスのコップに酒を注ぎ、コップを返す


「思うと、お前には迷惑ばかりかけたな」

「何ですか、今更気持ち悪い、部下なんですから」

お酒に酔ったのか、変な事を言ってくる、ボスだったが

そういえば、酒に弱かったな~と思いながら気にせず食を続けた


年明け5分前

マゴラ

タクミ

ロム

ロミオ

フィリップ

の順番で来年の抱負を語っていた


「まぁ~端的に言えば、結婚したいってことだな」

俺が話し終わるとみんなが爆笑した

「フィリップさんじゃ無理無理」

「フィリップあんた酔いすぎじゃないか」

ロムロミコンビが笑う


「フィリップさん、日本には綺麗な人が沢山いますよ」

タクミは情けでおれに情報を行ってきやがった

マゴラは、必死に笑いをこらえる


「何だよお前らひどくね?」

泣くぞ?情けない大人が大泣きするぞいいのか?


ルナの番になると、みんな笑うのをやめた。


「私の、目標はみんなとずっとこのまま暮らしたい」

ルナが初めて見せた笑顔が空の星よりも輝いていた


「結婚とか、恋愛とかもっと外の世界を見てもいいんだよ」

ロムは、ルナと体力向上や合気道などの武術を教えてくれていた

おまけに、ギャップ萌えというのかこれでも料理に炊事洗濯こなすため

家事の極意を教わっていた。


「結婚なんて興味ない」

ルナは、そういった


「ルナも、お前たちもすまない、ギャングスターは今日で解散しようと思う」

ボスの声は、秒針が12を指すタイミングで言い終わった


空気が明らかに変わり

ルナは、持ってたグラスを落とした


ガシャン 新年の幕開けはガラスの割れる音で始まった

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