朝に思うこと
朝に思うこと
「朝」だ!
目を覚ます
体を動かす
シーンと静かな森に
小鳥たちの囀りだけが
溢れるようにキラキラと光り輝き
眠りから覚めきれない脳神経を
心地よく刺激する
朝を思う
生きていると思う
とても単純で
とても簡単なこと
「朝だ!」
ただそれだけのことなのに
生きている
という事実に
深く深く
感動する
朝に思う
当たり前に朝を迎えていたことが
いつ奇跡のように感じ始めたのか
地球のあちらこちらで紛争が起きている時
小鳥の囀りで目が覚めること
耳元のニュースが発信し続ける
平和とは程遠い世界
夜は明けても闇は続く狂おしさ
今ある平和がずっしりと重く感じ
冷たい水で顔を洗う
朝に思う
一人一人
目覚める朝は異なり
一人一人
それぞれの羅針盤が指す方向も違う
選択することと選択できないこと
しがらみが足枷のように
それでも時間が音をたてて前へ進めば
体はつんのめりそうになりながらも
時間の磁石に引っぱられ
振り返るチャンスもなく
ただただ前へと進む
朝に思うこと多きあり