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⑥ 「補修」レベルの強靭化(笑)/まだ使う病床確保/無意味な花粉症対策

筆者:

 今回は「国土強靭化」についてみていこうと思います。

 主な内訳としては、


・防災・減災、国土強靱化対策に     1兆3000億円

・災害復旧                 4200億円

・新型コロナウイルスの病床確保       6143億円

・自衛隊の安全保障環境の変化への適切な対応 8080億円


 となっています。ちょっと4番目についてはよく分からないんですがその他についてみていこうと思います。



質問者:

 結構、国土強靭化にお金使うようですね? それが問題ということでしょうか。



筆者:

 これまでの金額を見た後だと凄く多く見えるかもしれません。


 しかし、実を言うと真逆で全く足りません。

 

 京都大学大学院教授の藤井聡先生が、2011年の東日本大震災で集めた膨大な交通データを参考に、南海トラフ地震で道路網がどの程度破壊されるかを2018年に推計されたところ、最大級の震度の場合、被害額は20年間で合計1048兆円となっています。

 

 しかし、今後38兆円をかけて道路や建物、港湾の耐震性を強化し、さらには強い防潮堤を整備すれば、20年間の被害額を509兆円減らせることが分かっています。


 正直言ってこの試算からすると、春の通常国会で既に決まっている予算での「減災対策」として6000億円計上しているのを合わせても2兆円で20年前後かかってしまいます。

 

つまり、日本の建設業の総力を結集して早急に公共インフラを補強・新設していく必要があるのです。



質問者:

 確かに、38兆円で500兆円も守れるならすぐにやるべきですね……。

 それでも最大500兆円も損害が出てしまうのは凄いですけど……。



筆者:

 1755年のポルトガルのリスボン大地震では、リスボンの27万人の人口のうち9万人が失われました。

 そしてポルトガルは覇権国の地位を失い、「失われた250年」と言われるほどの長期衰退の道が始まることになりました。


 建築技術の差こそあれ、このリスボン大地震に匹敵する損害が予想されているのが、

「南海トラフ大地震」なのです。



質問者:

 確かに今のポルトガルが覇権国のイメージは全くありませんね……。

 日本は今ですら衰退している感じがあるのにそれだけの損害が出たらもう立ち直れませんね……。



筆者:

 1年で38兆円分の建築は流石に無理でも5兆円ぐらいを8年ぐらいの計画でやるべきです。


 こんな予算の組み方の牛歩の歩みじゃ国は守れませんよ。毎年このまま2兆円ペースの補修で20年経ったらまた別のインフラが老朽化していくんですからね。

 こんな金額では強靭化なんてことはできず、「補修」レベルで終わってしまうことは間違いないです。


 NHKの2022年12月6日の

『“橋がトンネルが崩れる” 74万のオープンデータを調べると』という放送によりますと、


『点検の結果「対策が必要」とされながら、手が付けられていない橋やトンネルは全国で3万3390あります。都市部から地方まで、全国各地に分布していることが分かります。』


 とあるんですね。


 南海トラフが起きなくとも違う災害が来る可能性があるので、

リスク回避のための補強はしていく必要があると思っています。

日本列島全体に地震のリスクはありますからね。


 南海トラフの最大被害以下のものであれば、もしかすればほとんど損害なくやり過ごせる可能性もあります。


 そう言ったことからも日本列島全体のインフラ整備というのは必須なのです。



質問者:

 地震だけでなく、火山の噴火、台風や洪水、竜巻、豪雪など色々ありますからね……。



筆者:

 全国のインフラの強化はそう言ったあらゆるリスクへの対策になりますね。

 特に被害が大きいと予想されているのが南海トラフというだけですからね。


 僕は南海トラフにそこまで怯える必要はないと思いますが、日本国土全体での災害対策は必要だと感じています。


 一方でコロナの病床確保に依然として6000億もかけています。

 5月に5類移行した意味というのはあるのか? と正直言いたくなりますね。


 これまでずっとあった、同じ5類のインフルエンザで重症化した患者のために

「全国病床確保した!」なんて話は僕は聞いたことありません。



質問者:

 確かに……。どうして依然として確保しているんでしょうか?



筆者:

 単純に「お仲間にお金を渡すプロジェクト」の一環でしょうね。

 8人1人が医療従事者で、全国にある医師会が自民党を支援しています。

 無料の運動員を選挙活動で支援してくれるのでとても助かっているのです。


 岸田首相に1400万円、武見厚労大臣に1100万円政治献金があったことが最近発覚したのが最たるものだと思います。


 コロナという「聖域」を理由にばらまくことで密かに病院は滅茶苦茶喜んでいるんです。

 (末端の方にはこれらの補助金もあまりプラスになっていないかもしれませんが)



質問者:

 なるほど……結局、「お仲間にお金を渡すこと」が第一なんですね……。



筆者:

 コロナを盾にすれば中々予算を否定できないので当面の間これは続くでしょうね。


 22年5月にコロナ使途不明金11兆円が記事にちょっとだけなりましたが結局詳細は1年半経っても未だに不明です。その上でさらに6000億円計上ですから、よほど全国のお仲間に渡したいんでしょうね。


 近々あると思われる選挙に向けての対策なのかな? とか思っちゃいますね。


 野党やマスコミもこういうことは追及してくれませんし、本当に役に立ちません。



質問者:

 11兆円あればどれだけのことができるか分かりませんものね……。



筆者:

 予算を増やしてもふざけたところに使ったら日本の国に益をなさない典型例だと思っています。


 あと注目したのは60億と金額は少ないですが「花粉症対策」ですね。

杉の木を植え替えることや投薬の補助にお金を投入するようですが的外れの対策と言えます。



質問者:

 え……杉花粉症の方が多いのですから過ぎ軒をどうにかしたほうが良いのではありませんか?



筆者:

 ところがそうでもないみたいなんです。


 名古屋大学大学院と福井大学の共同の研究ではスギ花粉とヒトサンプルに含まれている鉛・水銀・カドミウム等を測定したものがあります。

その結果、スギ花粉症患者の鼻汁の鉛濃度は、健常者より40%以上も高く、

この鼻汁鉛濃度の増加がスギ花粉症の鼻症状の増悪と相関する可能性を突き止めています。


 つまり、上記の重金属が花粉症の根本原因であり、杉の植え替えや投薬に関してはお金を使う意味はほとんどないと思えます。

 対処療法では根本の問題は解決せず別のアレルギーが発生するだけだと考えるからです。



質問者:

 なるほど、確かに花粉症と言っても色々な木のアレルギーがありますからね……。

 それに移行してしまうだけですか……。



筆者:

 これも利権団体にお金を渡すだけと言えます。


 現状の重金属含有水の排水処理方法の改良をしたほうがよっぽど根本の対策になりますし、

個人レベルではデトックスをすることが求められます。

 これ何回も書いてその都度、反応がイマイチですがノーベル賞を取ったオートファジーによる16時間断食や健康茶を飲むことが大事になってきます。



質問者:

 やっぱり1日3食というのが定着しすぎているんじゃないですかね……。



筆者:

 日本の国債だけでなく、何とかこの「16時間断食」のパラダイムシフトを僕は起こしたいと思っているんですけど(笑)。


 これで今回の補正予算案についての僕の検証は終了ですが簡単に言うなら、


「酷い」


 これに尽きると思います。



質問者:

 うわぁ、単純明快ですね。


 でも、「お仲間にお金を渡す」項目があまりにも多い上に国民に対して利益がほとんどないんですから仕方ないですね。



筆者:

 これで増税ばかり計画しているんですから本当に狂っていると思います。


 最後にどうしてこんなにズレた政策をやりまくっているのか? について、「お仲間にお金を渡す」以外の要素を見ていこうと思います。

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