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断罪予定の悪役令嬢の行く末  作者: みずのとさやか
断罪予定の悪役令嬢
24/92

悪役令嬢とランチメンバー

前回の反動か、短めです。

安定しない文字数で申し訳ありません

 ノイエ様の4回戦をデルフィニウムと応援した後、魔術部門組と合流してランチタイムとなりました。


「いや〜、イフェイオン容赦無かったね!」


「いや、あれでも手加減されていたのだと思う。4回戦まで来れて良かったが、魔術を専門としている奴等は凄まじいな」


 カンパニュラはイフェイオンに完敗だったようです、お疲れ様!

 カンパニュラは元々魔術も使える文官志望(将来はお墨付き)なので、サッパリしたものです。


「良くて3回戦までかな!って思ってたから、ホント頑張ったねジェリド!」


 リリーナ、それは褒めてないわ……!思った事そのまま口に出す癖について言及するの忘れてました。カンパニュラが落ち込んで無いと良いのですが。


「流石リリーナ嬢、私の実力をよく把握している!そうなんですよ、初めて4回戦進出しましたが……魔術の質が違うというか」


 カンパニュラ、お前マジでいい奴な!器大き過ぎです。

 それから暫くイフェイオンの魔術が凄い、4回戦はレベルが違うと楽しげに話していました。


 さて、4回戦も終わった事ですし、武術大会現在までのリザルトです。


 ムスカリ……体術部門2回戦敗退、

 カンパニュラ……魔術部門4回戦敗退、

 デルフィニウム……剣術部門5回戦進出、

 ノイエ様……剣術部門5回戦進出、

 ネメシア……魔術部門5回戦進出、

 イフェイオン……魔術部門5回戦進出、


 ……あれ、ユーフォルビア様は?


「リリーナ、すっかり忘れていましたがユーフォルビア様の応援はよろしいの?」


 ミサンガ渡しただけで良かったのかしら?


「あ、ユーフォルビア様からは昨日今日は勝てると思うから応援なら3日目がいいと言われておりまして。なので一応明日は顔見せに行きます」


 まあね、ユーフォルビア様の実力なら2日目までは危なげないでしょうけど。


「私はそろそろ正念場かな。剣術部門でも、騎士団所属が決まっている者ばかりになった。カードに救われた感もあるしな」


 そんな事を言っていますが、ノイエ様は恐らく明日の準々決勝までは進めそうです。ホント卒ないなあ。


「じゃ、5回戦はみんなで剣術部門応援だね」


 ムスカリの言葉で剣術部門会場に流れる事になりました。ランチメンバー内で残っているの剣術だけですもんね。


「優勝はどうなりそうですか?」


 そろそろ顔触れも出揃い、優勝予想が飛び交っているみたい。リリーナも気になる様です。


「体術はユーフォルビア殿下、魔術はネメシア侯爵子息、剣術は……殿下には悪いんですがデルフィニウムですね、オッズ的には」


 サラッとムスカリが答えますが、……オッズって、賭けてるんかい!?


「ま、そうだろうな。ちなみに私は何番人気?」


「4番人気ですね。体術はユーフォルビア殿下が1.3倍程なので、主催が嘆いてます。毎年の事ですが」


「ま、そこそこにね」


 毎年の事だそうです。そりゃあ試合後も観客多いわね。女子には回り辛い情報です。


「そうなんだ。あ、カトル君はどのくらい?」


「イフェイオンは2番人気で、オッズ5.8倍くらいかな。結構割れてるみたいだよ」


「そうなんだ……」


 リリーナが気になるのはオッズよりも魔術部門の優勝の行方かしら?イフェイオンが優勝すれば、褒章授与は恐らくリリーナを選ぶ筈だもの。


「イフェイオンが優勝ならリリーナ嬢、ネメシアが優勝すればスターチス嬢が褒章授与か。明日は忙しそうですね」


 カンパニュラが悪気なく話した事で、ムスカリとノイエ様がピクリと反応しました。

 カンパニュラ、もしかして天然なの???


「私としては、新星イフェイオンに頑張って欲しいところだな」


 ノイエ様がキラキラ笑顔で言います。騙されない、その笑顔に!


「いやいや、ネメシア侯爵子息には有終の美を飾ってもらうのも良いのでは?」


 裏有りまくりなイフェイオンをリリーナに近付けたくないムスカリが応戦です。

 ……なんだこれ。


「もしネメシアが勝つのだとしても、他人の力に頼らず、ノイエ殿下も舞台に上がれば良いのでは?」


 珍しくデルフィニウムが口を挟みました。


「それは、お前が居るし難しいだろう。騎士を本職とする予定の学生に、守られるべき王族が勝ってどうする」


「盛り上がるんじゃないですか?ああ、殿下と当たるとしたら決勝ですね。なら……」


 デルフィニウム、なんの相談?え、八百長しようって事?


「冗談はよせ、デルフィニウム。お前のジョークは笑い辛いぞ」


 ノイエ様の言葉に肩を竦めるデルフィニウム。うーむ、中々腹黒かったのね。そんなところは主人に似なくて良かったのに。


「先ずは5回戦です。明日の話をして今日負けてりゃ世話ないですから、しっかり勝ち切りましょう。魔術部門は……彼等を倒す猛者が現れる事を願いますか!」


 ムスカリはちゃんと話の着地点を決めていたようで、話がまとまりました。こう言うところ、上手いよなあ。

 向こう見ずな所があるリリーナにはホントお似合いだわ……。




 さて、5回戦は、しっかりみんな勝利しました。予想通りですね!


 え?アッサリ過ぎないかって?

 今日は情報量が本当に多過ぎて捌ききれないのです、許してください。


 そんな訳で、明日の事など考えたくもないので、わたくしは泥の様に眠る事にします。


 またベロニカ様に睨まれるんだろうなぁと思いながら寝たせいか、微妙な夢見の悪さでした。安眠妨害やめて欲しいですね!





感想など聞かせて頂けたら、明日への活力となります……

ここまで読んでくださる方いらっしゃるのかしら……

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