女子会 その1
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3月某日
今日は珍しく京子ちゃんとシゲちゃんが二人揃ってカウンターに居る。
二人とも前までは同じ職場だったが、シゲちゃんが親の介護のため先日長く勤めた会社を退職したため、時間帯が合わずそれぞれ一人で来ていた。それまでは他の同僚を連れて来たりしていたが基本は上総君と三人で来てくれていた。
「今日ね~上総君さ、残業何だって。終わり次第来るって言ってたよ」
「あぁ、間に合うかなぁ。バス停20時25分のに乗るからさぁ~会えないかもね」
「お母さん大丈夫?」
「ん、相変わらずだよ。今日も22時までには帰るって言ってあるけど21時くらいから電話攻撃始まるだろうしね(笑)」
「あはっ、帰れコール?」
「そ!いくつになっても娘心配みたい…
あぁ、大将ごめん。注文まだだったよね
京子ちゃん何する?とりあえずいつもの頼んで考える?
じゃ、大将いつものね~あ!今日は揚げてね」
「はいよ」
シゲちゃんのいつもの豆腐料理
今日は『揚げ出し豆腐』だ
うちの揚げ出し豆腐は、水を切りした「横田とうふ」、ししとう、舞茸を片栗粉を付けて揚げている合間に、一番出汁、煎り酒、みりん、醤油でたっぷりと「たれ」を作る。味は薄めのめんつゆを想像して欲しい。それを水溶き片栗粉でとろみを付けて「あん」が完成。
揚げたての豆腐にたっぷりと「あん」をかけ、ししとう、舞茸を載せる。
薬味の大根おろし、生姜、茗荷はたっぷりと別皿に盛る。一緒に盛ると冷めてしまったりするのでそれぞれの好みでかけて食べて欲しいためだ。
「これこれ~『飲める揚げ出し豆腐』!
店の食べてから他が違うメニューに感じちゃうんだよね」
「そうそう!レンゲで「あん」と豆腐をたっぷり掬いながら食べるの見たことなかったよ
あぁ大将、ごめん!「なす」も追加して~」
揚げ出しなす
なすは半分に切った物に飾り包丁を入れ乱切りにして衣を着けて揚げる。
後は、揚げ出し豆腐と同じ作り方だが、薬味に柚子七味を加えるとまた豆腐と違った風味になって良い感じになる。
豆腐もなすも揚げたてを「あん」ごと「汁物」感覚で食べて欲しい。
冷えたビールも合うが、辛口の日本酒や芋焼酎のお湯割りもオススメだ。
「おまちどうさま」
パパさんのメニューを数品を書きたく「女子会」の方々に沢山食べていただきます(笑)
実際作り方を聞いたもの(ざっくり)や「味の記憶」で再現したものなので味はパパさんのには遠くおよびません!
いつかまた、食べたいです




