表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【酒房おさむ】  作者: ねお
1/29

大将の家庭的居酒屋風料理

【酒房おさむ】を独立させたくなり頑張ってみました。不定期です。

よろしくお願いいたします

2月某日


今日は何度目かの「今季最大の爆弾低気圧」

まぁ、いつもの事だ

うちは、いつもの西舘さんところで仕入れているから安心だ。北海道(じもと)にツテがあるとこんな時でも無理を聞いてくれる。

おかみさんは、自分を息子のように心配し頼んだ物以外でも「美味しそうだったから」「時期物入れときます」とわざわざ鮮魚以外の物を別便で送ってくれる。

おやじさんも頼んでないが新鮮で一番良いものとおやじさんのお目にかなった食材が毎日のように送られてくる。日々感謝している。


今日は客足が読めないから、さっさと出来るものと作りおきをお通しにする。


三つ葉は正月過ぎると少し値段が安くなる。さっさと湯がいて「煎酒」で洗い鮭節をのせて春を意識したお浸しを。

煎酒は、嫁が時代小説マニアで最近読んだ本の中に良く出て来ており、ご丁寧に作り方も記載されていたためリクエストで作ったのが始まりだ。既製品もあるが、自分はオリジナルで作った物を店で使っている。


北海道産のスモークサーモンを使ったサーモンマリネは、玉ねぎの辛さをギリギリまで押さえたものだ。自分は玉ねぎの辛さは好きな方だが、常連のナベチャンは生の辛さが苦手らしい。何でも実家の母親が健康オタクで何かしら料理に玉ねぎが登場したらしく「一生分食べた」とのこと。

そんなナベチャンでも食べられるようにと酢が苦手な方でも食べられるように少量をガラスのお猪口に木ノ芽と共に盛り付ける


蓮根のきんぴらは、少し濃いめの味付けにする。邪道かも知れないが、隠し味に豆板醤とオイスターソースを入れるのが自分流だ。ごぼうや人参も彩りに入れても良いが、今回は蓮根のみでお出しした。余れば少しカレー粉を加えて味を変化させても良い。



【酒房おさむ】は、

その日市場や近所の商店街で購入した物、知り合いや西舘(おやじ)さんから送られてくるありふれた食材で提供する気軽な家庭的居酒屋だ。


ただ、自分の欲望で欲しい食材を財布を見ずに購入したり、知り合いからの協力の元、たまたま送られてきた高級食材が当たったお客様の勘違いと、その日出来ない物を注文されてお断りするのが忍びなく、手書きのメニューにしたこと、死んだ爺さんが趣味で集めた骨董品屋を古いだけで無駄に広い住宅兼店舗をばあちゃんと建物ごと相続したため、何故か「老舗の2代目」「一見さんお断りの店」と言われている。


ナベチャン曰く「常連客にしてみればそれが良いんだ!ゆっくり大将と話したり、『当たり』の日はラッキー!だし」との事だ。

なので、噂はそのままにしている。


その後、

北九州の松尾(せんぱい)さんから、アンコウと河豚が届いた。ありがたいことに、免許を持っていない自分用に処理済みだ。どちらも鍋用になっており、河豚は唐揚げ、アンコウはあん肝もセットになっている。


厚岸とサロマ湖の牡蠣とホタテもあるからホタテの貝で作る貝の味噌焼きも行けそうだ。

後は、調理師60年のキャリアのばあちゃんが作るのシメサバも準備万端だ。

後は、真だちとニシン、寒ぶりがある。


今日の客は『当たり』だ

【酒房おさむ】のメニューは、参考にさせてもらったメニューや実際作ったものです。

実在の大将、マスター、パパさん

ご協力ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ