毒舌くんといじられちゃん
ボケ:「なあ」
ツッコミ:「うん? 何?」
ボケ:「やっぱなんでもない」
ツッコミ:「じゃあ呼ばないでよ」
ボケ:「んじゃもう一生呼ばない。絶対呼ばない」
ツッコミ:「極端! 一生はおかしいでしょ!」
ボケ:「存在がおかしいやつに言われたくない」
ツッコミ:「存在がおかしいってなに!? 意味わかんないよ!」
ボケ:「へぇ君に意味が分かるほどの頭脳があったんだ」
ツッコミ:「バカにすんなや! ちゃんとあるよ!」
ボケ:「嘘はよくないと思う」
ツッコミ:「嘘じゃないわ、嘘じゃ!」
ボケ:「嘘はよくないと思う」
ツッコミ:「二回も言う? ねぇ話通じてる? 私の話通じてる?」
ボケ:「知ってる? IQが20違うと話が通じないんだって」
ツッコミ:「一体どっちのIQの方が低いんだろうね。あえて訊かないよ」
ボケ:「は? 君に決まってるじゃん。何言ってんの」
ツッコミ:「決まってはないと思うけどね!」
ボケ:「はあ、ありんこと話してるとこんな感じなのかな」
ツッコミ:「私はありんこ並なの!?」
ボケ:「え、俺間違ったこと言ってる?」
ツッコミ:「間違いだらけだよ!」
ボケ:「へぇ、例えば?」
ツッコミ「そうやって私を馬鹿扱いするところとか、私の方がIQが20も低い扱いするとか、私をありんこ扱いするところとか、って寝ないで聞けい!」
ボケ:「あ、ごめんあまりに話が長いから。でなに?」
ツッコミ:「なにじゃないよ。もういいよ」
ボケ:「もういいんだ。あきらめるんだ。すぐそうやってあきらめる」
ツッコミ:「なんでそうやって私を煽るかなぁ!」
ボケ:「いやぁ、好きな人をいじりたくなるってやつよ」
ツッコミ:「え、す、好きな人って……」
ボケ:「とまぁ嘘なんだけど」
ツッコミ:「ねぇ、泣いていい?」
ボケ:「赤ちゃんみたいだね。いいよ、泣けば?」
ツッコミ:「そう言われて泣けるか!」
ボケ:「ははっ」
ツッコミ:「え、今笑うとこ?」
ボケ:「ごめん、なんか君おもしろくって」
ツッコミ:「え、おもしろかったの?」
ボケ:「ははっ、おもしろいね、その愉快な顔面。早くやめたら?」
ツッコミ:「悪かったね愉快な顔面で!」
ボケ:「うん悪い、超悪い、めっちゃ悪い、すこぶる悪い。だから早く自首しな」
ツッコミ:「なんで自首しなきゃいけないのかな!?」
ボケ:「知らないの? 顔面で人を不愉快にさせると逮捕されるんだよ?」
ツッコミ:「知らんわ! そんな罪ないからね! それにそんなに私の顔見ると不愉快になる?」
ボケ:「なるなるなる。くそなる。だから早く自首しな」
ツッコミ:「どこまでも私を自首させたいんだね! 私は何も罪犯してないから!」
ボケ:「などと容疑者は供述しており」
ツッコミ:「してねぇっつーの! 人の話を聞けい!」
ボケ:「へー、じゃ聞くから早く話して。ねぇ早く早く早く早く」
ツッコミ:「そんないきなり話せないから!」
ボケ:「へー、ふむふむ、なるほどね」
ツッコミ:「いやなるほどねじゃねーよ。まだ私なんも言ってねぇよ」
ボケ:「確かにプロスタグランジンがアラキドン酸カスケードで生まれるけど」
ツッコミ:「ごめん、一体何の話?」
ボケ:「は、君のような馬鹿には分からない生化学の話さ」
ツッコミ:「知らないよプロスタなんとかなんて! 私だけじゃなくてほとんどの人が知らないよ」
ボケ:「そんなことも知らないの? それでも医学部志望?」
ツッコミ:「いつ私は医学部志望になったのかな!?」
ボケ:「医者になって自分の腐った頭を自分で手術するんでしょ?」
ツッコミ:「しないよ! 狂気じゃん!」
ボケ:「狂喜か。楽しそうだね」
ツッコミ:「漢字が違うから!」
ボケ:「毎日ハッピーか。うらやましいね」
ツッコミ:「聞いてる? ねぇ、聞いてる?」
ボケ:「じゃあまた明日ね」
ツッコミ:「聞けやああああああああっ!」
おわり
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