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第四話:母娘同時 

アースガルド王家大勝利! 希望の未来へレディ・ゴー!!

注)規約に沿うように改稿中



 十か月後。


 世話役のメイドに起こされて俺はセシリアの部屋へ向かう。


 俺と、王女セシリアと、王妃カタリナ、そして話術強化で精神を陥落させた若い女メイド数十人以外は、誰も知らない一大イベントの始まりだ。


 王女と王妃はそのために何時間も前から、激痛に耐えて頑張っている。


「どうぞお入りください、コート殿下。王女、王妃ともそろそろです」

「はいはい。おぉ、頑張っているな二人とも」

「ふぐ、ふぐぐうぅうううん、ぐううぅうううう!」

「っ……! ぅぐっ!」

「いい景色だ。眺めながら飯でも食おう」

「はっ」

「それとワインはいつものよりワンランク上の、とっておきの奴出して」

「ははっ!」


 メイドたちが俺の命令を即座に実行する。


 次々と食事の準備が整えられる一人用テーブルにつき、俺は運ばれてきたステーキを切りながら眼前の景色を眺める。


「ぐっ、ひっぎっふー! ひっひっふー!」

「ん、んぅっ……ま、だ、なの、セシリア……」

「は、母上、後もう少し――んぎいぃいいいっ!」

「ははっ、二人ともぶっさいくだなあ」


 端正な顔立ちのセシリアとカタリナ。


 そんな二人が、今は陣痛に顔を歪めている。


「ふぐ、ふぐぉおっ! おっ! お”お”!」

「うひっ……ひっ……くうぅ!」


 鼻は豚みたいにふごふご空気を求め、歯を食いしばり、口端からは涎を垂らし、目は白目をむいて呻く。


 アースガルド国民の特に男性陣から、国を象徴するアイドルとして絶大な人気を誇る二人だが、これを見ればファンは一気に遠のくかもしれない。俺は珍味みたいで味わい深い表情だと思うが。


 二人とも分娩台代わりのベッドの上に腰かけて、両脚を大きく開いてこちらに向け、天井にぶら下がった紐を必死に引きながら踏ん張っている。


 今日は二人の出産予定日だ。


 言うまでもなくどちらも俺の子だ。



完結です!

クソアホ流行乗っかり作品を四話も読ませてしまい、誠にごめんなさい。


絶縁・追放もので超絶優秀負けヒロインが放置されることがしばしばありますが、

ああいう時って他の男が手を出したりしないんだろうか……?

という疑問が湧いて、自分なりに設定を解釈させていただきました。

この作品オンリーの解釈ですので、いろんなアホが居るんだなと思っていただきたいです。


ただ、自分なりには会心の出来で、

内容を見て頂いた方はご存知かと思いますが、可愛いヒロインがみんな幸せな結末を迎えています。

こういうハッピーエンドな作品をどんどん作って、たくさんの読者様を温かい気持ちにさせるのが私の望みです。(がんばるぞいのポーズ)


四話もかけて、精々ヒロイン二名獲得・懐妊・出産と世界最強王国の乗っ取りくらいしかできておらず、

まだまだ薄い内容の未熟を恥じるばかりですが、もし他の作品でお会いできるなら幸いです。


またこの作品についても、ロイを再登場させたり、他の有力者の娘との純愛を描いたり、

色々外伝要素があったりします。もしかしたら追記するかもしれませんが、

この作品で一番のクライマックスはここの四話目かな、と思ったので一度締めさせていただきます。


読んで頂きありがとうございました。


以上

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