第十話 初めてのクエスト、ダンジョン、魔物
新しい作品もよろしく(´;ω;`)
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「私だけのチートスキル〜【カード】で世界最強〜」
「確認なー、雑魚は前衛の強がバンバン倒して行き、公太はサポート」
「「はーい」」
ダンジョンの入口で、役割分担中です。ちなみに俺は・・・
「響が後衛で、強目の敵が来たら魔術で攻撃。それを俺がサポート」
「オッケーです!」
・・・です。剣術も出来るのに魔術なのは、魔術の方が威力が何倍もあるから。
あ、「俺」って言うのは健だよ。
「で、剣術と魔術が同じレベルの尚人が状況判断をして、サポート。尚人はそういうの得意だからな。任せたぞ!」
「了解」
よし、いよいよ、突撃ー!
ーーーーー
〈一階層〉
「強、雑魚発見!」
「了解!」
目が良いから、と言うかリーダーっぽいからか? 健が指示を出している。
「あ、なんかドロップしたぞ!」
「何これ? 分からないけど、一応素材っぽいな」
「そうなの?」
公太の「素材」というのは合ってると思う。
《素材ですね。ただし、使い物なりません》
と言ってるから。
「これ使えないな。売ろーぜ」
お? 公太ってそんな事分かるような奴だったっけ。
《公太さんの「スキル鑑定」は、素材と武器の良し悪しもわかるようです》
いやそれ、「スキル鑑定」じゃ無い・・・。
「公太そんなこともわかんのか?」
尚人が驚いていらっしゃる。
「あぁ、なんか分かった!」
うん、素材の良し悪しがわかっても、公太は公太だった。
《つまり、一言で馬鹿、だと言いたいのですね》
それ言わないでぇ。
「さあ、次々ー!」
「お、おう?」
「するなら、しっかり返事するんだ!」
「おー!」
公太に合わせて掛け声を叫んだら、
「お前ら何してんの・・・」
と言う風に、引かれてしまった。
あ、でも、健は俺の事いつも見てるから、惹かれた・・・
《ありえません》
・・・。
知っとるわ! 本当に冷たいなぁ。チィっ!
《ガラが悪いです》
さーせん。
《すみません、意味が、わか、りません・・》
わかっとるぞ、こいつ。
だって笑ってるもん。堪えられてないもん。
でも、笑ってるのなんて初めて聞いた。嬉しいから、許してあげよう。
《フッ》
・・・なんか聞こえた。鼻で嗤われたような。
《何を言っているのですか?》
「おーい、響! ボーッとしてないで先進むぞ」
はっ!
「ごめーん!」
ったく、システィ!
《すぐに人のせいにしないで下さい》
はぁ。いつか、システィに口で勝てるときが来るかね。
「響!」
「あ、ごめん!」
ーーーーー
〈二階層〉
「一階層にはボス、いなかったな」
「絶対にいる訳じゃないのか」
確かに・・・。何で?
《響様たちより前に、ダンジョンに潜った方がいます。その人に倒されたようです》
ふぅん。まだいるの?
《はい》
え。二階層のボスも倒されちゃうじゃん!
《はい》
・・・。
「なあなあ健」
指示係の健に俺は取り敢えず声を掛ける。
「俺達より先に潜った奴がいて、そいつら? が倒したんじゃないか」
「あ、なるほど! 響、冴えてるな〜」
「え、いやー、それほどでも〜」
《私のお陰です》
・・・ありがとうございます。
「じゃぁ、二階層のボスも倒されるかもしれなじゃん!」
健から聞いたのだろう。尚人が声を上げる。
「よし、急ごう!」
「「「「了解!」」」」
ねえシスティ、俺って、スキル無かったのに魔術使えたよね? 何故?
《私がいるからです》
どこから出てくるその自信。
《あと、響様のMPが多いからです》
それ、関係あるの?
《はい》
・・・。
《・・・》
説明してくれないのかよっ!
《はい》
いや、「はい」って。
《それより、目の前に二階層の階層ボスがいるというのに、何故そんなにノホホーンとしていられるのですか》
え、あぁ。システィがいるから
《・・・! し、死にますよ》
ニヤリ・・・。
システィが言った通り、俺達は今、二階層の階層ボスの目の前にいる。
っていうか、ただノホホーンとしているだけじゃないから。
《ノホホーン、は認めるのですね》
あ。ま、まぁそれは置いておいて!
【スキル:スキル化
寝る
綺麗な字
変化説明
自動習得
未来予測
軌道修正
システィ
爆炎・上
氷柱・上】
ふふんっ!
とのように、ちゃっかりとスキルを作っておたのだよ!
どうだシスティ! 驚いただろう?
《はい。流石響様です》
え。あ、ありがとうございます・・・。
《フッ》
・・・。
ふざけるなぁぁ!
「響、スキルできたー!?」
あ、皆が頑張って動きを止めてくれてるんだった。
「出来たぞー! 皆、避けてくれ!」
「了解!」
システィ、いける? オッケー?
《準備完了です。いつでもどうぞ》
「よし、行くぞ!」
待って、どれ撃てばいいの?
《馬鹿ですか? 何で考えてないんですか?》
すみません・・・。
《冷やしたあとに熱するといいので、「氷柱・上」の後に「爆炎・上」です。早くしてください》
あ、はいぃ!
「氷柱・上!」
キイーン!
「うぇ、うるせっ!」
すみませんね、皆さん。俺だって知らなかったんですよ、こんなに高い威力で、しかも、耳に直接氷が擦れるような音が聞こえてくる感じがするなんて。ソーテーガイ・・・。
《早く次の魔術を使って下さい》
ごめんなさい。
「爆炎・上!」
ドカーン!
「うぇ、うるせっ!」
すみませんでした。俺だって知らなかったんだもん。思いっきり爆裂魔法だなんて!
《氷柱は仕方ありませんが、爆炎は名前からして爆裂魔法の一種です》
そんなの考えてる余裕無いんだよぉ!
《ハンっ! ・・・何がともあれ、取り敢えずは倒されたことを喜びましょう》
お、倒されたの?
わーい、と喜んでみんなの方を見ると、呆けた顔で消滅していくモンスターを眺めていた。
「あれ、皆どうしたのー?」
一番近くにいた尚人の顔の前で手を上下に振るが、ポカーンとしたまま動かない。
・・・石像みたい。ちょっと面白い。
ちょっとした出来心である。つんつんつんつんとほおをつつく。
「柔らかっ」
次は、ムニーと引っ張る。
「あ」
尚人の意識が戻ってしまった。気持ち良かったのに。
「響、お前・・・」
「すみませんでしたぁ!」
ーーーーー
俺達は、ドロップした宝箱の中身を確かめる。本当に、宝箱が出て来るんだな。
「これ、剣。強でもいいけど、倒したのは響だしな。どうする?」
「ちょっとかして」
何故か、公太が剣を持つ。いや、公太も剣を使ってるんだけどね?
「うーん、これ、結構良いやつだなー」と、ブツブツ言っている。
システィ、あの剣は貴重なの?
《はい。[レア]です》
[レア]?
《はい。武器のレア度は、下から[コモン]、[アンコモン][レア]、[エピック]、[レジェンド]の五つに分けられます》
色んなゲームで、似たような設定を何回も見たことがあるよ!
《知りません》
はあ。
で、この剣はその五つの内の上から三番目、下から三番目の真ん中のレア度なわけか。二階層にしては、良い方なんじゃないか?
「あー、これ、[レア]だ!」
見ただけで当てれるの、マジで凄いよ。
俺はそんなこと出来ないわー。
《見ただけで言うなんて、私でも出来ます! これからは響様が聞かなくても、言ってあげます!》
なんか張り合っとる。
でも、システィが本当に言ってくれるなら、大分便利になるなぁ。ありがと!
《当たり前です》
・・・それはー、何に対しての返事なのかな?
《剣はどっちが貰うのですか》
・・・。
「俺は皆が言った通り魔術の方が得意みたいだから、強あげるよ」
いや、すごく欲しいけど! なんたって俺、剣なんて持ってないし・・・。剣術試験の時は、ギルドのを借りたしなー。
すると、俺の意思が通じたのか、
「いや、俺はスキル「無限製造」があるからな。響は剣術も出来るのにまだ剣を持ってないだろう? それに、倒したのは響だしな・・・って、何だよその目は。男にうるうると見つめられても、なんにも嬉しくねーぞ。気持ち悪い・・・」
「ありがとう〜!! でも、最後らへんの言葉は要らない・・・」
ったくぅ、余計な事言うなよぉ!
「じゃぁ、剣は響に。次は・・・杖だ。健? 尚人?」
「「どうぞどうぞ」」
プッ!
「アハハー!」と笑い合う俺達。しょっちゅう笑ってるな。
「尚人どうぞ」「いえいえ、健どうぞ」「いや、どうぞ」「俺は要らない」「俺も要らない」
駄目だ、このままだと一生続くぞ。
「早く決めろー!」
あ、強が切れた。こわっ!
まあ・・・。
「おおっ、強は怖い怖い」
「早く決めないからだよ。ったく」
本気で怒っている訳じゃないんだけどな。
ーーーーー
「じゃあなー!」
「またなー!」
俺達は、ドロップした物の中で要らないやつをギルドに売り、解散した。
あの後何分続いたかって? ・・・言いたくないね。思い出しただけでうんざりする。
あ、一つ面白かったのが、「もう、これは売ろう!」「「それは駄目だ!」」と言うやり取り。どっちやねん、ってシスティが突っ込んだぐらい。
《そんな突っ込み方していません》
結局、じゃんけんで負けた健が貰うことになった。あれ、買った方じゃないの、普通。
《無視は駄目です》
どの口が言うか!
《今日は休んでくださいね。MPも結構消費したと思います》
そうだなー、システィの言う通りである。
俺が思い付きだけで作ったあの二つの魔術、実は上級魔法だったらしい。どうりで威力が大きすぎた訳だ。
《スキル名に、「上」と付いていましたけど》
・・・。
今は俺のステータスは、えっとー。
【HP:10000
MP:8351500
スキル:スキル化
寝る
綺麗な字
変化説明
自動習得
未来予測
軌道修正
システィ
爆炎・上
氷柱・上】
MP、結構使ってた・・・。
《元のMPが人外なので、大丈夫です。ですが、いざという時の為に、休息は必要不可欠です》
人外って。酷いよ!
《真実を言ったまでです》
・・・。
もう俺、寝る。
《おやすみなさい》
おやすみぃー。
(寝る)
新しい作品もよろしく・・・(´;ω;`)
って、何回言うんだ、私。
PV2000人・・・! 1000になるよりも早い・・・嬉しい(>ω<)!
そして、一日で300PVいった! 越えた!
昇天・・・ヾ(。>﹏<。)ノ゛✧*。
頑張れる・・・! 私はこれで頑張れるよ!