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シーン5 野宿拠点

林道をしばらく進んだ所で、森の中にある野宿拠点に辿り着いた。

木の上にある小屋。そこに3人は泊まれるベットがある。

ひときわ大きい料理場もある。

陽が暮れた。今日はこれ以上進めない。今夜は小屋にて泊まることにした。

「夕ご飯はどうするの?」

「ああ、それなら、さっき狩った獣で」

「いいえ、馬車に積んだ食料で創りましょう」

「そ、そうだね…」

道中で狩った獣の肉を僕の分だけ焼き、2人で夕食を楽しんだ。

ふと、セイラから疑問を掛けられる。

「こういう野宿拠点って他にも有りますか?」

「うん。いっぱいあるよ。どうも遠い昔、旅を楽しみたいと考えた人が居てね。至る所に野宿拠点を建てるようにしたらしいんだ。ほら、あそこにある【魔除けランタン】も、そいつの発明品だよ」

「そうでしたか…」

指差した先に有る、空中に浮かぶ【魔除けランタン】。灯が付く間だけ魔物をここの周囲に近づけないようにする効果が込めてある。【魔除けランタン】の幻想的な光が揺らめいて、美しい。

但し、【魔除けランタン】本体を触れる事は無理だし、如何なる方法でも動かす事はできない。

現在、魔術師たちが研究しているが、あんまり結果が出てないらしい。

セイラが料理した食べ物を完食したのを見計らって、今度は僕から尋ねてみた。

「ところで、マサリはどこで出会った? 縁が無さそうに見えりけど」

「少し縁がありまして…」

「へぇ、それは運が良かったね」

「そうですね…。今回も神様に助けられました」

「どうしてここに来たの?」

「私を守ってくれる力が欲しかったんです。私を助けてくれたマサリからここを紹介して貰い、金は現皇帝から下さった髪飾りを売って得ました」

そう言ってセイラは沈黙する。もう何も言いたくない、と思っているのか。

ただそっとした方がいいと判断し、僕らも黙る。




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