シーン2 嵐の前の静けさ
受付カウンターの前には行列ができており、混んでいた。
おそらくフィリナに会いたくて並んでいるだろう。
ーー悪天候とはいえ、そこまでやるか。
ため息が出る。
「仕方ない。僕らも並ぼう。依頼を正式に引き受けたいからね」
スカンオルと一緒に、素直に最後列に立ち、待つ。
その時、見慣れない女性が僕に声を掛ける。
「あの、バルド・ブールアさんですか?」
青色の三つ編みで修道女の礼服を着た女性だ。
その背後に2人、マントで顔を覆い隠した人達が居た。
「話があります。時間を頂けますか?l
おどおどした雰囲気を持つ彼女の誘い。
ーーこれは何かあるな。
「分かりました。話を聞きましょう」
誘いを承諾し。<月夜の朧亭>の人気無い一角の席へ移動する。
ーーーこれが、のちにエンドウォールをも盛大に巻き込んだ壮大な騒動になるとは、思いもしなかった・・・・・。
ここから、『ぼっちGMがフリーダムに物語を作ったらこうなった件』のシナリオ展開に沿って行きます。
まさか、あの黒歴史を再び書くとは・・・・。(どんな黒歴史なのか、興味がある方は、『ぼっちGMがフリーダムに物語を作ったらこうなった件』参照。)




