前へ目次 次へ 29/33 幕間 幕間 「そうか。儀式は失敗したか」 紋章が刺さんだ柱に囲まれた、神殿にて老齢の声が響く。 空間の真ん中に、かなり年を取った老人が背を見せていた。 「申し訳ありません」 その二段前に地面に膝をついた部下が謝罪する。 しかし。 「もう良い。下がれ」 「はっ」 老齢の声は怒りを込めれられていた。 それは部下に対するものではない。儀式が失敗に終わったという事実。これが腹立しいのだ。 部下が素直に立ち去っても、老人の怒りはしばらく冷めなかったーーー。