第4話 王都への道
ちょっと文字量が変わりすぎましたね。
「お前等大丈夫か?」
今、俺達はアルオード王国の王都、パルリオへ向かっている。王都に行くには一週間位かかるそうだ。
「大丈夫です!」
代表してハラークが答えた。ハラークは多分強いと思う。下手したら否、下手しなくても負けるかもしれない。なのに何故俺に従うのだろうか?聞いてみることにした。
「なぁハラーク、お前なんで俺に従ってんの?」
「どういった意味でございましょうか?」
「いや、お前俺より強いだろ。普通は自分より強い人に付いていくもんじゃないの?」
「いやいや、謙遜しすぎですよ。それに前にも言ったでしょう。勘ですよ、勘」
「いや、謙遜とかじゃなくて、普通にお前の方が強いだろ。後、よく勘でそこまで行動すんな」
「勘には自信がありまして」
勘に自信とかあるんだ。
「ん、あれは森かな?」
「そのようですね」
「森は魔物がいそうで怖いな」
「大丈夫ですよ」
「何処にそんな根拠があるんだよ」
「勘ですよ、勘」
ですよねー
「そういえば、お前等ってアルオード王国に入れんのか?」
「アルオード王国では亜人と呼ばれる魔物と(表面上は)仲良くしておりますので」
「へーそうなんだ」
「うわー森は暗いな」
「松明もってこれば良かったですね」
「まぁしゃーない。ところでさっきからなんか生臭くない?」
「クンクン。確かに生臭い臭いがしますな」
「行きたくないけど、匂いがする方行ってみるか」
そして、俺達が見た光景は2m程の魔物と聖職者が戦っている光景だった。
聖職者には護衛もいたようだが、もう既に死んでいた。2m程の魔物はオーガだろう。しかし、そんなオーガは強くない筈なんだが、まぁいいや。流石にここまで見て、素通りは出来ないからな。助けるか。
「ハラーク、子供達を連れて退いといてくれ」
「了解」
エネルギーボールぶち込んだらいけるかな。
「エネルギーボール!」
俺が放ったエネルギーボール(5発程)は見事オーガに当たり、オーガを倒した。しかし、いくらなんでも弱すぎるだろう。
「な、なんだ。あ、もしかして貴方がオーガを倒してくれたのですか?」
「あぁそうだ」
「ありがとうございます。そうだ名前は?」
「俺はタカオだ。お前は?」
「あ、私はエイガーという者です。一応大司祭です」
大司祭か、偉いのかな?おれは宗教に疎いのでよく分からないんだよな。
「に、しても何でオーガに負けたんだ?護衛もいたのに」
「神聖魔法を使ったのですが、邪性魔法で相殺されて・・・・・・」
「邪性魔法?」
「はい、神聖魔法の対となる魔法で同等の力を持ちます」
「あれ、もしかしてそれって」
どうやら気づいた頃には遅かった様だ。
「邪法結界」
「あ、これは・・・・・・」
「言ってた邪性魔法ってやつか」
「これは範囲内で神聖魔法が使えなくなり、邪性魔法の威力を上げる結界ですね」
ふーん結構強そうだな。つうか魔族が元々強そう。でも、魔法とスキルは俺には意味無いんだよな。
能力魔法無効化!
「な、何だと!」
「おっとあんたが今回の犯人かな」
「ライトニング」
「人の話聞かずに魔法撃ってくるとか、どういう神経してんだよ」
無効化っと。
「な、魔法が効かないだと!ならば、これでどうだ!」
どうやら、魔法での攻撃を諦めて剣を魔法で飛ばして攻撃してきた。
その、機転の良さは良いと思うけど、こっちだって魔法ぐらい使えるんだよな。
「エネルギーボール」
剣は俺のエネルギーボールで砕けた。
「くそ、ならばこれでどうだ。
魔物召喚!」
魔物を召喚し、攻撃する策に出た様だ。でも、召喚されたのはオークやハイクウルフと言ったそうたいしたことの無い魔物だ。これ位ならエネルギーボールで十分倒せる。
そう思ってエネルギーボールを放ったのだが、それは甘かった様だ。魔法で土や石をエネルギーボールに的確に当ててきて、エネルギーボールが魔物に当たる前に爆発させてくる。
機転も効くし、魔法まかなり使える。はっきり言って正面切って戦える相手じゃないだろう。
このまま続けても意味は無いだろう。恐らくエネルギーボールが進化?強化?される事はないだろうし。
俺がどうしようか考えていると、エイガ―が助太刀してくれた。
「ホーリーランス」
そう、エイガ―が言うと白い光を放つ槍が現れ魔族に向かって飛んで行った。
これにより、魔族の体制が崩れ、魔法のコントロールが悪くなり、エネルギーボールが直撃した。
「ふぅこれで終わりかな」
召喚された魔物も消えたみたいだ。
「はい、恐らく。あ、それでお礼はどうしたら?」
「いや、別にいらないんだけど。まぁいつか頼むと思うからそん時によろしく」
「では何か用があったら、パルリオの光神教本教会へ来て下さい」
「分かった、じゃあ」
「はい、本当にありがとうございました」
「ハラーク大丈夫だったか?」
「はい、特に何事もなく」
「そうか、それなら良かった」
「ところで、何と戦ってたんですか?」
「魔族だけど」
「え、魔族?本当ですか?」
「いや、本当だけど、どうしたの?」
「いや、魔族は人間が対抗するのは非常に困難なので」
「そうなんだ、まぁ確かにそうか」
「じゃあ行くぞ」
「分かりました」
出来れば、GW中に短編を一個書きたい!