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厨二病による無線放送

作者: ブランダン
掲載日:2016/03/10

  ―ゲンソウ―

 おそらく、このクラスの中で、誰も知らないだろう。僕が芸能活動を行っていることなんて。

 実は、僕は人気ラノベ作家としてラジオ出演し、ラジオの素質が認められて、今ではあるラジオのMCを務めているんだ。

 すこし深夜に近い時間でね、ゲストには声優を呼ぶんだ。

 今日もそのラジオの収録がある。

 「今日のゲストはXXさんです」

 「どうも~XXです」

 「XXさんは〇〇に出演されているんですよね」

 適度に告知をはさむ

 「それでは、告知時間をかけて、今回はこのお題にチャレンジしてもらいましょう。題して『セリフを言え』」

 「え~、何をするんですか?」

 「私が何かお題を出します、そしてそれに合うようなセリフを心をこめて言ってください。適切だったか、そうでなかったかは、私の独断で決めます」

 声優さんの見事な演技に身悶える。

 「では、30秒で告知をどうぞ」

 告知をさせて、エンディングに入る。

 「それでは、また来週も聞いてください。さようなら~」

 ほらね、ぼくのラジオには沢山のおたよりが届くし、ゲストも豪華。

 僕は人気ラジオパーソナリティーなんだ。


  ―ゲンジツ―

 うちの子がアニメにはまりだしたのは中一の夏頃、今や立派なヲタクね。

 部屋にはポスターが貼ってあるし、棚にはライト……なんだったかしら、ばかりだし。

 休日はどっか行っちゃうし。

 大晦日なんて大変よ。有明に行ってくる~、て言われたからテニスでもするのかと思ったら、リュックサックをパンパンにして帰ってくるんだもの。

 あとね、ある日見ちゃったのよ。

 あれは午後11時ころだったかしら。

 夜中トイレに行きたくなって起きちゃったのよ。

 そうしたらね、どこからか声が聞こえてきたの。

 「XXさんは〇〇に出演なさっているんですよね」

 息子の部屋からだったわ。

 「それでは、告知時間をかけて……」

 息子がね、一人でラジオに向かって話しかけていたのよ。

 「私が何かお題を出します……」

 「では、30秒で告知をどうぞ」

 「それでは、また来週も聞いてください。さようなら~」

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