三人殺せ

公園で少女の死体が見つかった。轢き逃げされ椅子型ブランコに乗せられていた。被害者は五年生の野間雪奈。公園近くのマンションに住む里美は、雪奈の亡霊を何度も見る。
里美の娘、三歳の千華は、誰も乗らない雪奈の死体が置かれていたブランコに乗り、降りた時にブランコで頭を打って倒れる。息は無く、鼓動も止まっていた。里美は娘の死を受け入れられず「何でもするから助けて」と天に祈り続けた。奇跡のように、千華は息を吹き返したが、「何でもすると約束したから、三人殺せって、言ってる」と奇妙な事を言う。それ以来千華は、徐々に顔に皺が増え、老婆のように醜くなっていった。