あの?先生?それはいじめですか?
「・・・それでは本日のニュース速報です。本日未明・・・」
・・・ん、何んか聞こえる。たしかそれは毎日聞くニュースキャスターの声。よくもまぁこんなに毎日毎日色んなことを喋ってられるわ~。なんて、俺の、一人だけの感想。はぁ、その割に毎日に、「治安安定!」とか、「景気上昇!」とか、どうでもいいもんばっか。たまに事件とか事故とかも報道してる時もあるけど、どれも、つまらないものばっかり。物理法則に則ったものばかり。、、、つまらない。ほんとに。
「みなさーん!今日は、晴天です。いいですね。晴れって。それでは、今週の天気をお伝えします!・・・」
次は何だ。うるさい。・・・ああこれは、いつも見ている、情報番組のお天気お姉さんの声であろう、まぁどうでもいいけど。それにしても、こいつも、よくもまぁよくテレビで喋ってられるわ。よく天気を外すくせに、やたらとテンションの高いやつね。ほんと迷惑。予想するからには当ててくれよってね。なんて人ごとみたいに愚痴ってみたり。テレビの向こうの人に何をいようと届くはずもないか・・・
はぁー、つまらん、たまには雨以外のなんかがふらんものかな?たとえば、酸性雨が降って地球壊滅!とか、隕石の衝突で地球爆破!とか、月の爆発でその破片が地球に飛来して、地球のCO2率が増加して、地球上での生息不可!とか。
ん?なに?そんなの来ても困るって?しかも、全部地球が壊れるってことだよね?だって?んー?そうだね、僕は、この普通の世界が、嫌いなのかもね。まぁ、取り敢えずいつも、何かの変化を求めている、地球人のうちの一人ですよ。んーー。なんか眠たくなってきた。あぁ~。目の前が、、、だんだん、、、くらく、、、なって、、、い、く・・・。
「・・・おい・・・」
・・ん?誰かの声が聞こえる・・・
「・・・大丈夫か・・・」
・・・ん?何がだ~?俺はなんの異状もないぞ?
「・・・丸。・・・赤丸。・・・おい!赤丸勇樹!!」
「はぁ!」え?ここは!?
「なにが、は?だ、よくもまぁ、俺の授業でいきしゃあしゃあと寝てくれて。あぁ?そこんとこわかってんのかぁ?赤丸ぅ?」
どうやら、俺は学校の授業中に居眠りをいていたらしい。起きて一番に目に入ってきたものは、うざったらしい母親の顔でも、面白くもない顔芸をやっている芸人でもなく、ましてや、大輝の顔でもなかった。それはとても、恐ろしいような、そうでもないような。今にも、噴火しそうな、しないような、活火山のようなそうでないような顔だった。
そいつは、俺の通っている、私立西野也高等学校一とも呼ばれる鬼教師・・・いや、熱血教師か?まぁどちっでもいいけど、にして、俺たち二年の学年主任兼生徒指導にして、現野球部監督をしている大宮秀樹。はっきり言って俺の知ってる奴の中でも面倒な教師の一人である。こいつは、社会科を担当している。
いまこの状況を説明すると、授業中に俺が、机に寝息を立てながら寝ていたのを大宮が、怒って起こしに来たそうだ。後できいた話じゃあ、何回か起こそうとしていたらしい。それを、俺の親友が止めていてくれていたそうだが、とうとう止めきれなく、今に至ったのだった。
聞いた話だからな。詳しくは知らんし、知りたくもない。
おれは、寝ていたからな。ありがとう、我が親友よ。なんてね。
「おい、赤丸。さっきから何ボケっとしとんだぁ?おまえ、わかってるだろ~なぁ~。今日はたまたまだから許してやるが、今後はこんなことのないようにな。わかったな?」
ん?なんか許してくれた?てっきりまたいつものように、雷の一つでも落としに来ると思ったんだが。なんでだろ?ざ・熱血教師「大宮様」が授業中に居眠りしているやつを許すだと?一体俺が寝ているあいだに何があったんだ!?
・・・まぁ考えてもわからんしな。考えても無駄だろう。まぁいいか。取り敢えず、
「はい。わかりました大宮先生。以後は気おつけますので。」と、いちおうの謝っておいた。超笑顔で。
まぁ、心ではそんなことは思ってもないし、思いたくもないけどな。
「ん。それでいい。お前もいい友達を持ったな。後できちんと礼を言とけよ。友達は大切にしておくもんだ。」
はいはい。
大宮は、満足そうな顔をして俺から離れていき、「それでは、授業を再開するぞー。」と言いながら、教卓について、教科書を開いた。
その時ちょうど、教室の前方でこちらを見ている、特に強い三つの視線に気がついた。
ちなみに、俺は一番窓際の一番後ろにいる。
んでもって、一つ目の視線は、俺のいる列の一つとなりの列の一番前、から。二つ目が、その右斜め後ろ、から、最後は、一番はしの廊下側の前から3番目、から。
みな、三者三様の顔をしてこちらを見ている。なんだその目は。
しかし、大宮が、教卓につくと、三人とも元の方向に顔を戻していた。他のクラスメイトも同様にな。
「えー。では、さっきの続きからだな。・・・じゃあ、白井頼んだ。・・・」
大宮が、授業を再開すると、俺は、全く書いていない真っ白なノートに顔をやった。それは、サンドイッチを面を上に向けて、敷き詰めたような、シロクマの毛並みのような、真っ白さ。
板書する気も気力もなかった。どうせ、かいたってわかりっこないんだからさ。(諦め)ダメだな、こんなんじゃ。
そんなことを思いながら、さっき大宮が俺に言ったこととか、昨日見た夢のこととかを、思い出しながら、何気ない感じに、ボート、青い空を眺めるのであった。
空は、どこまでも青く、雲一つない、晴天であった。ちょっと太陽の日差しがまぶしすぎるような気もするが、まあいいだろう。
しっかし、「今日も平和だな。」そんな、俺の一言は、大宮の無駄にでかい声によって、かき消され、誰にも届くことなく、空中に分散していったのだった。
それから、放課後のことだった・・・
「お前ほんとに馬鹿だな。」
「大輝くん。そんなこといっちゃ、勇君が可愛そうですよ。」
「いいのよ。雪ちゃん。こいつには、これぐらいの仕置きが必要なのよ。もうみょっと自覚を持ってもらわなくちゃいけないのですから。」
「うん。そうだな。雪風、勇樹には、これくらいの自覚を持たせなければいけないんだ。そのための、これはいわゆる儀式だ。だから、おまえは、あまりこいつを甘やかすなよ。」
「ですけど・・・。ったしかに、ゆうくんは、ドジで馬鹿なところもありますけど、とても優しいんですよ。二人とも知ってるでしょ~?」
女の子はすこし、涙目になりながら、そばに立つ二人に訴えた。身長差が激しいのはおいておいて。
背の高い方の女は、もう一人の、そばの机で絶賛爆睡中の男をちらっとだけみて、
「はい、はい。わかったわ。雪ちゃん。ごめんなさい。あなたの大切な人・・・っと、あら、やだ、また口が滑りそうだったわ。本人の前でごめんなさい。」女はいやらしい目になっている。
そんな、隣のおばさんみたいな顔をするな。
「はあーーわーえーあぁぁぁ・・・」
何故か少女は顔を赤らめている。
「・・・そんな・・・にも・・・ない・・・です。」
ところで、さっきから爆睡男の近くでこんなふうに、喋っている奴ら。なんだ?そいつはきっと、「うるさいな~。俺は眠たいのに。喋るならよそでやってくれ。俺は、今すぐ寝たいんだよ。頼むから寝かせてくれぇぇぇ。」とか言ってるに違いない。なんて、言ったって聞いちゃァくれないだろうけどねー。
ほんとなんなんだよこいつら・・・
「おら勇樹、さっさと起きろ。お前に話がある。」
寝ている奴をたたき起こすのは無礼だ。しかし、そんなことをするような奴は、俺の知り合いで一人はいた。まだいるかもしれないが。
そいつは、俺の幼馴染みで、親友の白井大輝。ちょっと迷惑な気も・・・生徒会所属のエリート様。ただし、大輝は入学早々生徒会に抜擢されたんだけどな。俺はそんときのことは、結構覚えてたりする。俺にとっちゃあ、大切なひとつの思い出、だからな。
そして、おれは、今そいつに起こされようとしている。うざい、安眠妨害は、重罪だぞ。
そんなことをボヤこうとした時、突如、右頬に痛みを感じる。痛い。痛い。いたぁぁぁぁ!!!
「やめて、やめて。わかった、起きるから。お前の話をきちんと聞くから。だから。そのつねりをやめてぇー。いや、やめてくださいませー。エリート様ぁぁぁあ。」
寝ている男が大輝に、起こされた。結構無理やり。
いや、俺は知っていた。コイツは、世間一般がしてはいけないということ平気でやるような奴だと。しかも俺に限って。ほかにも色々あるが今はやめておこう。
いまさらなんだが、この起こされたやつが、つまり俺。ってことになる。
・・・はぁ。ヤっとはなしてくれた。おー痛ぇ。
俺は自分の頬をつねるその男を睨むようにして見た。
いつも、俺が嫌と言うほど見てきた、何もなかったような顔をしている。多分、イケメンの部類に入るだろうが、そこらの優男とは少し違った、印象を受ける。なんというか、無表情って感じがする。だからあんまり近づき難いんだと思う。髪は、薄い黄色。染めているわけではなく、生まれつきだそうだ。傍から見たら、まさに不良だな。あ、それにハーフでもない。ちょっと変だな。なんつって。その黄色い髪を耳が隠れるぐらい伸ばして、前は左右に分けて、おでこを出している感じになっている。あとは、無雑作な髪型をしている。これで結構人気があったりする。
そいつは、「何が、エリート様だぁ。」とかいいながら、手、正確には指、もっというと、人差し指と中指を俺から離した。
ほんとにばか力ばっかり持ちやがって、ちっとは俺をいたわる気持ちをもて。これでも部長だぞ。おれは。って、
「ごめん。ごめん。わかりました。わかりました。もう何も言わないので勘弁してください。」
俺が心の奥底で愚痴っているのをこいつはあたかも聞いていたかのように拳を握っている。
まさに、俺の心を読んでいるみたいにな。おかしい。そう思うしかなかった。
「は~。」ため息。これは大輝のもの。
なぜそこでため息が?俺だってしたいさ。大輝は、呆れたふうに、
「お前心の声を口に出しすぎなんだよ。」
唖然。まさか、俺は自分でも知らず知らずのうちに喋っていたのか。もう、嘆息するしかない。は~。
まぁいいか。長い付き合いだしな。仕方ない。
「んで、大輝なんだ?話って?」
俺は仕方なく、話題を戻した。戻したくもないが。
「あぁ、話があるのは俺じゃなくてこいつら。」そう言って、大輝は近くに立つ二人の女子を指さした。
やめろ。でかい方はどうでもいいが、小さい方には、指を向けるな。神聖なるお方になんという無礼者だ。大輝よ。
おれは、仕方なく何気ない感じに二人を見た。まぁ、誰かは、わかってんだけど。
一人は、俺と同じか少し小さい正しく小動物と言わんばかりの身軽さの雪風桜花さん。短いショートカット、髪色は、栗色っぽい感じ。優しい天使様みたいな人で、笑った笑顔がまた、その、結構、なんだ、いい。うん。クラスでもかなりの人気ものじゃないのかな。そして、外見とも劣らずの内面は、優しく人当たりも良いし、成績も上位者。たまにちょっと毒舌だったりするけど、まぁ、それもいいんだね。うん。当人はあまり気にしてないみたいだけど。俺は、もちろんオールオッケー。雪風さんだから。
まぁ、こちらは、まだいい。うん。全然いい。可愛いからな。育つところも育って来ている感じが・・・
「勇君~?どこ見ているのかなー?」やっぱ鋭い。この人の目は誤魔化せないな。
・・・んでもって、問題はもう一人。顔も合わせたくない。
俺よりも高い身長のそいつは、中島零子。成績優秀、運動神経も抜群ときちゃも、チートとしか言い様がねえ。文武両道を極めた女みたいなやつだ。
外見は雪風さんにも劣らず「美人」ではある。たしかに。一応言っておくが、雪風さんていうのはさっき言ってた、ショートカットの女の子ね。
くやしい。そう思うのは俺だけだろうか。
なぜなら、そいつは、黒く、まっすぐ伸びた長髪と、ほとんど焼けていない真白な肌との対比がものすごいからだ。顔たちは、こんなチンけな高校にいてもいいのかという程だ。素人目から見てもわかる。
アイドルになれるぞ。おまえ。外見だけ見たらな。
しっかりした鼻ダチに、口元もきちんと整った、左右対称顔の持ち主だったからである。
やっぱもったいないな。外見だけは。雪風さんと外見だけでも交換しろよ。あ、雪風さんが劣っているってわけではないですよ。決して。
そう思うのも無理はない。それだけ、こいつは、素晴らしい外見だからである。普通の男子なら、出会って、3秒で「告白」して、4秒で「振られる」。そんな感じだろう。
こいつを知らない奴は、少なくともこの学校の生徒ではまず転校生である意外きっと、いないであろう。そんだけ、目立つやつなのだコイツは。
雪風さんとツーショットのフィギアでも作ってみろ。きっと、校内だけでなく全世界にお前たちの存在をアピールできるであろう。
時に、俺はよく、小心者とも言われる。子供の時から、知らない大人の人や、女子に話しかけられたら、最後。緊張しすぎて、滑舌は悪くなり、思考も停止してしまうような、な。
しかしなぜそんな俺が、こいつらとこんなにも普通に接してられるのか。普通でもなかったりもするが。
それは、おれがコイツの内面、本当の姿を知っているからだ。
あの時のことを思い出すだけで、さ、寒気がしてくる。
それは、新学期始まって間もない今。もうほとんどの2-bの、メンツは知っていることだが。あまり、口には出したくないな・・・。しかし言おう。
こいつは、根っからの、・・・
「超毒舌、魔性女なんだぁぁぁぁぁぁ!!!!ぼほぉぉぉぉぉ!」
いたい。おれのみぞおちに、なにか硬いものが突き刺さったような感触を覚えた。
やば!口に出てた?まじか。とか言ってるヒマではなかった。
今の一瞬で何が起きたのだろ。いろんなことが起こったような気もするが。
取り敢えず、今わかることを整理しよう。
とりあえず、俺は今、地べたに寝転んでいる。
その原因が、零子であり、俺にもあるといえる。
おれは、零子の、裏の顔を大声で叫んでしまい零子に思い切り殴られた。
俺のお腹の中で、確かに今日の朝、消化したはずのパンが戻ってくる感じがした。
俺の体のどこかの骨が曲がってはいけない方へ曲がってしまったような、鈍い音がした。こう、バキバキって。
こんなとこか。あ~いて~。
それにしても、よくもまぁあんな、白くて細い腕であんな衝撃を出せるもんだと俺は正直、関心している。
俺の周りには何事かと2-bの野次馬どもが集まってきている。やろめ、見るな。これは見せものではない。
・・・と言っても、聞こえないだろうし、聞きもしないだろう。
それを、雪風さんは憐れむように。大輝は呆れたように。零子は馬鹿な子供を見下すような目で俺を見ていた。また、その視線か。
「はぁ!取り敢えず、悪かった、零子。変なことを口走ったことだけは謝る。」おれは、本心から謝った。
のにもかかわらず、こいつは・・・こいつは・・・
「べつに。私はあなたが私について変なことを言ったから、暴挙に出たわけではなく、ただ、今偶然的に無性に誰かを殴りたい気分になったのよね。そんなとき、ちょうどー、私の前に、サンドバックみたいなやつがぽかんとあったから、それに一発ぶち込んだだけよ。だから、気にしないでいいのよ。あなたは何も悪くないから安心しなさい。」
なんてことをほざきやがった。は?
なに?きにするなだって?いやいやいやいや、まてまてまてまて、どう考えてもおかしいだろ。絶対気にするだろ。気にしないことなんてできるわけないだろ。
俺は現に自分の席に座っていてんだし、それに、おまえ、昔空手やってたんだろ?しかも、世界チャンピオんだったんじゃなかったか?天才って呼ばれてなかったか?今は、引退して護身術の道場かなんか、やってんじゃなかったか?そんなやつの、一突きを無防備なただの一般人がモロにくらったら、どんなやつでも、やばいことになるだろ!昨日の夕食が出てくるだろ。
・・・なんてことを思っていたら、それらを口にする前に、教室の前の扉が開き、
「それじゃ、そろそろ授業をはじめるぞ。皆、席につけよー。」
と、若いような、おばさんのような、女性の声が聞こえ、みな、自分の席へ戻っていったのであった。
ち、今日こそ、もう少しでコイツにものもうせたのに。邪魔しやがって。
零子は、180度回転して、あたかも何もなかったかのようにさっていった。なんて自己中な女なんだ。言いたいことだけいいて、それだけかよ。少しは、俺に発言権を渡せよ。アイツ。後で覚えておけよ。・・・
雪風さんは「また後でね。」と小さく可愛らしい声で言ってちょこんと会釈をして去っていった。
なんだろ?嬉しい。自然ににやける。やめてぇー。(照れ)
そして、大輝は「全くしょうがねぇやつだな」と、ため息混じりの独り言を呟いて、まだ地べたにふんぞり返っているおれに、手を差し伸べてくれた。
優しい。うん、さすが俺の親友だぜ。
・・・とその時、ふとあの時の感覚を思い出した。
あれこれっていつの記憶だろ。・・・そうか、もうあの日からものすごく時間がたったんだな~。忘れちまったんか。時間が経つのは、早いもんだな。
と思いながら、大輝の手を借りながら立ち上がり、大輝も、俺も、次の授業の準備をするために、自分の机に戻っていった。
「つぎは、物理か~。嫌だなー。」
次は俺の嫌いな物理の授業。今堂のやつ、またつまらん授業を、するつもりか。と、おれは、自己的評価を垂らしていた。
ちなみに、今堂は、俺たちのクラスの物理担当の教師である。
そんなとき、いや、こんな時だからこそ、思い出し、しみじみと思い出すのか。
俺と、大輝と、雪風さんと、零子と、この四人が出会い、いつもと変わらぬ、しかし、いつまでも進化していく、こんな、日常を手に入れるため。歩んできた、この、一年と少し。たった1年ちょいだけど、されど1年ちょい。長いようで短い、俺たちの、出会い、成長する物語。
なぜに今更、こんな時に思い出したのか。この、1年ちょいの記憶。
たぶん、きっと、今から物理の授業だからだ。きっと。うん。嫌なことがあった時には、昔を振り返る。的な感じだろう。笑
まぁ、それは気休めかもしれんな。すまん。正直にいうと、きっと俺は、自慢したいんだと思う。だから、俺は、自慢させてもらう。
まずは、俺たち四人の出会いの物語から・・・
「そんじゃあ、授業をはじめる。っと、その前に、おいそこで、外見ながらニヤニヤしている、赤丸勇樹。いきなりだが、この問題といてみろ。昨日やったものだから、簡単だぞ?」
っておい。折角、話すムードになっていたのに。ったく、いきなり俺とか。ついてないな~。
こりゃもしかしたら、最後まで語りきれんかもしれんな。なんてね。
おれは、答えられるはずもなく、ただ、呆然と立ち尽くすだけだった。