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夏生詩集2

表と裏

作者: 夏生

ささいなことで泣いて

もがいてあがいて

引っ掻いて情けなくなる

自分が嫌だった


いや、嫌なんてものじゃない


このまま深い谷底に

この人(自分)と一緒に

落ちるのじゃないか

という

おそろしさを長い間

抱えていた


誰にもいえないこと

言いようがないことで


勘弁してよ

勘弁してよ

泣いて唸ってうずくまって

いた


ヒリヒリと

そよ風さえ痛みの元になり

優しい音も鋭い刃だった



ささいなことで泣いて

唸ってうずくまるものを

思いきって裏返してみたら


ささいなことで泣いて

喜ぶ私がいて

たくさんの人の優しい思いを

心いっぱいに感じている

私がいた







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