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憧れの元ヤンギャルママ(30)が可愛すぎる  作者: ナカジマ
第3章 家族という関係
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第98話 子供の為に

 リサ姉の誕生日が終わってから、俺達は入籍を済ませて杏奈(あんな)ちゃんとの養子縁組も済ませた。

 これで名実ともに家族となり、杏奈ちゃんは正式に娘となった。それから約1ヶ月が経ち、遂に始まった。

 俺とリサ姉の妊活だ。産婦人科に通いつつ、子供を作る為のセックスをする。初めての経験で、知らない事ばかりだった。

 先ず最初に行われるのは、タイミング法と呼ばれるやり方だ。普通はこのやり方から始めるのが一般的らしい。

 医学的な方法で排卵の周期を推測し、最も妊娠に適したタイミングでセックスをする。意外とシンプルな方法だった。


 まだこの段階では、複雑な医療行為は行わない。もしこの方法で駄目だった場合、順番に方法が変わっていく。

 タイミング法で自然妊娠しなかった場合、次に行われるのが人工授精だ。これは俺でも聞いた事がある。

 やり方までは詳しくなかったけれど、この機会に知る事が出来た。採取した俺の精子を、濃縮してリサ姉の体内へ送る。

 どうやら俺は、体外受精と知識が混ざっていたらしい。人工授精までは、母親の体内で受精をする方法だ。

 ここまでなら医療的な介入は低く、掛かる費用もそこまで大きくはない。これで駄目だった場合、次の方法が試される。


 タイミング法の費用は1周期辺り約3千円から約2万円ほど。人工授精もそう大きく変わらない。

 ではこの2つで駄目だった場合、体外受精へとステップアップする。ここから俺が人工授精と勘違いしていたやり方だ。

 母体から卵子を取り出して、培養器で成長させた受精卵を母体に戻すという流れ。手術を含む為に、費用は跳ね上がる。

 大体は10万円から20万円程度だという。これでも保険を適用した価格だからビックリだ。無保険なら50万円前後らしい。

 体外受精に保険が適用されたのは2022年からだったそうだ。それまでは全員が全額払っていたという事だ。


 体外受精の次は、顕微受精という更に上を行く方法がある。そちらも大体12万円から25万円だという。

 俺達は保険が使えるから良いけど、数年前まで大変だったみたいだ。しかもこの費用は、全て1周期辺りの金額だ。

 当然これで上手く行かなければ、繰り返し行う事になる。不妊治療が大変だった時代は確かにあるんだ。

 人工授精でも、無保険なら4万円前後だという。子供を諦めた家庭が、一定数ある理由を理解出来た。

 普通のサラリーマンでは、共働きでもそう何年も続けられない。顕微受精なんて、無保険なら最大100万円近くするらしい。


 もし保険が使えない時代を生きていたら、俺達は子供を作れただろうか? あまり考えたくない話だ。

 涙を流しながら諦めた人達が、間違いなく居る事を忘れてはならない。欲しくても産めなかった人達が居る。

 そもそも俺達だって、まだ分からないんだ。1人目は産めたのに、2人目が全然出来ないという事もあるらしい。

 1人目の出産が原因で、体に起きた変化が影響する場合もある。とても楽観視出来る状況ではない。

 ただそれはそれとして、いざ今からやると考えるだけで緊張する。リサ姉がシャワーを終わらせて風呂場から出て来る。


「お待たせ――って、めっちゃ緊張してるやん」


「いや、だって、子供を作るわけだし」


 これからやるのは、スキンシップとしてのセックスではない。2人の子供を作るという重大な意味がある。

 当然こんな時に酒は飲めないし、悪影響があるから禁止だ。アルコールで緊張を誤魔化す事は出来ない。

 大切な行為であるという事と、これから初めて生での行為をするという意識が頭を埋め尽くしている。

 ちゃんと子供が出来るのか、どれぐらい素晴らしい行為なのか。2つの思考でどうにかなりそうだ。

 俺の中の天使が、真面目に考えろと訴えている。俺の中の悪魔が、噂に聞く生のセックスだぞと言っている。


「こんなん1回で済まへん場合が殆どなんやから、もう少しリラックスしぃな」


「そ、そうなんだけどね。初めての事だからさ」


 バスタオルに包まれた小麦色の肌は、いつも通りとても綺麗だ。大きな胸の谷間が、俺の理性をガリガリ削る。

 エロい意味でセックスをするのではない、と分かっていても無理だ。考えないという事が出来そうもない。

 リサ姉と経験するまで、童貞だった男だぞ俺は。あちこちでヤリまくりの男性達とは違うのだから。

 そういうタイプなら、節操なく生でセックスをして来ただろう。子供を作るとなっても、普段と変わらないだろうさ。

 だけど今の俺は、緊張と期待で頭が一杯なんだ。冷静になんてなれるわけがない。そして下半身はとても正直だ。


「ほな、今日から頑張ろうな」


「う、うん。俺、頑張るから」


 結局重要なのは、俺自身の体力とこなす回数だ。試行回数が多ければ多い程、リサ姉が妊娠する可能性は上がる。

 排卵期間に1回だけするのと、数回するのでは確率が違って来る。産婦人科の先生も、回数は多い方が良いと言っていた。

 推奨されているのは、1週間で3~4回程度だという。特に排卵予定日の2日前が、一番妊娠する確率は高いそうだ。

 あと意外だったのは、禁欲しても妊娠確率は上がらないらしい。むしろ精子に悪影響が出るという。

 まあ俺がリサ姉と夜を過ごして、禁欲なんて出来る筈もないけどね。今だってもう理性が飛びそうだ。


「じゃあ、触れるよ」


「お手柔らかに頼むで。いつも大変なんやから」


 リサ姉の肌に触れるだけで、俺の興奮度合いは跳ね上がる。これから子供を作るという意識が、本能を刺激しているのだろう。

 結局人間だって動物の一種でしかなく、俺もただのオスでしかないという事だ。理性がどんどん溶けて行く。

 今から憧れのお姉さんと子供を作る。この状況が俺を狂わせていく。いつも以上に高ぶる自分を抑えられない。


「ちょ、一輝(かずき)君!?」


「ごめん、やっぱ優しくなんて無理だ」


 いつも通りのスキンシップを済ませるなり、俺はリサ姉を押し倒していた。本能の赴くままに俺はリサ姉を抱いた。

 初めてリサ姉とセックスをした時とは、また違う感動があった。生で行う行為と感触は、これまでと違った。

 知ってしまった新しい世界に、俺は我を忘れて夢中になった。止まる事なんて出来なくて、体力のままに突っ走る。

 1回したぐらいでは萎える事もなく、2回3回と繰り返す。1週間で推奨される回数を、一晩で満たしてしまった。


「もう! 腰抜けてもうたやんかぁ」


「ご、ごめん。つい……」


 勢いに任せて行為を続けた結果、リサ姉が立てなくなってしまった。結局4回目を終えたところで、俺は止まった。

 盛り上がり過ぎた面は否めない。俺の中の天使は、猛烈な快楽に敗北していた。でも仕方ないと思うんだ。

 初恋の女性と入籍して、いざ子供を作るとなって冷静で居られるか? そんな男性は普通居ないだろう。

 3時間で4回もやっておいて、まだ少し興奮状態は残っている。まだやろうと思えばやれるだろう。

 リサ姉がダウンしているから、これ以上はやらないけど……。でも……いや、もう少しやりたいと言ったら怒られそうだ。


「まあでも、良かったわ。妊活するってなったら、緊張して出来ひん人も居るらしいやん」


「あ~産婦人科の先生が言ってたね」


 プレッシャーを感じてしまって、男性側がEDになってしまう場合もあるらしい。俺はどうやら大丈夫なタイプだったけど。

 気負ってしまう気持ちは俺も分かる。妊活は何も、女性だけの活動ではない。俺の精子の状態だって、当然大きな影響がある。

 同様に精神状態も関係があり、気負い過ぎて立たないと先に進めない。俺はあっさりとクリアしたけどね。

 クリアというか、リサ姉の魅力と快楽に負けただけだな。仕方ないだろうこんなの、興奮しない方がおかしい。


「一輝君との子供、楽しみやなぁ」


「リサ姉、その表情はズルくない?」


 可愛らしい笑顔と共に、お腹を撫でるリサ姉。こんなの目の前で見せられて、何も思わない筈がない。

 結局俺は5回目を行い、リサ姉に怒られた。少しやり過ぎてしまったけど、何とかスタートを切れた。

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