表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧れの元ヤンギャルママ(30)が可愛すぎる  作者: ナカジマ
第3章 家族という関係
80/100

第80話 のんびり過ごす2人

間違えて消してしまいました。

7月11日朝に更新内容と同じです。

 初詣を済ませた俺達は、1月2日も2人で穏やかに過ごしている。俺は今年、実家に帰る予定はない。父さんがどうやら忙しいみたいだし。

 警察官は正月や連休も忙しくしている。地域の治安を守る仕事である以上は仕方ない。年末年始に馬鹿をやる奴だっているからな。

 そもそも娘ならともかく、息子の帰省を強く願う父親っているのか? 心配されるような生活もしていないしな。

 どちらかと言えば、料理が苦手な父さんの方が心配だ。最近じゃあ宅配で何でも届くから、上手くやっているとは思うけど。


「あ、もうすぐ13時やん。観たい配信があるねん」


「へぇ、どんなの?」


 俺の家でお昼を食べていた俺達は、床に敷いたホットカーペットの上で座っている。隣に居たリサ姉が、スマートフォンを操作する。

 リサ姉が観たがった配信は、美容系インフルエンサーの生配信だった。メイクに関するアレコレを語る女性が話をするみたい。

 そう言えばたまに、リサ姉が観ている人だったな。見た目だけで言えば、リサ姉より少し年上なのかな?

 リサ姉と似たタイプの綺麗な女性が、延々と化粧品の話をしている。俺には良く分からないが、興味深い内容ではあった。

 

 色んな苦労を重ねた上で、女性は美しさを保っているのだなぁと改めて思う。肌のうるおいだとか、色々と語られている。

 出て来る化粧品メーカーは半分も知らない。だけどリサ姉が欲しがっている物は、しっかり頭に入れておこう。

 来月にはリサ姉の誕生日が待っている。どんなお祝いにするか、ちゃんと考えておかないと。何も知らずに行動したら失敗しそうだ。


「色々あるんだねぇ」


「せやで! 30過ぎるとな、少しずつ問題が出て来るねん」


 まだまだ若く見えるリサ姉だけど、見えないところで努力をしている。それは朝や夜の行動を見ているから知っている事だ。

 スキンケアだとか、髪の手入れだとか。入浴時にも色々と塗っていて、凄い手間だなといつも思っている。

 リサ姉は毎日1時間ぐらい、お風呂にずっと入っている。俺は長風呂が平気だから、全然付き合えるけどね。

 だけど早く済ませたい男性だったら、理解出来ない長さかもしれない。これでも昔よりは少し短くなったらしい。

 産後はホルモンバランスが崩れる関係で、色んな影響が体に出ていたらしい。元に戻すまでが大変だったとか。


 子育てが落ち着く頃には、もうアラサーで今度は肉体の老化が徐々に始まる。そして迎えた30歳で、一度目のお肌の曲がり角が来たそう。

 二度目の曲がり角は、アラフォーになる頃だという。どこかで聞いたなお肌の曲がり角という言葉。多分化粧品か何かのCMだと思う。

 男性もそう変わらないから、気をつけた方が良いと言われた。一応学生時代にリサ姉から教わったから、化粧水と洗顔だけは続けている。

 お陰で肌荒れだけはあまり起きていない。よほど体調を崩さない限り、普段通りの肌質を維持出来ている。


一輝かずき君の世代やったら、男性でもメイクする人結構おるやろ?」


「……居るけど、俺はちょっとねぇ」


 この父親譲りの強面に、メンズメイクは合わないだろう。やっている人達を見た事があるけど、大体線の細い男性ばかりだった。

 俺みたいな全体的にデカい男性は、あまりやっている印象がない。オカマバーにでも行けば、居るかもしれないけどさ。

 少なくともその方向性は……目指そうと思えないな。俺はごく普通の男性として、生きて行くつもりだから。


「眉毛は整えてんのやろ? いっそ剃って描いたら?」


 リサ姉がそう提案をして来た。眉毛を整えるぐらいならね、まだやる気はするよ? ただ剃るとなって来ると抵抗がある。

 確かにリサ姉の真似をして、全剃りすれば手入れは楽になるんだろう。細かく調整をする必要なんて無くなるから。だけど、ねぇ……。


「俺が剃っちゃうと、描いてない時の見た目がね?」


「……あ~」


 強面の男性が眉毛を全部剃ってしまえば、かなり威圧感が上がる。俺がやれば、どこの指名手配犯かという見た目になるだろう。

 優しそうな見た目に生まれた人が羨ましい。メンズメイクが映えるような男性なら、きっとかなりモテる事だろう。

 そもそも眉毛の調整だって、強面は損をしている。太いと野性味が増すし、細すぎても変になる。丁度良いラインが難しい。


「でもウチは嫌いやないで?」


「……考えとく」


 リサ姉からそう言われてしまうと、リアクションに困ってしまう。じゃあ別に良いかという気持ちが、どうしても湧いてしまう。

 だけど剃る事のデメリットはまだある。毎朝ちゃんと描く必要が出来る点だ。正直それは、ちょっと面倒くさいかもしれない。

 自分で描いた事がないという不安要素も残る。リサ姉は慣れているから、簡単そうにやっているけどさ。俺はそうじゃないただの初心者だ。

 ここで思い切るには、少々不安の方が大きい。考慮はするけれど、検討で留めておきたい。政治家の答弁みたいになってしまったな。


 そんな会話をしながら、俺はリサ姉と配信を観ながらダラダラとしている。正月ぐらいは、こうして過ごしても良いだろう。

 肉体の事を考えるなら、しっかり筋トレをした方が良い。それは分かっているが、どうしてもリサ姉とこうしている時間がね。

 心地良くてつい甘えてしまう。やれる事は他にもあるのに、誘惑に負けてしまっている。そういう空気が漂っているんだよな。


「終わってもうたか~エエ話聞けたなぁ」


 スマートフォンをテーブルの上に置いたリサ姉が、隣にいる俺の肩へ寄りかかって来る。これはリサ姉の甘えている時の仕草である。

 それを知っているから、俺はリサ姉を抱き寄せる。背後から抱き締めるような形で、俺の足の間にリサ姉の体を納める。

 最近はこうやって、よく2人でくっついて過ごす。定番と化した姿勢で、何をするでもなく雑談に興じる。ただそれだけの時間が流れる。

 付き合い始めて変わったのは、リサ姉とのこういう時間が増えた事だ。セフレの時とはまた違う身体的な接触。

 性的な意味ではなく、本当にただ触れ合うだけの過ごし方。何気ないこの時間が、俺達に幸福感を与えてくれている。


「何か映画でも観ようや」


「オッケー」


 スマートテレビを付けて、サブスクのアプリを起動する。2人でどれを観るか相談しながら、視聴する映画を決める。

 今日はスパイが主人公のアクション映画だ。有名なタイトルで、昔から続いている人気の作品だ。結構面白いんだよな。


「うわ、これもう10年前なん!? そんな昔のイメージあらへんかったわ」


「俺が6年生の時かぁ。そう思うと結構古いな」


 俺がまだリサ姉への初恋を続けていた頃の映画か。そのわりに内容は古臭くないし、序盤からアクションシーンの迫力はある。

 少しだけ映像が古く感じる部分はあるけど、冷めてしまう程ではない。今観ても十分面白さを感じられる。

 最近の映画も凄いけど、俺が子供だった頃の作品だって負けていない。俺は観た事が無かったけど、当時はあちこちで宣伝されていたな。

 俺の好きな格闘技の映画を観に行った時、映画館で大きなポスターが貼られていたのを覚えている。懐かしい思い出が蘇る。


「リサ姉って昔から、映画好きだよね」


「そうやなぁ~別に趣味っていう程でもないねんけどな」


 良く杏奈(あんな)ちゃんと3人で行っていた時が懐かしい。リサ姉はホラー以外なら、どんな作品でも楽しめるタイプだった。

 あれから月日が流れて、今や2人でくっつきながら家で映画を観ている。時の流れと、人生は色々あるという現実を感じる。

 三が日をこんな感じに過ごしていた俺とリサ姉は、しっかりと休む事が出来た。そしてこれからは、色々と忙しくなる。

 先ずはリサ姉の両親へ、挨拶に行くところからだ。しっかりと気合を入れて、挑まないとな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ