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憧れの元ヤンギャルママ(30)が可愛すぎる  作者: ナカジマ
第1章 再会した初恋の女性と
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第15話 戸惑う一輝

 間島一輝(オレ)という人間にとって、セフレなんて存在は遠いものだった。その筈なんだけどなぁ。

 かつて憧れたお姉さん、リサ姉と今や肉体関係を持っている。それ自体は嬉しいさ。

 だって美人で可愛くて、スタイルも良い初恋の女性だ。そんな人とセックスが出来る。

 最近まで童貞だった俺が、まさかの卒業を迎えただけに留まらず、あれからちょくちょくリサ姉と寝ている。

 もちろん性的な意味であり、使いもせずに引き出しで眠っていたコンドームが、凄い勢いで消費されていく。


 一度そういう空気になると、セックスは1回で終わらない。大体は数回繰り返す。

 子育てで忙しかったから、夫婦の時間はあまり無かったらしい。

 その反動もあるのか、リサ姉は結構積極的だ。もちろん傷付いた心を癒やす目的もあるのだろう。

 俺がこの関係を受け入れていれば、リサ姉が救われるというなら構わない。

 寂しさを埋めるという意味では、正直俺も助かっている。殆ど毎日の様に、肌を重ね合っているぐらいだ。


 でもそれは恋人という関係ではない。お互いに傷の舐め合いをしているだけだ。

 今夜もこうして、俺は全裸のリサ姉と性的な行為に及んでいる。

 背後から見るリサ姉の裸は、とても綺麗なボディラインをしている。

 大き過ぎずしかしボリュームのあるお尻は、少し掴むだけで柔らかな感触が返ってくる。

 最近まで聞いた事も無かった、リサ姉の満足そうな声。満たされている事を示すように、甘い嬌声が響いている。


「もう……一輝かずき君、上手くなるの早いやんか」


「そ、そうかな?」

 

 リサ姉の反応が、俺の精神を激しく揺さぶる。支配欲が高まり、もっとこの女性を鳴かせたくなる。

 5月に近付いた事で、夜であっても3回目ともなれば結構な汗をかく。

 全身を濡らしている汗は、果たしてどちらのものだろう。俺の汗か、リサ姉の汗か。

 そんな事すらも興奮を呼び起こすのに、十分な効果を持っている。


「本当に綺麗だよ、リサ姉」


 リサ姉は自分をおばさんと良く口にするが、こんなに瑞々しい肉体を持っている。


「ふふ、ありがとうな」


 セフレなんて半端な関係は……そんな風に思っていても、俺はこの誘惑に結局勝てない。

 こんな極上の快楽を知ってしまって、拒否する事なんて出来なかった。

 ズルズルと関係を続けてしまい、今夜もこうして3戦目を終わらせた。

 ベッドにうつ伏せで果てているリサ姉の隣に、仰向けで俺は寝転ぶ。疲労感はあるものの、それ以上に満足感がある。


「はぁ……流石やなぁ一輝君。若いし体力あるなぁ」


 体力の多さ、それだけが俺の長所だ。まさかこんな形で役立つとは思わなかったけど。


「ずっと鍛えてたからね」


 うつ伏せのままでベッドの上を移動したリサ姉が、顔を上げて俺の胸板を触る。


「ウチって筋肉質な男性が好みやからさぁ。一輝君の体、めっちゃ好きやわ」


「う、うん。ありがとう」


 リサ姉から好きと言われると、とても心臓に悪い。そういう意味じゃないと分かっていても、どうしても意識してしまう。

 しかもお互い裸の状態だから尚更だ。リサ姉の良い匂いも合わさって、俺の精神をかき乱す。


「俺もリサ姉みたいな女性、滅茶苦茶好みだよ」


「えぇホンマ〜? もう胸とか結構垂れ始めてんねんで」


 豊満なリサ姉の胸部は、途轍もない破壊力を持っている。小麦色の大きな胸は、見ているだけでヤバい。

 リサ姉が起き上がって、自分の手で胸を持ち上げる。大きい人ほど早く垂れると言うけど、そんな風には見えない。

 何より俺は少し垂れたぐらい気にしない。そんな事でリサ姉の魅力は落ちない。


「魅力的じゃなかったら、こんな事してないよ」


 むしろ魅力的過ぎるから、ハッキリと拒否せずにこうして甘えてしまっている。

 付き合うのが筋だろうと、真剣に向き合わず今日もリサ姉を抱いた。

 止められる筈がない。こんなにも刺激的な快楽を、俺は捨て去る事が出来ない。


「……一輝君て、ババ専やないよね?」


「ばっ、すぐそんな事言うんだからリサ姉は。まだ若いって」


 どういう誤解なのそれ? アラサーなんて全然ババアじゃないよ。

 今じゃあ50代でも、凄く若々しくて綺麗な女性も居る時代だ。年齢だけでババア扱いするものじゃない。

 というか30代で初産の家庭も増えている。晩婚化が進む今、30歳は十分若い。


「でも30歳になるとな、やっぱちゃうで? 肌も結構ダメージ受けてるし」


 本人はそう言うけど、リサ姉の肌はスベスベだ。昔はもっと凄かったのだろうか?


「そうは思わないけどなぁ、触ってて気持ち良いし」


 何となくリサ姉の手の甲に触れる。やっぱりスベスベで、触り心地が良い。

 暫く触れていたら、リサ姉が指を絡めて来る。恋人繋ぎで繋がれた手はお互い温かい。

 寝転んだ俺に重なる様に、ゆっくりとリサ姉が体重を預けて来る。


「どうなん? 気持ち良い?」


「……うん、俺は凄く好きだよこの感じ」


 俺の胸板に、リサ姉の胸が当たっている。お腹や太もも、全身がリサ姉と触れている。

 汗で少し冷たいけれど、リサ姉の肌が吸い付くように貼り付いている。

 この感触と温もりが、抗えない欲望を刺激する。尽きる事のない欲求が、無限に湧き上がる。


「あ、あれ? もう回復したん?」


「そりゃあまあ、こんな風にしてたらね」


 こんなに可愛くて魅力的なお姉さんが、裸で触れ合ってくれれば元気にもなる。

 そしてまたしても1つ減るコンドーム。マジで消費ペースが早いな。

 22歳まで童貞だった男が、まるで時間を取り戻すかの様に使用している。

 俺の上に跨ったリサ姉が、妖艶な微笑みを浮かべながら俺を見ている。


「一輝君、大人になっても可愛らしいトコが残ってんな」


「え? そ、そうかな?」


 こんな眼福があって良いのか。記録に残したい映像だが、行為の撮影なんてやるべきじゃない。

 俺にそんな趣味はないし、リサ姉も嫌がるだろう。思い出として記憶に残すだけだ。

 結局4戦目に及んだ俺達だったが、流石にもう寝ようとシャワーを浴びる。

 サクッと済ませて2人でベッドに向かう。未だに慣れないこの状況。

 リサ姉が同じベッドで寝るなんて、ついこの間まで思いもしなかった。


「今日もありがとうな、一輝君」


 薄手の毛布の下で、リサ姉が手を繋いで来た。流れで俺も握り返す。


「俺の方こそ。リサ姉みたいな美人となんて、お金を払っても出来ない事だよ」


 所謂高級ソープにだって、リサ姉レベルの美人はいまい。夜の店には行った事ないけど。

 そもそもリサ姉と張り合えるのなんて、芸能人ぐらいしか居ないと思う。


「ありがとうな、いつも褒めてくれて」


「本心だからね。昔からリサ姉は綺麗だ」


 初恋をするぐらいに、魅力溢れるお姉さんだ。12年前からずっと、それは変わらない。

 繋いだ手から繋がる熱が、俺の心を揺さぶる。でもこれはきっと、恋心じゃない。

 性欲由来の感情だ。恋でも愛でもなくて、純粋な下心でしかない。

 初恋の女性が初めての人にもなったから、特別感が異様に高いのだろう。これは愛情とは違う感情だ。


「ねぇリサ姉、GWって忙しい?」


「ううん、暇やけど。どうかしたん?」


 ただ俺はリサ姉と仲良くしていたいだけ。ちょっと方向性がズレはしたけど、その気持ちは昔から変わらない。

 仲の良いお隣さんが、俺とリサ姉の関係だ。だからこんな約束をしても、問題はないよな。


「GWにさ、どっか一緒に行かない? リサ姉が良いならだけど」


 デートと言って良いのか、良く分からない誘い。ただ2人で出掛けたいなと思っただけ。

 掌から伝わるリサ姉の温もりを、もう少し近くで感じていたい。

 ただそれだけだ。笑顔で笑っていて欲しいだけ。その光景を、見ていたいだけなんだ。


「う、うん。別にエエよ」


「じゃあ明日また、何処に行くか決めよう」


 そんな会話をしている内に、体力を消耗した俺の意識は落ちて行った。

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