第7話 もう1人のヒロインとの出会い②
ランサーとタイダルをバトルデヴァイスに戻し、それから彼女は頭をさげる。
トウカ「テンカ、ペガシス、アオバ…あらためて本当に助かったよ、ありがとう。私はトウカだ、よろしく」
アオバ「…えっ…!ト、トウカって…もしかしてステラトレーナーの!?」
ペガシス「へぇ…確かこれから向かう街を拠点にしてるステラトレーナーというのが、このトウカだったのね」
これから私たちが訪ねる予定だった街のステラトレーナーが彼女だと知り、アオバは慌てながらも自己紹介などを交わす。
テンカ「ええ、よろしくねトウカさん。なんだか事情があった様子だったけど、何があったかを説明してもらえるかな?」
私が尋ねると、トウカさんは口を開く。
トウカ「…タイダルはもともと私のバトモンだったの、だけど少し前にとある組織に盗まれて…私が取り返した時にはこんなふうに『狂化』されてたんだ」
テンカ「そのとある組織って?」
トウカ「組織の名前は『イビル騎士団』…この国で暗躍している秘密結社だ」
ペガシス「イビルね、自ら悪を名乗っているってことは当然…」
トウカ「ああ…そいつらはバトモンを使って悪事を働いたり、バトモンで生体実験してる犯罪組織だ。私はその組織のことを調べてる時に、不覚にもタイダルを奪われてしまった…情けない話だがな」
アオバ「ステラトレーナーのトウカさんが不覚をとる相手って…その組織って相当やばいんじゃないですか…?」
この国の実力者でもバトモンを奪われたことに、アオバは危機感を感じていた。
トウカ「まあその甲斐があって、奴らがいる場所とその目的がわかった…奴らは『ソウルメタル』と呼ばれる鉱石を、この近くにあるラクセン鉱山跡地で探している」
テンカとペガシス「ソウルメタル?」
アオバ「ソウルメタルは、そのソウルメタルに適正があるバトモンを通常とは異なる進化…『ミックスマックス』…と呼ばれる進化をさせる特別なパワーアップアイテムよ。
なんでも遥か昔の戦争時に強力な力と魔力などを持った精霊や魔族などが、自身の生命力などの全てを注ぎ込んだものがその鉱石とされているらしいのだけど…確かコトリさんの持ってる剣、その核になってる鉱石もその一種じゃなかったかしら」
テンカ「剣といえば、水の精霊ウンディーネか…そういえば確か遥か昔の戦争時に人間を勝利させるため、自ら剣の核となって契約者『フィリア=オックスフォード』を支えたって話をしてた気がする」
ペガシス「そのソウルメタルって強力なアイテムがそんな犯罪組織に渡ったら、確実にそれを悪用するわね」
私たちの会話内容を聞いて、トウカさんは気になったことを聞いてくる。
トウカ「…コトリって、もしかしてチャンピオンのか?テンカ、君たちはいったい…」
アオバ「えっとですね、テンカはチャンピオンであるコトリさんの娘さんなんです」
トウカ「なるほど…どおりで強いわけだ、身体つきからも相当な鍛錬を積んでいるのが見てとれるからな」
先ほどのペガシスへのオペレーションと私の鍛え上げている身体を見て、トウカさんは納得した様子をみせる。
テンカ「ねぇ、トウカさん…そのソウルメタルっていうの探しに行くのなら、私たちもそれに協力するよ」
アオバ「そうか…悪用させないようにするには、そのイビル騎士団より先にソウルメタルを入手するのがいいってことだね」
トウカ「……それはありがたいが…だが、この先はさっきよりも危険だぞ?」
ペガシス「トウカも、さっきのバトモンバトルで私たちの実力は知ってるでしょ?それに一度不覚をとったのなら、私たちがいた方が様々な事態に対応できると思うけど」
テンカ「それに…バトモンを悪事に使うことは、私としても許せないからね」
トウカ「そうか…わかった、私としてもテンカたちがいてくれると心強いよ。3人とも、私に手を貸してくれ」
協力関係となった私とトウカさんは握手を交わしたのだった……。
…………。
破壊神「テンカのヒロインは…アオバとトウカ…の2人になるよ、年上と同級生のダブルヒロインだね」
創造神「それと、5.5話のキャラ表にテンカたちの見た目や衣装の詳細を追記したのでよろしくねー!」
破壊神(……女性たちのあの衣装、お姉ちゃんの趣味全開のぴっちりスーツが創造された世界にも反映されてるね…動きやすいんだろうけどあんなハレンチなのがバトルスーツだなんて、本当にお姉ちゃんはむっつりすけべですね)