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百合モン バトルモンスターズ  作者: コマドリ&エリア
第1章 グレートバトモンカップ編
5/8

第5話 旅立ち

【療養中なので不定期の金曜日更新で、こまめに刻みながら少しずつ更新していくスタイルにします。】


あれから数日後、ミサキさんは相棒とクワロスを連れて旅立っていた…


そして私とペガシスも遅れる形で、ステラトレーナーに認めてもらう旅へと出ることに…


見送りにはコトリ母さんとアイリス母さんの2人に加えて、ムゥ教官とタカシ…そして、取り巻き②ことイスルギも来てくれていた。



タカシ「テンカ、ミサキさんからの伝言だ…『先にいってるから、私がリベンジするまで誰にも負けるんじゃないわよ』…だとよ」


テンカ「伝言役ありがとう。次会った時、ミサキさんがどれだけ強くなってるか楽しみだよ…私たちも強くならないとね」


ペガシス「当然、次も私たちが勝つためにね」


タカシ「ミサキさんのついでくらいには応援してやるから、まあ頑張れよ…それよりだ」


タカシとイスルギは、ちらりと私とペガシスの横にいる人物を見る


イスルギ「アオバ、なんでお前まで旅の荷物なんか持ってんだ?」


アオバ「そりゃあ私もついてくからよ」



……。


…。


校内大会が終了した少しあと、アオバは私の家へとやってきていた


アオバ「え、えっと…こんにちは…!わ、私はテンカの友達で…名前はアオバって言いまして…!」


コトリ「ん…あの時の少女だね」


アオバ「…!お、覚えててくれたんですか!」


アイリス「もちろんだよ、ミサキさんは旅立ち前に挨拶へ来てくれたかな。それで、今日は相談があって来たんだよね?」


アオバ「はい…テンカに言ったら、それならコトリさんとアイリスさんの2人に相談してみたらってなって…」



椅子へと座ると、アオバは話し始める…


アオバ「……でミサキ、あれから理由を話してくれたんです…相棒のバトモンと一緒に負けるプレッシャーなどから逃げたって…


私が未熟でミサキのプレッシャーをわかってやれなかって…ミサキのバトモンはそれをわかってたから信じて待ってたのに、私は勝手に空回って…支える約束していたのに…!」


テンカ「と、こんな感じで落ち込んでいてね…それで、相談するなら人生経験が豊富な母さんたちのがいいアドバイスできそうだと思ったから今日連れてきたんだ」


アイリス「なるほどね。アオバさん、友達思いでいいと思うけどな…それに、アオバさんたちの年齢なら空回るのも仕方ないけど…」


ちらりとアイリス母さんは、コトリ母さんの方を見る


アイリス「今ではこんな大人としてもチャンピオンとしても落ち着きがあるけど、コトリも出会った当時は周りが見えてなくって自己否定ばかりしてたんだよ」


アオバ「え…そ、そうなんですか?」


コトリ「ん、本当…色々と家庭にも事情があったからね…あと育った国も内戦や戦争なんか起こったりして大変だった、けど自分を見つめ直す機会などだけには私は恵まれてた。


友達と出会って、友達と旅などをして、世界を見て回って視野を広げて…アイリス教官たちが連れ出してくれたから、私は自分の殻から出て成長できた。」


そう言って、コトリ母さんは提案する


コトリ「だからアオバも、セコンドとしてテンカの旅について行ったらどうかな?」


アオバ「え」


コトリ「1人で考えたりしてるより、いろんな人に会っていろんな場所に行ったりした方が成長できる…悩むことも大事だけど、悩みすぎるとそればっかり考えちゃう…いろんなものに出会って触れて訪れたりするといいかな」


それを聞いたアオバは、私とペガシスの方を見て言葉を口にする


アオバ「……テンカ、そしてペガシス…自分を成長させるためにあなたたちの旅について行きたい…セコンドとして役に立つから、私も一緒にいいかな…?」


ペガシス「まあ、アオバのおかげでミサキにも勝てたし…仕方ないわね」


テンカ「ええ、一緒にいこうか」


……。


…。



ムゥ「それを受けて私が申請し、学園側も許可済みだ。アオバ、旅で思い込んだら決めつける癖とかを治してきなさい」


アオバ「…なんかいつも、ムゥ教官は私にだけ厳しくないですか…?」


ムゥ「期待してるからこそよ。お前はちゃんと成長すれば、テンカやミサキにも負けないトレーナーになると思っている」


アオバ「ま、またまたぁ…私まだバトモンも持ってないのに、いやぁムゥ教官も冗談を言うんですねー」


予想外の言葉に驚き茶化すアオバ、それに対しムゥは真剣な表情で笑いながら


ムゥ「視野を広げる良い旅をしてきなさい」


アオバ「……ありがとうございます…その期待に応える成長できるように頑張ってきます」


ムゥ「ああ、テンカ含めて気をつけてな」



コトリ「テンカ、怪我とかには気をつけて。それと何かあったらすぐに電話して、いつでも『転移魔法』で駆けつけるから」


アイリス「最近は便利だよね、戦争中…人魔大戦中は電話なんてなかったからね」


母さんたちはバトモンなしで空を飛べたり、転移魔法…いわゆる瞬間移動ができて、飛行艇などなしで大陸間の移動が可能なのだ…


……。


創造神「今のあの2人、私なんかより遥かに強いですからね」


破壊神「生身でお姉ちゃんを圧倒できる人間だからね。まあ、私はそれより強いですが」


……。


コトリとアイリス「それじゃあ3人とも、いってらっしゃい」


テンカとペガシスとアオバ「いってきます」


こうして、私のバトモンチャンピオンを目指す旅が始まった……。

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