第3話 衝撃の事実
「お嬢様、ご病気になる前に、何かに触れられましたか?」
『はい、黒猫に…』
「やはり……お嬢様は…邪気…のようなものを吸収したのでしょう。その黒猫は弱っていたり、死んでいたりしましたか?」
『はい、弱っていて、死にそうで…』
「それは邪気のせいですね。稀に魔力を吸収する人間がいます。お嬢様もそうなのでしょうね。その人間が吸収してしまうと、普通はどんどん弱って死にます。このままでは危ないかと…」
『では、どうしたら…』
「私は少しですが光魔法が使えます。私が研究するように見せて光魔法を使うので、少しは浄化できると思います。ですが…」
『?』
「お嬢様は闇魔法を使えますよね…」
『え…?私、闇魔法使えるんですか?』
「はい。正確に言うと、闇と、水ですね…」
『ほぇ〜…』
「あれ?検査しなかったんですか?4歳になる時にあるはず…」
『あ〜、属性なしって言われちゃいました』
「ご家族は誰か水魔法を?」
『長男…ですかね〜。一度魔力暴走起こしかけて…でも何故か起きなくて…って、それ、私が吸収したからですか!?』
「おそらく………。それよりも、ご家族は誰か闇魔法は…?」
『ん〜、いない…と思います…』
「ん〜、でしょうね…。見るからにとても高い数値だから…」
『え…魔力が見えるんですか!?』
「あ、いや…はい、特殊な目でして…」
『すっごい!すごいすごいすごい!すごいです!』
「え…」
『私、昔からそうゆーの憧れてまして〜』
「そうなんですか!よかったです」
『私、昔はそんなことをずっと考えてて現実を見たことがなくって〜…』
そうして沢山、自分達の事を語り合った。楽しい時間は、あっという間に過ぎていくものだな。もう行かなければならないらしい。
「楽しかったです。お嬢様。また来ますね」
『はい。ぜひ!』
そうして1人になった。急に1人になるとさみしいな…お母さまには、お医者さまが回復するように最善を尽くして研究するからまた来るらしいですって言っとかなきゃ。
うん。今は余裕で動ける。会いに行こう。
テクテクテク、歩いていると話し声が聞こえてきた。ここの部屋からだ…。誰だろう…?扉の隙間から覗き見た。………っ!お母さまとお医者さまが真剣な表情で話している。さっきの表情はどこへ?と思うほど。
「お嬢様が治る確率はとても低いです。奇跡が起きても完治は無理だと思…」
「せめて回復だけでも…!」
「最善は尽くしますが、回復もあまり期待はできないと思います」
聞いてはいけないと思い、そこからは聞かずに部屋に戻った。
しばらくするお母さまがノックして入ってきた。そして、
「必ず、なんとしてでも治すからね。お医者さまも治るかもしれないって言ってたわ」
と言った。
嘘つき…。さっきは治らないって言ってたじゃん。
『ふーん…』
「きっとフィーなら大丈夫よ」
『…』
……。高めのテンションが一気に下がった。何も知らない私だったらとっても喜んだだろう。でもあの話を聞いてしまった後では心に何も響かない。とっ、とりあえず、拗ねてみる…?
「あなたの病気はなんとしてでも治すわ」
何でそんなに治したがるの…?いや、わかるよ?気持ちは分かるけど…。治らないって分かってるくせに。




