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神の罪  作者: 霊魂のミタマ
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02.神を知る

紅炎が再び目を開けると見慣れた天井が前にあった。

「あれ...?」

(俺は何故ベッドに倒れているんだ?)

そして何故か紅炎はさっきの出来事が夢だということを考えもしなかった。

自身の体や感覚には特に異変を感じることはなかった。

「何も変わってない……。」

 辺りを見回すと、7時を指している時計、ランドセルが置かれている机、床に置かれた家庭用ゲーム機があった。

 ものがある位置もいつも通りであることを確認した紅炎は(やっぱり、疲れによる幻だったのか)と考えた。

 神なんていう存在は人間が生んだ想像上の存在であって、実在してしまったらあらゆるバランスというものが崩壊してしまう。

 さらに、数々の人々が見つけ出してきた法則というものですら意味を成さないものになってしまう可能性があるのだ。

 やはり、あの老人自体が紅炎が生んだ人物なのだろう。

 そうに違いないと考えた紅炎は夜ご飯を食べに部屋を出た。


――翌日の3時間目の授業の時

明らかな異変に気づいた。

「ドシンッ……」

地震のように地が揺れる音がした。

「地震だ!今すぐ机の下に隠れろ!」

教師が叫ぶとクラス中が慌てた様子で机の下に隠れる。

紅炎も周りと同じように机の下に隠れた。

 (俺は今日死ぬのか……)

そして数分が経ち全員が机の下から出てきた時

窓際の席の生徒が大声で叫んだ

「な、なんだあれ!!!」

全員窓側に行き外を見る。

(おい、これって現実だよな)

外に見えたのはゲームにいるオークのような生き物で、その高さは隣にある体育館とほぼ同じだった。

「うわぁ!バケモノだ!」

クラス中、いや学校中から叫び声や泣き声が聞こえてくる。

教師たちも青ざめた表情で生徒たちを避難させようとしている。

紅炎もこの現実を受け止めることは出来ず、ただ呆然と立ち尽くしてしまった。

――だが

自分の意思では無い何かが自分を動かし始めた。

紅炎は地面から高さおよそ8メートルほどの高さの3階の窓から飛び降りようとしていた。

周りにいる人間たちの注目は紅炎に向かった。

「おい紅炎!何しようとしてるんだよ!」

「紅炎降りろ!」

クラスメイトが止めようと声をかけたが、紅炎には届いていなかった。

そして、紅炎は窓から飛び降りた。

 生徒たちはさらに悲鳴を上げた。

だが、下を見た時アスファルトの上で立っている紅炎の姿が目に入った。

「おい、立ってるぞ!!」

紅炎の立っている姿を見て安心の声と注意する声が飛び交った。

だが紅炎は歩き始めオークのような巨大生物の前に立った。

巨大生物は大きさに見合った大きな斧を振りかざしてきた

――だが、それは紅炎に当たることは無かった。

巨大生物はもう一度攻撃するために斧を振りかざそうとするが、それも当たることは無かった。

 紅炎の手には赤い光……この世界では火と呼ばれるものを纏っていた。

そして紅炎は強く握りしめたその拳を一振りすると、

オークの腹下を殴りつけ、周りに手から溢れる火が燃え盛った。

次第に火は消え紅炎も意識が戻り巨大生物の死体の前に立っていた。

「な、なんで」

何も理解できていないのは紅炎だけでは無かった。

 一度静まり返った場が再び賑やかになる

「なんだあいつ……」

「す、すげー!あんなデカいやつを一瞬で倒しちまった」

「あんなの人のできることじゃ無いだろ」

などの困惑や「助かったー!」などの喜びの声が飛び交った。

――当たり前だが、こんなことが起こったあとなのでこの日の授業は無くなり即時下校となった。

だが、下校中にも紅炎の周りには人集りが出来ていた。

「なー!お前すげーなー!」

「お前が本当に人間か疑わしい」

「いや、人間だから。生まれた時から」

「はぁ」と紅炎は頭を抱える。

あの事件が起こった後から周りに囲まれて質問ばかりされている。

 同じ質問を今日1日で何度聞いたことだろうか。

 家に帰ってきた後も布団に倒れて考えた。

 (何なんだこれ)

 いつもと何も変わらない感覚で過ごしていたのに、急に非現実的なことが起こり始めた。

 自分の手を眺めてもいつもと何も変わらないし傷もない。腕を眺めてもあんな力を出せるほどの筋肉などとてもあるとは思えない。そもそも紅炎は周りよりも腕が細く、力が弱いと思っていたので驚異的なパワーに1番驚いていた。そんなことを考えているといつのまにか目を閉じて眠っていた。


か「わ」ま「ち」こ「さ」お「の」あ「ど」

 や「ひ」あ「な」ん「あ」。

この度は、ミタマの作品を読んでくださりありがとうございます。

第1話に比べるとクオリティーが下がったように感じますが、初心者なので許してください。

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