⑰ まとめ/国民に出来る対策について
筆者:では今回のまとめと行こうと思います。
ロシアが核兵器の使用のリスクについては常に“威嚇に使うかもしれない”という牽制程度で推移するでしょう。
というのも、核兵器の使用は局所的な影響しかなく、戦局を一変させることができないのと、インドや中国が二次的制裁を恐れてロシアを支援してくれなくなるリスクがあるからですね。
逆に言うと、インドや中国の支援があればロシアは戦闘の持続と言うのは年単位で可能になっていくわけです。
また、イランがドローンの支援をしたように、反欧米勢力がロシアを陰で持続的に支援していくことでしょう。
質問者:世界経済的にも良くないと言うことでしたが……。
筆者:そうですね。供給力が全世界的に貿易の制限から減少していることから世界的物価上昇に繋がっています。
その中でも、経済危機についてはドイツや韓国に注目してみようという話をさせて頂きましたね。
また、11月11日には仮想通貨の交換業大手FTXトレーディング(アメリカで5位の取引高)が破産申請したという話もありました。
某国に資金を支援していたという話もありますがそこら辺の真偽は不明です。
仮想通貨に関しては今後も下がっていくことが予想されます。
日本に政治経済に直結して関係がある台湾有事については台湾総統選挙がある2024年が大きな注目になりそうです。
22年11月15日のアメリカ議会の超党派諮問機関による米中経済安全保障調査委員会の報告書によりますと報告書は「独裁が強まれば台湾侵攻の時期が読みづらく、攻撃的になりやすい。2024年の台湾総統選や米大統領選を経て、台湾の独立に向けた機運が高まれば「紛争の火種になる」と警鐘を鳴らしています。
また、それより前だとしても台湾海峡付近に大艦隊を展開している可能性が高いので、その“兆候“を見逃さないことが大事になります。
質問者:その台湾有事の兆候が見えた場合には日本は食糧危機になる可能性が非常に高まると言うことですが、
具体的には何を貯蓄したほうが良いのですか?
筆者:基本的には前回と同じような感じですが、情勢の変化や僕の知識のアップグレード情報も入れつつお話ししたいと思います。
僕が食糧備蓄としてお勧めしたいのは、カロリーメイトやサバイバルフーズ、乾パンなどを主食として賞味期限も長くお勧めです。
おかずとしては缶詰、健康食品としてはギーオイルなどがお勧めです。デザートとしては羊羹やドライフルーツ、蜂蜜などが僕のおすすめですかね。
まぁ、それぞれのお好みに合わせて頂ければと思います。
質問者:あれ? あれほど先程まで話されていたお米については備蓄しなくて良いのですか?
筆者:お米に関しては備蓄することを“そこそこ推奨する”程度のレベルですね。
というのも、必要カロリー分備蓄しようとすると結構な質量になってしまいます。
そのために、狭い所に凝縮して保管しようとすると、床が抜けてしまうというリスクが存在するからです。
またご飯を炊く際には水が必要ですし、水も非常に保管するのに質量の負担がかかります。
また、水を貯蔵するにしても非常用の水は飲み水として活用したいです。
それに、電気が正常に動くかどうかは有事の際には分かりませんので、炊飯器が動かせるかも分かりません。
この様に複数のリスクを考えるとお米を大量に備蓄することをお勧めしませんね。
電子レンジで解凍が可能なお米パックのような商品でしたら、電気さえ通っていれば動くので買う価値があるかなと思いますね。
僕がお米を生産することを先ほどまで推していたのは、あくまでも日本の風土と気候にあった食べ物であることと、政府が買い上げて国民に配給することが前提です。
つまりは、個々人の国民が備蓄することとはまた話が別問題となってくるわけです。
質問者:なるほど、確かに家の中の空きスペースにも限界がありますからね。
有効にスペースを活用するためには備蓄品の中でも厳選して効率よくカロリーを接種する必要があるわけなんですね。
筆者:食料品保管のコツとしては賞味期限が近い商品を手前に置き、期限切れ直前に食べることです。少し面倒ではありますが、買い足した時は奥にしまう方が良いでしょう。
有事が起きなくてもフードロスになってしまうのはもったいないですからね。
あとは水を濾過するためのライフストローなどは3000円で99%以上の浄化が出来るので有事の際の飲み水確保をすることも可能です。
ペットボトルも非常にかさばりますからとてもお勧めです。
質問者:資産防衛については何か変化はありますか?
筆者:この数カ月でより多極化のトレンドになっていると思うので、
資産防衛はかなり難しいかなと思います。
アメリカ株が今のところは堅調ですけども、BRICS新通貨が仮にできてしまえばその優位性は薄れていきます。そうなると今、アメリカ株有意な状況はと言うのは崩れてくると思います。
かと言って中国やロシアに投資するのも危険すぎます。独裁者の一存で全ての施策がひっくり返ったり、企業そのものが存続できなくなったりしますからね。
よく通貨においては円だけで持っているのが危険だという話もありますけど、かと言って他の通貨もいつ暴落してもおかしくないように思うんですよね
外貨についても実質的に“その国に対する投資”ですので、全く同じことが言えます。
日本円が信用できずそれ以外に資産を移したいのでしたら、とにかく分散させてリスクを下げることが大事ですね。
そうなると僕が今買っておいた方が良いと、ある程度お金を持っている方にお勧めしたいのは、農地購入、貴金属購入ここら辺の方が良いのかなと思います。
誰でも買えるものとしては台湾封鎖に備えて半導体系に関する物の購入、核放射能対策のためにヨウ化カリウムを購入しておくことが大事かなと思います。
農地に関しては食料危機に対する対策です。農地はシェアすることも出来ますからお試しでやってみることも出来ますね。
いざという時に自分で生産できるというのはとても強みになると思っています。
金をはじめとする貴金属は特定に国に依存しないでいながら、仮想通貨よりも実物としての価値があります。株や預金のように福利を産むことはありませんが通貨危機やインフレに対して非常に強いことを評価しています。
密かに高級時計などが売れているという話を漏れ聞こえている感じです。
半導体製品に関しては半導体シェアを占めている台湾から全く輸入できないことが想定されますので、欲しい電子機器類はお早めに手に入れたほうが良いと思います。
質問者:最後のヨウ化カリウムと言うのは一体何に使うのですか?
筆者:これはいわゆるヨウ素液のことで、核の汚染物質が体に入った際に効果があるとされていて非常に有力です。
日本はシェルター普及が足りなさすぎます。しかし、シェルターを自前で作るのは流石にお金がかかりすぎるので、被曝症状を少しでも抑えるためにヨウ化カリウムと言うのは必要なものになっていきます。
そんなに高いモノではありませんが、いざという時に持っていないと何の意味もありません。
ヨウ化カリウムは服用後、少なくとも24時間は持続することが認められています。
具体的には甲状腺癌などのリスクが下がるようです。
質問者:なるほど……いざ核兵器を投下された時のための備えというわけですね。
ところで22年11月16日にはポーランドにミサイルが着弾したという事件がありましたがこれは何か影響がありますか?
筆者:これはどちらかの誤射かウクライナの迎撃の失敗である可能性が非常に高いものと思われます。
ロシアとしては戦う相手(NATO全て)を増やすメリットはゼロですので、戦局には大きく影響しないのかなと思いますね。
仮に攻撃的意図が認められた場合には一気にロシアに対するNATOからの報復、そしてロシアからNATOへの核の報復など一気にエスカレーションしてしまう可能性がありますので注視する必要はあると思いますね。
質問者:基本的には大丈夫と言うことなんですね?
筆者:気が付けば増えてしまったので、次を最後にしたいと思います。