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⑩ “97年のアジア金融危機再来”と言われつつある韓国

筆者:2つ目の国として挙げたい国は韓国です。

 韓国とは物理的な距離的に近いですから仮に破産したとするなら日本への影響は大きいことが予想されます。

 貿易高に関しては18年連続で3番目。近年の貿易高は8兆円弱で毎年推移しているようです。



質問者:確かに韓国が破産したら色々と大変なことになりそうですね……もしかしたら難民などとして来てしまうこともあるかもしれませんしね。

 韓国はどんなことが問題になっているんですか?



筆者:韓国は経済的な指標が1997年のアジア金融危機の状況と似たような構図になっていることから、一部から注目されています。

 既に2008年の「韓国通貨危機」の水準まではウォンは下落しており、正直なところ1ドル150円の日本よりも酷い状況にあります。


 

質問者:韓国でも今月は為替介入が行われたと言うことですが効果はあまり無いのですか?



筆者:日本と同じで大きなトレンドを変えることは出来ていないようです。


しかし、周辺の状況は日本と韓国は大きく違いがあります。


日本に関しては外貨預金もありますし、日本の外準のうち、40~50%は信頼性が最も高い米国債なのでいざという時は米国債を売ればいいです。


 一方、韓国の外準のうち米国債は10数%の600億ドル強と見られています。外準の多くは発展途上国の債券など金利は高いけれど、いざという時に現金化できないものになっているのです。


 経済規模で言えば韓国と日本とで外貨債権の金額割合は大差ないのですが、その内容に大きな差があるわけです。



質問者:なるほど……。



筆者:また、韓国はスワップ協定をアメリカや日本と締結できていない状況も、悪い状況を打開できない可能性を秘めています。


 この、スワップ協定について少し解説させてもらいますと


スワップ協定とは、二か国の中央銀行が一定額の自国通貨を一定期間相互に預け合うことを取り決めた協定のことで国際収支危機を乗り切る手段として利用されています。


しかし、双務的な信用供与の方法なので、韓国は日本とスワップ協定を更新できなくなり、アメリカに対しても締結できていない状況が続いています。


韓国はこのように金融において強力なパートナー国がいないために今の状況を耐えきることができないのでは? とも言われています。



質問者:経済規模比率の表面上の数字は日本と韓国とで差はあまり無くても内訳やリスクの度合いは全く変わってきていると言うことなんですね?



筆者:そう言うことです。さらに韓国は日本と異なり長期利率を10月には3%まで上げているにも拘らずウォン安が止まらないので、打てる手が更になくなりつつあります。


 物価高についても1997年の通貨危機以降初めて6%台に達する物価高が続いているので日本よりも遥かに酷い状況といえます。



質問者:日本ではよく利上げをすれば円安が軽減されるのでは? と言われている中、韓国は利上げをしても通貨安は止まらないんですね。



筆者:正確に言うとドルだけ極端に通貨高になっているという構図なので、

 それを利上げだけで防ぐと言うことは難しいでしょう。貿易黒字にすることや成長産業を作っていくことが通貨安にとって一番良い事だと思いますね。


 そんな中、韓国の輸出を見ても、あまり良い材料は無いようです。

MSNニュースの22年10月23日の『韓国の輸出に危機…貿易収支7カ月連続赤字、対中貿易も揺らぐ=ネット「韓国の未来は真っ暗」』によりますと


『10月21日韓国・国際新聞は「今月の貿易収支が50億ドル(約7566億円)に迫り、7カ月連続の貿易赤字になる可能性が高まった」とし、「韓国輸出の危機」だと伝えた。


関税庁の発表によると、今月1~20日の輸出額(通関基準、暫定値)は前年同期比5.5%減少の324億100万ドルと集計された。操業日数は13.5日で前年同期(13日)より0.5日多く、これを反映した1日平均輸出額は前年同期比9.0%減となる。今月1~30日の輸出額が昨年10月よりも減少した場合、20年10月以来、2年ぶりの減少記録になるという。


 今年1月1日から今月20日までの累積貿易赤字は338億4300万ドルで、既に年間ベースで過去最大値を記録している。世界金融危機のあった08年(132億6700万ドルの赤字)以来14年ぶりに、22年度全体で貿易赤字になる可能性が大きいと記事は伝えている。』


 別の記事によりますと韓国の主要産業である半導体もコロナの特需が終わり減益しているからという見方もあるようです。


 また、韓国の対中国の貿易依存度が年々高まっており25%にも達しているようです。

 ※日本も対中国の貿易高の比率はは2020年度は23.9%もあります


 そんな中、対中国包囲網を強めているアメリカの思惑を汲み取り行動していかなくてはいけないのを対応しきれていないです。


このように、韓国経済全体も危ない状況であるのは間違いなさそうです。



質問者:輸出の苦しくなっているのならなおさら通貨安が進んでいきそうですね……。



筆者:また、最近韓国レゴランドを発とした債券市場不安というのがあるようです。

 

朝鮮日報の10月20日の日本語訳『韓国レゴランド発の債券市場不安、50兆ウォン超を緊急支援』によりますと、

『韓国政府と韓国銀行(中央銀行)は9月23日、急激な金利上昇と江原道のテーマパーク、レゴランドによる手形不渡りによる債券市場不安を解消するため、50兆ウォン(約5兆1800億円)以上の資金を供給すると発表した。』


 と、債券市場にも不安が出てきています。



質問者:様々な問題があるんですね……。



筆者:また、韓国の産業においてもエネルギーにおける悪影響が出ているようです。

10月20日の韓国聯合ニュースの日本語訳『「公共機関の暖房17度制限」・・・高強度省エネ措置の実行』によりますと、

『韓国政府は燃料費の急騰を受けて今月電気・都市ガスの料金を一部引き上げたが、それでも原価の上昇分を埋めるには大きく及ばない状況だ。


これに対し韓国政府は、公共部門を中心に強力なエネルギー使用制限を断行した。産業通商資源部は10月18日から1019か所の政府・公共機関の平均暖房温度を17℃に制限し、1日30分ずつ暖房を切ることを決め、電灯も30〜50%消すことにした。』


 とあり、欧州に負けず劣らずエネルギー状況においても酷い状況になりつつあります。

 2022年の年間上昇率は17.9%と1980年以来の高い水準となる。



質問者:暖房の温度に関して公共施設だけでなく一般人にも影響が出そうなんですね



筆者:日本はオーストラリアからの供給が途絶えなさそうなのでこの冬は大丈夫そうです。


韓国は主要産業である半導体に関しても電力を使う産業ですので、これまでは電気代が日本より6割ほどで抑えられることがメリットとしてあったようですが、そのメリットが無くなっていく可能性はあります。



質問者:なるほど……。日本としては隣国韓国に対してはどのように対処すればいいでしょうか?



筆者:日本としてはこのように酷い状況になりつつある韓国とスワップ協定は引き続き結ばないほうが良いと思います。一緒に泥船に乗ったならば沈没していくだけですからね。


 韓国からの教訓と言えば利率を上げても通貨安に対して無駄なものは無駄と言うことです。

利上げに関して様々な圧力があると思うのですが、日銀総裁としての金融緩和を続けるという選択はそう間違っていないように僕は思います。


 非常に残酷なことを言っているかもしれませんが、日本は反日教育をし続けている韓国に対して手を差し伸べている暇や余裕までは無いと思いますからね。



質問者:いつもながらバッサリと断罪するときはしますね……。


 

筆者:まぁ、これは一個人の考え方ですので、皆さんに押し付けるつもりはありません。

 しかし、これまでの日韓の歴史的経緯や今の日本の状況を冷静に見た上での結論と言うことです。


次にドイツや韓国程でなくとも危ないイギリスについて見ていこうと思います。

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