個人的には自民圧勝
圧勝のラインに個人差はあるだろうが、私の場合は単独過半数にいかないを負けラインと思っていたので、そこからすれば自民圧勝という印象である。しかし、お祝いムードにならないのは、幹事長や大臣経験者が小選挙区で落ちまくったからだ。
安倍・菅時代の大臣が落ちるのは、岸田にとって好都合だろう。かれらを重用する必要がなくなる。さらに、3Aの影響も小さくなる。
今回は与野党共に老害排除選挙だと思う。甘利が落ちたのも、若手を重用するいい口実になる。
信長の後を継ぎながら、信長色を排除した秀吉同様、安倍色を排除した太閤岸田が誕生するのではないか。もっとも、秀吉は信長を否定したわけではない。岸田も安倍の疑惑を追及することはないだろう。ただ、安倍・麻生の力を削ごうとするには代わりは無い。
一度は菅色排除で遠ざけた河野・小泉も、選挙結果をたてに復活させるのではないか。冷遇したのは選挙のための気がする。あえて彼等人気者を使わないことで、安部・菅色を消し、自身への信任という看板を掲げることができた。
こう分析してみると、岸田というのはかなりな切れ者なのではないだろうか。
甘利は利休なのかもしれない。秀吉にとっての利休は、直接の脅威ではないが、利休を担ぐ連中がやっかいだ。甘利の失脚によって、背後にいる亡霊を祓うことができるのではないか。閣僚ではないので、失脚といっても党内の問題だ。任命責任は重くない。