5話 死闘
本日もよろしくお願いします。
※微修正しました。本編に影響はありません。
最初に青イノシシを倒してから十回ほど寝た気がした。
一日に一回の睡眠なら十日は経っているかもしれないが一日で二回寝ることもあったから正しい日数なんてわからない。
その期間で進んではモンスターと遭遇して逃げたり戦ったりした。
大半は動物のようなモンスターと戦い、倒したら食べると言うことをしている。
しかし、空腹に耐えきれなかったときは体格の小さい人型のモンスター相手でも戦って口にすることもあった。
食べること以外にも偶に相手のモンスターが持っていた武器を手に入れられたので替えの武器として持ち運べられるのは不幸中の幸いかもしれない。
それと青イノシシの牙を何とか削り落として護身用に持ってきているので錆びかけの剣、人型のモンスターが持っていたショートソードの三種類を携行している。
気づけば最初に見つけた安全圏の空間から大分離れた場所まで進んでいると思う。
偶に人型の白骨体が転がっており俺以外にもここに来た人たちが居たことが窺えた。
それと昨日あたりから体の調子が良くなっている。
ここに来てからは軽度から重度の腹痛や嘔吐に眩暈に耳鳴りと食あたりでも起こしたかと思ったが、その後の目覚めは珍しく爽快でこんな洞窟でなければ清々しい気分のままだったかもしれない。
一応、体を確認したが特に異常はなかった。
肌の色も以前のままで五体満足、声も変わっていない。
変わったことと言えば体力がついたことと一口大の魔鉱石を以前ほど忌避感なく吞み込めるようになったくらいだ。
魔鉱石に関しては別段食べないと発狂するとかはないが、非常食としては食べられるだろうという感覚だった。
そして、今回は今まで気になっていた大空間の前にいた。
最初に目撃した人型のトカゲがいた場所とは異なる真反対であろう場所に位置する空間。
最初の方で訪れてみたが何が起こるか分からず後回しにして他の道を探索していた。
探索出来たところはどこも行き着く先は壁や開けた空間、中にはモンスターが待ち受けていたりして出口に続きそうな道はなかった。
実のところ、未だに一部の通路や空間に居るモンスターから逃げている故に全てを探索できているわけではないがこの大空間の先には恐らく別の道があるはず。
改めて中を見れば魔鉱石が所々顔を出した岩場になっており天井から地面に掛けて石の柱が連なっていた。
自然に出来た空間なだけに魔鉱石が乱立している通路とは異なる光景に見入ってしまった。
「・・・行くか。」
入り口から顔を出して状況を確認して出来るだけ足音を殺して侵入した。
もし、敵が襲ってきたら逃げる。
そう心に決めつつ岩陰や柱に隠れながら少しずつ進む。
土から剥き出しの魔鉱石の輝きのお陰で空間の輪郭が凡そわかるが他の空間に比べてかなり広い。
周囲を確認しつつ右へ左へ進むが中々反対側や出口が見つからない。
「結構広いのか、それとも出口がないのか?」
小声で呟きながら、進むか引き返すかを迷ったとき。
不意に背後の空気が変わった気がした。
俺は進行方向へ思いっきり飛んだ。
「っ!?」
俺は前転しながら体勢を整えて背後を見やった。
そこには全長三メートルほどの土色のカマキリが左の鎌を振った直後だった。
通常のサイズのカマキリの鎌でも痛いが目の前の巨大カマキリの鎌は痛いだけじゃ済まなさそうだ。
目の前の鎌も捕食用の鎌のようでナイフのように切れ味抜群ではなさそうだが獲物の体に食い込むようなギザギザな形状になっている。
俺は相手との距離を取りながら目標の反対側まで走ろうと考える。
少なくとも入口方面は防がれている。
こうなれば先へ進むしかない。
そう思った直後。
俺達の周囲が一瞬暗くなった。
太陽のないこの空間は魔鉱石によって照らされている。
そこへ影が出来るなんて。
上から何かが降ってくる!
更に後ろへ飛んで距離を取る。
ギリギリ影の範囲を脱したが目の前の光景が大きく変わっていた。
目の前にいたカマキリは黒く大きな蝙蝠と交戦している。
蝙蝠の体長は二メートルほどに見えるが広げた翼の方が大きく、実際の体長よりも大きく見える。
その巨大蝙蝠が巨大カマキリと争っている。
この状況は好機なのではないか?
俺はすぐさまその場から離れた。
入り組んだ岩場や柱、むき出しの魔鉱石の間を縫って走る中、悪寒を感じて能力を発動させた。
>>このまま俺が走り続ける
>>正面右側三つ目の岩場の陰から何かが出てくる。
>>目の前が黒くなる。
俺はその場所まで走ってから後ろへ数歩下がった。
すると映像通り、岩陰から何かが出てきた。
その影は俺と同じくらいの背丈をしたモンスター、コボルドだった。
コボルトは人よりも背が低い場合もあるが目の前のそれは犬の獣人に見える。
しかし、舌は口から垂らしたままで唾液も少しずつ垂れていた。
それに目も虚ろだ。
ボロのハーフパンツから見える足や上半身は萎びた青い体毛に瘦せこけた体躯で強そうには見えない。
それでも右手に持っているロングソードが脅威に思えた。
俺が先程予測した結果はこのモンスターに殺されるところだったと思うしかなかった。
そして、目の前のこいつは俺を逃がす気がない、少しずつ距離を詰めに来ている。
俺は覚悟を決める。
今、手に持っている青イノシシの牙は少し大きく尖った部分を持ち手に振り回して使っていたが今回は使わない方が良いだろう。
俺は牙を左側に投げ捨て左腰に吊るした錆びかけの剣で構えた。
元々持っている剣はロング―ソードよりも少し短いがショートソードよりも間合いを取れると思い、これを選んだ。
そして、俺は能力を発動させた。
>>俺は距離を詰めて斬りかかる。
>>コボルドは正面左側へ半身をずらして避ける。
>>俺は振り下ろして硬直する。
>>直後に背中から痛みが―――
このまま勢いよく斬りかかると死ぬらしい。
つまり最初の斬りかかりの途中で止めて左側へ防御すれば防げるはず。
俺は再び能力で確認した。
>>俺は距離を詰めて斬りかかる。
>>コボルドは正面左側へ半身をずらして避ける。
>>俺は途中で体ごと左側へ向きを変えて剣を体の前に翳す。
>>コボルドの斬撃が振りかかるも俺の剣が防ぐ。
一先ず死なずに済むらしい。
逆に受け身になった場合の行動を確認したが似たり寄ったりだ。
しかし、俺は少し先が見える分受け身になるより攻めた方が勝機が見えると思う。
相手のペースに飲まれたら経験の浅い俺の方が行動の選択肢がなくなってしまう気がする。
相手が行動する前に距離を詰めた。
俺が剣を右上に構えてコボルドへ振り下ろす。
コボルドは正面左側へ半身をずらして避ける。
俺は振り下ろしきらずに途中で体ごと向きを変えて剣を自分の体の前に翳す。
コボルドは右手に握った剣を振り下ろしてきたが俺の剣で防いだ。
ここから直ぐに能力を再発動した。
>>俺が剣で押し返そうとする。
>>拮抗して押し返せない。
>>コボルドが左足で蹴り飛ばす。
>>蹴られた俺が吹き飛ぶ。
鍔迫り合いの状態から押し返せず、逆にやられる・・・。
それなら俺が蹴ればどうにかなるのか?
>>鍔迫り合いの状態。
>>俺がコボルドの腹を蹴る。
>>怯むが拮抗したまま。
>>コボルドが瞬間的に力を込めて俺を弾く。
これも後がよろしくない。
そうすると・・・。
俺は能力を解除した。
更に相手の力を利用して後ろに跳んだ。
相手は俺の行動を予想していなかったのか直ぐに追いかけず剣を振り抜いた状態になった。
これで振出しに戻ったが目の前のコボルドは身体能力が思った以上に高いらしい。
勿論、俺自身強いわけではないからどの程度強いかなんてわからないがダンジョンへ行く前の能力を使わない大官寺よりも大分堅く膂力もある。
少なくとも打撃で倒せないと思った方が良いのか。
直後、コボルドが剣を構え直して俺の方へ一歩を踏み出した。
俺は能力を発動した。
>>俺も距離を詰めて剣を振る。
>>コボルドがそれを受け止める。
>>俺が距離を取るため後ろへ下がる。
>>コボルドは更に距離を詰めて俺の胸を刺しに来る。
この後は逸らせるかもしれないが相手のペースになるのか。
それなら最初の手を防御に振ったら。
>>俺は剣を構えて相手の動きを見る。
>>コボルドの剣が俺の首を正面左側から狙う。
>>俺は軌道に割って剣で防ぐ。
>>俺の剣に防がれたコボルドは直ぐに右中段から脇腹を狙う。
これも同じようなものだった。
後ろを向いて逃げればすぐに殺され、大きく回避してもすぐさま追いかけてくる。
俺はどの道ペースに飲まれるならこの戦いを糧にすることを選んだ。
兎に角経験を積む。
目の前の脅威に殺される可能性が付きまとっているなら逆にそれを利用して活路に繋がるものを得る。
前向きだが自分の死から目を背けているだけかもしれない。
何にしても自分を奮い立たせる。
俺は剣を構えて相手の動きを見た。
コボルドが距離を詰めて左側から俺の首を狙ってきた。
俺は膝を折って体勢を低くしながら剣で防ぐが相手はすぐさま剣を戻して剣を真上から振り下ろしてきた。
ここで俺は能力を使って右側へ跳んだ。
コボルドの剣は俺が居た地面まで振り下ろされた。
俺はここでコボルドへ飛び掛かりながら相手の左肩へ向かって振り下ろした。
コボルドの反射速度は速く、振り下ろした剣をすぐさま俺のいる方へ振り抜いた。
再び剣同士がぶつかり合った。
さっきまでと違い、途中で咄嗟に俺の行動を少し変えたことで見えた可能性が変わったようだ。
体勢一つで相手の行動が変わる場合がある。
これは意外と勉強になった。
今までは極端に最初の行動を変えるとか、行動のタイミングをずらすくらいでしか見なかったが剣を受け止める体勢一つで先程のコボルドの行動も変わった。
いや、よくよく考えればさっきは姿勢をかなり低くしたから右の脇腹は狙いにくかったのだろう。
物語の主人公達のように俺は最善の手を打てる訳でもなければ最適な動きを出来るわけでもない。
あぁ、こんな生死の掛かった状況で思い知らされるなんてやっぱり俺は才能がなかったなかったと自覚した。
それでもこんな状況に追いやった奴らは許せないし目の前のモンスターに殺されたくもない。
能力を発動。
>>このまま拮抗させる。
>>コボルドが後ろに跳んで距離を取る。
>>俺が構える。
>>コボルドが正面右から袈裟斬りをする。
俺は見えた可能性通りに動く。
鍔迫り合いに持っていけばコボルドが後ろへ飛んで距離を取る。
俺が構えるだけでじっとしていればコボルドが距離を詰めて右から袈裟斬りを放つ。
俺はここで能力による確認をしてコボルドの斬撃を防ぐ。
コボルドが正面左側へ剣を動かして斬り払う。
それに対して俺はギリギリの間合いで後ろに跳ぶ。
更にコボルドは斬り払った体勢のまま距離を詰める。
コボルドが正面右の腰に置いた剣を振り上げるから振り上げる途中で割り込むために俺も前に出る。
腰から繰り出される斬撃を俺は剣を逆さにして剣の腹で受け止めた。
しかし、勢いが強く受け止めきれないから少し左へ飛んで勢いを逃がした。
そこからコボルドが追撃する。
コボルドの攻撃に俺は防戦一方になる。
能力で読んで防御は出来るが攻撃に転じようとすればギリギリで避けられて斬られる。
今はそんな可能性しか見えない。
兎に角相手の攻撃を凌ぐ。
剣同士がぶつかる音が響くも周囲からモンスターが来る気配がない。
暫く剣劇の応酬が続くも一瞬でも周囲へ意識を持って行ったのが大きな隙になってしまった。
コボルドがその隙を突いて俺の胴を斬った。
革の胸当てを着けているが元々古く手入れもしていないこともありあっさりと斬れてしまった。
それだけでなく俺の胸まで斬撃が届いていた。
「っ!」
俺は斬られた痛みに顔をしかめた。
それを好機と捉えたのかコボルドが追撃を仕掛ける。
俺は能力で見てとにかく斬撃を防いだ。
胸の傷は思ったほど深くないが痛みはある。
血も出ているだろう。
これだけで俺自身の動きが鈍っている気がした。
いや、実際に鈍っている。
痛みに意識が向いて集中できない。
コボルドの攻撃に対する反応が遅くなっている。
それでも俺は剣で受け止めるが剣を使った可能性がどれも同じ結果を見せてきた。
パキンッ
小さな音だったがそれでも明確に聞こえた。
俺の使っていた剣が折れた。
剣身の半分以上が地面に転がった。
俺は残った柄を右から振り下ろすコボルドの斬撃に合わせて投げつけた。
あまり効果はなかったが受け止めたり捨てるだけよりはマシなはず。
同時に体を左に捩じってぎりぎりで回避しようとしたが左腕が振れてしまった。
「痛っ!」
胸の痛みがあるのに左腕にも痛みが出来てしまった。
体ごと吹き飛ぶのとはまた違う。
数か所の裂傷でも気にはなる。
そもそも大きく回避しようとしたが能力によると体勢を整えてから予備動作の段階で斬り払いの攻撃になって終わっていた。
終わった話よりも目の前に死が迫っていた。
下から斬り払われた斬撃に反応が遅れたものの紙一重で躱せたが体勢を崩して後ろに倒れてしまった。
コボルドの上に持ち上げた剣が俺に振り下ろされようとした時、俺の左手に触れたものがあった。
それを咄嗟に掴んで上に持ち上げた。
「!?」
コボルドの表情が一瞬怪訝なものになった。
俺が掴んだのは最初に地面に放り出した青イノシシの牙。
今いる位置は最初に俺がコボルドと対峙した場所だった。
お互いに前後へ動いたり周辺を回るように戦っていたがここに来るのは本当に偶然だった。
その偶然によって命拾いをしたが直径十センチメートルほどある牙の半分以上にコボルドの剣が食い込んでいた。
牙から手放すと同時に体をずらしながら左へ転がる。
コボルドは俺がいなくなったことで地面に降ろされた剣を手元に引き寄せて食い込んだ牙を力いっぱい引っ張って剝がした。
無造作に投げられた牙を見て持ってきて良かったと言う思いと骨に食い込ませる膂力を目の当たりにして焦る俺が居た。
武器を二つ失くした俺は右腰に吊るしてある剣、ショートソードに触れた。
これが最後のチャンス。
斬られた傷はどちらも痛む。
ここで死にたくはない、絶対に勝つ。
俺はショートソードを構えて走り出した。
能力を使う。
>>俺は中段から顔を目掛けて斬る。
>>コボルドは左から払い除けて俺がよろける。
>>コボルドが突きを放つ。
>>俺が左側へ体を捻ってギリギリで躱す。
>>コボルドが剣で払う。
>>俺は上体を後ろへ曲げて回避する。
先が見えた俺は先手で中段から剣を振った。
今までより小さい動作による攻撃だがコボルドは難なく反応して俺の攻撃を払いのけた。
俺は少し体を後ろへ引いて力を逃がした。
俺の避ける動作によってコボルドの選択が変わる気がしたから再び能力で先を見た。
コボルドが大きく一歩を踏みながら俺の顔へ突き攻撃。
その攻撃は上体を少し右へ動かしつつ剣を手前から左側へ動かした。
コボルドの剣は突いた直後に刃が回転して斬り払おうとしていたが俺の剣が受け止めた。
俺は剣の入れた力を緩めて屈みつつコボルドへ踏み込んだ。
コボルドが剣を引くがその間に俺は左に構えた剣を振り下ろした。
コボルドも後ろへ引いていたことで正面左側の鎖骨辺りを浅く斬っただけになった。
「グルルッ!」
初めて俺に対して唸ったコボルドだが俺はそのまま攻撃を続けた。
右下段から振り上げればコボルドが胸の辺りで防御して中段から振り下ろせば一歩下がられる。
そこから攻守を変えてコボルドが正面左から袈裟斬り、右から袈裟斬りを放つ毎に俺も剣で受け止めたり受け流したりした。
剣戟が鳴り響くこの空間。
俺もコボルドも目の前の敵しか見ていなかった。
命が掛かっているのに高揚感で全てが熱く感じる。
俺は何時しか慎重さを捨て、今まで以上の攻防を繰り広げた。
時に俺の顔へ傷をつけられ。
時にコボルドの頬に傷をつけ。
何度も能力を使うが頭が痛くなる。
それでいて何度も違う動きをして違う可能性へ辿り着き。
相手の素早い突きに間に合わず、右腕に傷が入るが構わず斬り込む。
相手の剣の上を這わせながら首を目掛けて一直線。
コボルドが腕の力を緩めて引き戻そうとするがその前に振り抜く。
目の前のコボルドの目はまだ諦めていない。
眼前の口が大きく広がろうとしていた。
相手はモンスター、犬のような顔を持つコボルド。
大きな口は俺の頭部をかみ砕けるかもしれない。
それでも俺は止まらない。
そして。
俺は全力で振り斬った。
コボルドの動きが止まっている。
ドスンッ
しかし、上顎がゆっくりと落ちた。
「・・・。」
俺は振り返りコボルドの最後を見た。
上顎がない体は力を失い、ゆっくりと前方へ落ちていく。
コボルドは死んだ。
俺は・・・。
生きている・・・よな。
体に幾つもできた傷が生きていると教えてくれる。
それと同時にここがモンスターの巣窟であることを思い出した。
もたもたしていると次に襲われる。
かなり動いたせいか空腹を感じてコボルトの血を啜った。
「それからこれも貰っていく。」
コボルドが使っていた剣を掴んで、奥へ急いだ。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回以降も不定期更新なのでご了承ください。
補足など
今回の敵をコボルドにしたのは強いコボルドが居てもいいんじゃないかと言う安直な発想からでした。なので従来のコボルドの特徴とはかけ離れていると思うので了承ください。
こんな描写ですとワーウルフなどとの差別化が難しいのですがこの作品ではある程度の知能を持っているかどうか、人語を話せるかどうかで図りたいと思っています(出すかは未定です)。
主人公の能力
描写としては細かく書いたらキリがなさそうなので省かせていただきました(ツッコミどころが多いと思いますが)。この話の序盤では二つか三つくらいの行動を起点に一つ一つを順番に確認していたと思います。そして中盤以降は常に複数のパターンを分岐させた分も含めて見ている状態にしたのですがここら辺の描写は今後改稿して伝わりやすいようにしていきたいです(これも未定)。
この話では主人公の命がけの成長(基本的には能力の本来の使い方やその片鱗)を見せれたらと思いました。心理的な成長は生きるか死ぬかの環境なので難しいところです(基本的には復讐心がある状態なので)。
拙い文章ですが今後も暇つぶしに読んでいただければ幸いです。