12話 村娘
本日もよろしくお願いします。
平本慎吾のあらすじ
突如クラスメイト達と一緒に異世界に召喚されたが、サンデル王国の策略で単身ダンジョンの下層へ落とされるも紆余曲折を経て外界に出ることが出来た。
ダンジョンの奥へ進み、嘗て賢者と呼ばれたコーディの小屋を出て魔方陣を使って外界へ出た後。
落ち着いた俺は後ろを振り返った。
そこには剥き出しの土の斜面が見えるだけで魔方陣が描かれていなかった。
うまくカモフラージュしているのか外側は風化して魔方陣が消えてしまったのか。
外観では分からないし戻るつもりもない以上、ここに留まる理由もなかった。
しかし、久しぶりに観た太陽の光。
暫く暗い洞窟の中で過ごしていただけに目が慣れない。
手で遮りながら当てもなく歩き始めた。
最初に出た場所は空けた場所だったが少し進めば木々で覆われた場所になっていた。
ここなら光が抑えられている。
手を下ろして道なき道を進む。
木々の根っこや様々な植物の影響で凹凸の激しい地形だ。
幸いなのは周辺にモンスターが居ないことである。
暫く進むと森の中を流れる小川のせせらぎが聞こえてきた。
「水があるのか・・・。」
俺は音のする方へ足を運べば確かに小川はあった。
かなり浅く水量も多くはなさそうだが深さは足の甲も浸らない、幅も三歩か四歩で渡れる程度だ。
そんな小川でも俺にとっては久しぶりの水だ。
駆け足で近づき川の中や周辺を再確認して川の水を両手で掬って飲んだ。
「久しぶりの水・・・。」
自然の水と言えど安全に飲むなら煮沸するのが良いと言われているが小量なら問題ないだろう。
それ以前にモンスターの血を啜っていた時点で構うものか。
俺はもう一口飲んだ。
それから衣類や靴、装備品を外して手が届く範囲で全身を水で流した。
乾くのに時間は掛かるが血を付けたままよりはいいだろう。
だいぶ伸びた髪も水で洗って血を落とした。
こびり付いた血を流すのには大分かかり、気づけば日が既に傾き始めていた。
「今日はもうここで寝るか。」
俺は小川の近くに腰かけて懐中電灯代わりに持っていた魔鉱石を半分齧った。
「今更ながら俺は魔鉱石を齧れるようになっていたのか・・・。」
俺自身も驚きだった。
もしかしたらステータスが上昇したことで噛み砕けるようになったかもしれない。
いつの間にか俺は人間をやめてしまった?
いや、そんなことは気にする必要はないはずだ。
何にしても相変わらず味はしないが何も口にしないよりはいいだろう。
残りは朝ご飯の代わりにして直ぐに横たわった。
明くる朝。
明け方の森の木陰はまだ湿度もありひんやりとしていた。
ゆっくりと体を起こしながら体を軽く動かした。
自身を見下ろし周辺を見回してから、特に異常もなく何かに襲われた様子もない。
普通なら夜盗やモンスターに襲われそうだがそんなこともなかった。
実際、ダンジョンの中では安全圏が確保できなかったときは通路で寝ていたしそこへモンスターが来ればなんとか気配を察知して対処したものだ。
「今日は川沿いに進むか。」
一口水を飲みながら残りの魔鉱石を食べて出発した。
道中、鹿や狼、栗鼠のような見た目のモンスターに襲われたがジャクバウンで難なく倒した。
最初は能力を使っていたが手ごたえのなさから使うのをやめてジャクバウンだけで対処した。
ジャクバウンへの魔力供給は加減が出来るようでほんの少しの魔力だけでも切れ味抜群、返り血も浴びない、かなり都合の良い武器だ。
この森で倒したモンスターの血は赤く、人と同じなのかと改めて思いつつダンジョンの魔鉱石の階層に生息していたモンスターの青い血はジャクバウンの影響と思えた。
森の中で木の実や野菜に準ずる植物が見つからないため倒したモンスターの食べられそうな部位を切り取って嚙みちぎった。
「外界のモンスターの生肉は食べやすいけど、濃厚さはダンジョンの方があるのか?」
育った環境でモンスターの体のつくりが違うのは当然かもしれない。
動物系の肉は繊維を感じて千切るのに苦労するが貴重なたんぱく質だから有難く頂戴していた。
何度かモンスターを倒して食べて進むと、左側に開けた場所が見えてきた。
そこは切り株が幾つも存在しており人の手が入りこんでいるのが分かった。
「近くに村でもあるのか・・・。」
そんなことを思ったとき、切り株の一つに座る少女の姿が見えた。
年頃は十歳前後だろうか、セミロングの癖っ気のある赤毛が特徴だった。
紐で腰を縛っただけのベビーピンクっぽい色のワンピース・・・なのか?
そんな少女が俺に気づいて駆け寄ってきた。
「こんにちわ!」
「おう、こんにちわ。」
いきなり声を掛けられて内心ドギマギした。
久しぶりに人と話した気がした。
「お兄さんは何しているの?」
「うーん・・・。」
何をしている・・・か。
今は何もしていないんだよなぁ。
柔らかい口調や相手を威圧しないように意識しながら話すことにした。
「実は旅をしていてね。近くに村があれば寄ろうかと思っているんだ。」
「旅人なのね!凄いね!」
少女の目が輝いていた。
「そうかな?」
「そうだよ!あっ!村はあっちに行くとベーグル村ってあるよ!」
明るく元気な声で教えてくれた。
指をさされた方角は他の場所よりも整地された道だった。
「そっか。教えてくれてありがとう。」
「どういたしまして!」
「君もベーグル村の子供なの?」
「そうだよ!」
明るくて正直者な少女に自然と俺の顔も笑顔になっている。
「ところでお兄さんは強い?」
「えっ?うーん。どうかな?」
今の俺がどの程度の強さかなんてわからない。
以前よりも強くなっている気はするものの指標になるものがない。
「その青い剣、なんだかすごそうだね!」
「あぁ、これ?そうだね。多分凄いかもしれない。」
「そっかぁ。あっ!お兄さん、さっき村の場所を教えたからあたしのお願いも聞いて?」
まさかお願いされるなんて。
でも教えてくれたお礼なら出来る範囲で答えようか。
「えっと。どんなお願い?」
「簡単だよ。この珠を持って!」
少女のポケットから取り出されたのは少女の手に収まる大きさの真紅の珠だった。
俺は迷わず受け取った。
「これはどうしたらいい?」
俺が訊くと少女は別のポケットから同じ珠を取り出した。
ニヤリと笑った少女に何があるのか考えようとした直後。
「永遠の入れ替わりを!」
「はっ?」
少女が叫んだ瞬間、二つの珠は光を放って俺達を包み込んだ。
パリンッ
何かが壊れる音がした。
いつの間にか頭がぼぉーとしていた。
何が起きたんだ?
閉じていた目をゆっくりと開けると。
目の前には男がいた。
「っ!?誰だお前!ってこの声!?この手は!?えっ!?」
正面の男の存在と自分の声、そして目に見える自分の体に俺は混乱した。
目の前の男は青み掛かった黒髪を耳や目元が隠れるまで伸ばしており、髪で隠れた瞳も青かった。
シャツやロングパンツにフード付きのロングコートを着ていたが驚いたのは右腰にはショートソード、左腰には青い剣、ジャクバウンを吊るしていたことだ。
間違いなければ目の前にいるのは俺だ。
髪や瞳の色が青いのは恐らくダンジョンの生活の影響だろう。
小川で顔を覗いても色までは分からなかったが初めて俺自身を客観視した。
それ以前に。
見上げなければ顔が見えない。
今の俺の声は高く聞こえた。
両手はゴツゴツした手ではなく、土で汚れているが小さく柔らかい手だ。
髪も目の前の俺よりも少し長く、赤毛の髪を初めて触った。
「これが男の人なのね。」
自身の体を動かしながら目の前の俺が喋った。
「お、おまえは誰だ!?」
「ん、あたし?あたしは・・・。ちょっと待ってね。思い出すから。・・・オープンソース!」
目の前の俺は虚空を観ながら頷いた。
「あたしの名前はシンゴ。シンゴ・ヒラモト!」
「それは俺の名前だ!」
ムキになる俺に相手は落ち着いていた。
「ううん、あなたの名前はポーラ。ベーグル村のポーラだよ。」
「はぁ!?」
何を言っているのかサッパリだった。
「今日からあたしがシンゴであなたがポーラなの。この体はあたしが貰うから!」
「何を勝手に!?」
目の前の俺は青い剣ジャクバウンを抜いて切っ先を俺の方へ向けていた。
「歯向かえばその命はないよ。だからベーグル村へ帰って。」
目の前の俺の目はとても冷たく、そして生き生きとしていた。
「くっ!?」
ジャクバウンを向けられた瞬間、今までに感じたことがない恐怖が胸の奥から広がりだした。
目の前には奪われた『俺』がいる。
どうしてこうなったかは分からないが一刻も早く取り戻さないと!
そう思って立ち向かおうとしても足が前に出ない。
それどころか後ろへ下がるばかりだ。
殺される。
脳裏に浮かんでくる光景が血に染められていく。
嫌だ、死にたくない。
怖い
嫌だ
何で
返して
どうして
このままじゃ
死ぬ
助けて
お願い
戻して
苦しい
痛い
悲しい
怖い
怖い
怖い
頭の中が恐怖で埋め尽くされた俺は、向けられた剣から逃げるようにその場を離れた。
せっかく外に出られたと思えば訳の分からない展開に巻き込まれるなんてどういうことだよ!?
必死に足を動かして恐怖から離れようとする。
本当はあの場から離れたくない、体を取り戻さないといけない。
それでも今の体は、心はあの場を離れていく。
知らない風景を駆け抜ける中、目の前の視界が歪み始めた。
顔が熱くなる。
同時に喉の奥から何かが出そうで。
目から涙が零れることも構わず。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
中学生以降、声を上げて泣くことはなかったのに。
それでも今は無性に声を上げて泣きたくなった。
そんな状態で初めて履くスカートは走りづらいはずなのに。
その割に一度も転ぶことがなかった。
ポーラを追い払ったシンゴは抜いた剣を鞘に戻して両手を眺めていた。
「本当に人生が変わった!あのおじいさんの言う通りだった!」
自身の姿を見回しながらシンゴは満面の笑みを零した。
二人が立っていた足元には粉々に砕けた真紅の珠の粉が少しずつ風に飛ばされていたが気にしていないようだ。
「これであたしは自由になった!でも、これからどうしようかな?ここに居てもいつかお腹は減るし。とりあえずあっちに行こうかな?」
シンゴはポーラとは別の方角へ歩み始めた。
その足取りはとても軽く、ポーラとは対照的だった。
ポーラがシンゴと出会う少し前。
ポーラはいつものように森の散策をしていたら古びたローブを着た老人を見かけた。
「おじいさん、こんにちわ!」
「おう、嬢ちゃんこんにちわ。元気がいいねぇ。」
「うん!でも、あたし。実はね・・・。」
ポーラから訳を聞いた老人は背嚢から二つの真紅の珠を取り出してポーラに渡した。
「これは?」
「それは魔法の道具だ。一つは嬢ちゃんが持って、もう一つは別の誰かに持ってもらうんだ。」
「うん、それで?」
「その後に『永遠の入れ替わりを』と唱えるだけだ。」
「どうなるの?」
「不思議なことに!珠を持ったもの同士が入れ替わる!」
「そうなんだ!凄いね!」
「そうだろそうだろ。お嬢ちゃんが誰かになれば今よりも楽しくなるかもしれないし辛くなるかもしれない・・・。そして、それはこの世で一組しかなく、一度しか使えないから心して使うんだぞ?」
「わかった!」
「じゃあ儂はこの辺で。幸運を祈るぞ。」
「ばいばーい!」
お互いに手を振って別れた後、ポーラは真紅の珠をポケットに入れながら思案していた。
「どうしようかな?誰と入れ替わろうかな?」
そんなことを考えていた時に背後から誰かがやってきた・・・。
「はぁ、はぁ、はぁ。」
俺は必死に走っていた。
先程感じた刃物を向けられた恐怖がまだ抜けていない。
「くそっ!」
しかし、十歳ほどの少女の体は直ぐに体力がなくなり途中で足を止めて息を整えた。
「なんで小さな女の子になっているの・・・。」
体を見ればベビーピンクの生地のワンピースに汚れた白のエプロンを掛けた服装。
履いている靴はボロボロだった。
長い髪も手入れはしていないのか傷んでいるのが分かった。
呼吸を整えるつもりで手を胸に当てれば、服越しから触った胸の感触は・・・まっ平だ。
そこから気になりだして下へ這わせれば・・・そこも平らだった。
「本当にポーラって女の子になっている・・・。」
理不尽と絶望感が渦巻いて再び涙が溢れるが止められない。
「いい歳して!涙っ!流すなんてぇ~うわぁぁぁぁぁ!」
今の体の性なのかとにかく一度出た涙は止まらず声に出して暫く泣いてしまった。
「はぁ。うっぐ。ふぅ~。落ち着け・・・。」
何とか泣き止んだ俺の顔は恐らく泣き顔のままだろうがとにかく動き始めないと。
腕で涙を拭いて再び歩き出した。
「初めて歩く場所なのに、なんだか知っているような・・・。」
得体の知れない何かを感じつつ俺は進んでいくと目の前に村が見えた。
「この村がベーグル村?」
俺が村を見た時には既に夕暮れ時。
小高い斜面から見た景色は中央に澄んだ色の湖を中心に多くの建屋や畑が囲っていた。
村を見た瞬間、謎の安心感を得てそのまま駆け出した。
出入り口に見張り役の男が二人いて挨拶をされたから返事をした。
初めて来る村にも関わらず俺はなんとなく『ポーラ』の家がわかった。
一軒の家に辿り着いたが正直、俺は一生を『ポーラ』として過ごす気はない。
早く元の体に戻らないといけない。
しかし、今の俺はあいつに太刀打ちできなかった。
少女の体になったのは勿論そうだが俺のステータスは全部あいつが持っている。
あの場で勝てる見込みはなかった。
それ以前に嫌な感じがして逃げ出してしまったのだが・・・。
兎に角、あの魔法具を探さなければいけないが今から旅をしてもこの体では生き残れないだろう。
そのためにもここで過ごしながら力を付けて何れは旅に出る。
そしてあいつを探して元に戻るんだ。
そんな思いを胸に秘めて家のドアを開けた。
「た、ただいまぁ・・・。」
他人の家なのに今は自分の家、そんなちぐはぐな認識を持っているため声を震わせてしまった。
「っ!お帰りポーラ!」
以前のポーラを知らないが本当のポーラじゃないから悪いことをしている気分になった。
それでも家にいたポーラの母親が出迎えたことで安心感を覚えた。
赤毛の髪や雰囲気はどことなくポーラに似ている、いやポーラが似ているが正しい。
痩せている方で身長はポーラよりも高かった。
「今日は飛び切りの御馳走だよ。楽しみに待っているんだよ!」
「え、うん・・・。」
笑顔の母親に戸惑いつつ食卓の椅子に座った。
(この椅子でいいんだよな?特に言われてないけど。)
ベーグル村までの帰路、家の場所、いつも座る椅子。
それらを何故だか分かった。
ただ、何故分かったかがわからない。
ぼぉーとしていたら玄関から人が入って来た。
「戻ったぞ。」
「おかえりあなた。ヘンリーとマイケルも。」
振り向けば三人の男が土で汚れたまま食卓にいた。
髭面の一番歳をとっているのが父親、若い二人の男の内細長い方が長男のヘンリー、体格の良い男が次男のマイケル。
見た瞬間、そんな情報が自然と浮かんできた。
彼らの後に続いてきたのは二人の若い女だった。
髪を束ねているのは長女のステファニー、短い髪は次女のミシェル。
「お母さん、お腹が空いたわ。」
次女のミシェルがお腹を擦りながら席に着いた。
彼女を機に母親以外が席に着いた。
「今から出すから待っていなさい。」
そして、食卓には鳥やウサギの丸焼きを始めシチューやサラダが並んでいた。
「さぁ、お祈りをしてから食べるわよ。」
母親が席について全員で祈りを捧げた。
今まで祈りなんて捧げたことがないから分かるはずもなかったが全員が唱えた呪いをいつの間にか自分も言っていることに内心驚いた。
「「「「「「お誕生日おめでとう!ポーラ!」」」」」」
俺は驚いた。
今日はポーラの誕生日だったらしい。
何故誕生日の日にポーラが一人でいたのか、それ以前に俺と入れ替わったのか分からない。
ただ、この場においては何故か嬉しい気持ちが沸き上がった。
「・・・ありがとう。」
俺は取り敢えずお礼を言った。
「ポーラも今日で八歳かぁ。」
父親がそんなことを言った。
えっ?
ポーラって今日で八歳なの!?
てっきり十歳くらいだと思っていた。
ポーラを含めた少なくともこの大陸の人達はヨーロッパの人達と似ているだけに見た目と実年齢に齟齬を感じてしまう、のは多分アジア系の俺みたいなやつだけだよなぁ。
年齢はともかく本来は俺の誕生日じゃないのに家族が祝ってくれている。
変なことを言って関係を壊すのは良くないよな。
今日は素直に受け入れるか。
嬉しい気持ちを抱いていると家族の会話が弾んできた。
「昔のステファニーやミシェルも可愛かったわねぇ。」
母親が昔の長女と次女を思い出していた。
「そうだな、二人とも今ではこんなに素敵な女になって!」
父親が二人を褒めていた。
「お前はいい子だな、ポーラ。昔の二人に似ているのもそうだな。」
「ほんとそうだよな、二人も昔はこんなだったのに今では・・・。」
ヘンリーとマイケルが言えばステファニーとミシェルも口を開いた。
「何よ今もわたしは品行方正よ!」
「わたしだってアントニーに言い寄られているわよ!」
家族の話が盛り上がる。
この世界に来て初めて食事らしい食事を摂った。
俺以外の知らない人たちと笑顔で食べる食事がこんなにおいしいなんて思いもよらなかった。
ポーラじゃないのに俺の胸は幸せで満たされていた。
今日くらいは忘れて楽しもう。
俺は夢中で料理を頬張っていた。
ポーラの家族は全員が笑顔でポーラを見ていたはずだ。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
不定期更新ですが暇つぶしに読んでいただければ幸いです。
主人公の能力は戦闘以外でも使えますが、当人は戦闘以外では使うことがないと言うある意味慢心していました。
もし、人に出会ったら警戒して能力を使えば回避できたかもしれません。
今後、シンゴの話も少しずつ挟みますのでご了承ください。