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理不尽の否定者

作者: たくみ

 波風を立てない行動を率先して実行する自分の姿を見て、ことなかれ主義だと嘲るその考えは理解しよう。

 しかし、それが目先の物事を安定させて先送りにする手段と受け取っているのなら、それは解釈の違いであると指摘するしかない。

 何故なら、こと目的を果たす手段として考えるのならば、その場の空気を壊して感情のままに引っ掻き回すよりは可能な限り冷静な対処を促せる余地を残すことが、余計な手間を省くという意味での利点に繋がるからだ。

 感情を剥き出しにしたもの同士の言い合いに発展すればもはや相互理解という結論に至る道は遠退き、結論を出せないという事態になりかねないことを考えれば、互いにある程度の理性を残した相手との対話を試みることのできる環境の方が都合がよいということである。

 不毛な言い争いではなく、根気を求められてでも相手と向き合う道を選ぶからこそ、そうした空気を少しでも守れる選択をしたい。

 だからこそ、自分の意見に否定を突き付けてくるだけの行いだけを否定し続けよう。

 対話とは、言葉とは、自分の意思を相手に届けるために必要な唯一の、そして最大にして最強の武器なのだから。

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