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アイルラウンド恋物語  作者: KC
主人公辺
8/8

モブ家庭教師の災難

どうもモブ家庭教師です。


名前はダイキ・カトゥルーと申します。

お察しの通り転生者です。元の名前は加藤大希と申します。


このゲーム、アースメモリー2のシナリオとゲーム制作の総指揮とその他もろもろをやっていました。

一応報告ですが1でもシナリオを担当していました。


ゲームが完成し発売を待つ合間に有給消化も兼ねて、趣味である釣りを満喫する為に小さな漁村の釣り宿に、意気揚々と出かける車の中土砂崩れにあうなんて予想外でした。


薄れゆく意識の中思ったのはこのゲームアースメモリー2がちゃんと発売されるかどうかだった、今思えばねっからのワーカホリックだったんだな。


享年43歳綺麗なままの体で天に召される。


目覚めると私は産声をあげて泣いていた、そう私はアースメモリーの世界の中にいた。


カトゥルー男爵家次男ダイキ・カトゥルー生まれ変わっていた。


ちなみにダイキ・カトゥルーとは製作陣の怨霊といえるキャラクターだ、当時製作総指揮をとってハードスケジュールを組む私に当てつけで作られたキャラクターだ。


キャラクターデザインが上がってきた時新入社員の時の私がそこにいた。

名前はもさりげなくダイキ・カトゥルーに変わっていたしな。


主人公ルドガー王子の家庭教師で勉強はもちろん武術の師匠でもある。

魔王復活の際に主人公を庇って死ぬ役回りとしては美味しいモブキャラクターだ。

ゲーム内ではあるが死ぬのだ、ダイキ・カトゥルーが死ぬシーンの作画はこの作品中で一番気合いが入っていた。

作画がクオリティが高すぎて思わず影さんに登場していただいたほとだった…


しかし、気づい時には既に新しくデザインを考える時間もない上に、部下たちの気持ちが少しでも晴れるのならと思い製作総指揮として目をつむった。

今声を大にして言いたい美味しいポジションで殺るからってお前の査定プラマイで言ったらマイの方だからなと…


結果まさかこのような形で転生するなんて思ってもみなかった。


てか!このキャラ死ぬじゃん!

部下全員の査定をマイナスにしないで死んだことを本当で後悔した。


俺はこの世界では老後を過ごして妻と子供達に見送られ死にたい、製作総指揮の知識というチートを使い死亡フラグを回避する事、時は帝暦982年赤子のまま決意した。


そして、12歳となり冒険者としてギルドに登録した俺ダイキ・カトゥルーの壮大な冒険が始まる!








結果、始まりませんでした。

英雄ダンジョンに潜りましたよ!

ソロで100階まで行きましたよ!

聖剣がある部屋まで行きましたよ!

でも抜けないんだもん聖剣!

だって俺主人公じゃねえもん!

モブだもん!モブ!モブ!

ステータスだけで言ったら今の俺なら魔王圧倒できるよ!

だってこれだしさ!


名前 ダイキ・カトゥルー

レベル706

職業 魔道武王

地位 男爵家次男

年齢 18

スキル 火魔法10 水魔法10 風魔法10 土魔法10 回復魔法10 飛行魔法10 召喚魔法10 仙術10 剣術10 武術10 槍術10 斧術10 弓術10 二刀流10 身体強化10 潜伏10 鑑定10 瞬歩10 …etc…

体力8240

魔力量9024

力7823

防御8260

魔法威力9207

魔法防御8227

すばやさ8625


ぶっちゃけ、魔王だけ倒すならさ四人パーティーで500ちょい、ソロなら600ちょいあれば勝てるんだよ!


ただし聖剣がないと10000ある体力を9999たで削ることがができてもとどめを刺すことが出来ない。


最後の1が削れない俺と1ずつしかダメージを与えられない魔王。


つまりジリ貧だ能力でいかに相手を上回っていても倒せなければ遅かれ早かれいつかは負ける。


結局モブはシナリオ通り主人公の引き立て役でしかないのだ。


100階のボスを主人公のルドガーが倒して初めて勇者の称号を授かり剣が抜けるようになるのだ…

聖剣が扱えるレベル500なるまで育てあげなければならないってオマケ付で…


つまり俺がいきのこるためには…

帝暦1000年今生まれたであろう主人公を魔王が襲来する1015年までに勇者にして、聖剣を扱えるようにしなくては行けないのだ。


本来師匠と皇族と民の多くが犠牲になり復讐に燃える主人公が苦難を乗り越えながら成長してゆくストーリーだなのだが関係無い!

俺は生き残りたい!早速俺はS級冒険者の地位利用して皇族へ取り入り、ルドガー王子が3歳になったらという条件で家庭教師なる事を確約させた。


10歳成るまでは信頼関係の構築10歳成ったらデスマーチじゃあぁー!

そうと決まれば早速90階層の魔物を狩りまくって子供装備の製作じゃあぁー!!!


帝暦1003年俺はついにルドガー王子と初対面を果たす、ルドガー王子はいたずらっ子ではあったが私の冒険談をそれはそれは楽しそうに聞き、いつも私を見つけると駆け寄ってくる。


気づけば利用するつもりだったはずの王子に対して過保護に接する私がいた。


帝暦1010年ルドガー王子10歳これから究極の過保護レベリング行われようとしていた…

モブの冒険談サクッと行きますw

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