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アイルラウンド恋物語  作者: KC
高嶺の花
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Y公爵家令嬢専属メイド定期報告

Y公爵家の令嬢の専属メイドをしていますLと申します。今回はメイドとは何なのかと言う事を皆様に知っていただければ幸いです。


まず私の職場つまりY公爵家に着いてきて説明させていだぎす。


Y公爵家はこのアイルラウンド王国が建国した、約400年前から存在し初代国王の四天王と言われたが今の四大公爵家となります。

王族を除けば最も位の高い地位となります。


まずY公爵家当主A様、貴族では穏健派と言われる派閥の長を務め、国王陛下より開拓政策の全件を任せられる賢人として平民特に領民からの指示は絶大なお方です。


本当に尊敬できるお方なのですが、徹夜が何日間か続くと何人かその手で……ってくらい鬼の様な顔する当主で屋敷の誰もが絶対逆らってはいけない方です。


当然、私は仕事中なるべく会わないように立ち回ったりします。

表のお嬢様は間違いなくこの方の娘です。


髪色はお嬢様と黒でしたが最近かなり白髪が増えてきて遺伝で黒髪のお嬢様の将来の悩みの種となっています。


そして、奥方様のY様はとても可愛らしい方です中身も外見も、外見は21歳の息子がいるとは思えないくらいに若く、中身は天然過ぎる程です。


以前母の手伝いでお茶会の配膳をしたときのことです。

腹の探りあいと、見栄の張り合いである貴族が集まるお茶会で謙遜して自分の旦那を日下する中


「可哀想に私は旦那様に不満なんてこれっぽっちも無いのに…」


と、言って涙ためた姿にオブラートに包んでなおヤベーなコイツと思ってしまった程でした。


あの時の第一王妃のひきつる顔は今でも忘れられません。


そんな奥方様だから政局で疲れた旦那様を癒して差し上げられるのでしょうが…


それに奥方様に惚れた旦那様がK伯爵家に単身で伯爵家に乗り込み婚約したと言う伝説がある程です。


詳しくは伯爵家からずっと奥方専属メイドをしている私の母に聞いていますが、それはまた別の機会に…


ちなみにK伯爵家の現当主は奥方様のお兄様でアイルラウンドの宰相を勤めて居るほどの御仁です。

ちなみに裏のお嬢様はこの方の娘だと思います。


髪色は金髪。


そして、私の仕えるお嬢様の唯一の兄妹であり兄の次期当主のT様現在騎士団副団長を勤める程の武人ですが、一言で言うとイタイ子ちゃんです。三歩進んで二歩下がるタイプです。

父親譲りの才能と母親譲りの天然が混ざりあったある意味奇跡の人です。


騎士団に入団した直後Bランクの魔物を討伐に出かけたさい駐屯地から離れ川に水浴びに行くと、運悪くその魔物と遭遇幸い剣は持っていたので応戦まさかの無傷で単独討伐。


騎士団全員がいる前で。

「体はデカイし力も強かったですが、当たらなければどうとゆうことはありませんよ。」


かつて当時の副団長が数ヶ月前に小隊を率いて敗走した魔物、とは知らずに大笑いしながら報告する姿に同期団員は生きた心地がしなかったなんて、当家を訪ねてきた同期の方々か愚痴を私にこぼしたほどでした。


髪色は金髪


そして、私がお仕えするA公爵令嬢、お嬢様の中には二人のお嬢様がいます。


一人目は、通称表のお嬢様高嶺の花語源、令嬢の中の令嬢だいだいの人々が讃えるお嬢様はこっちの方です。


二人目は、裏のお嬢様こっちのお嬢様は臆病者で寂しがりやなちょっとかまってちゃん両親にも見せないくせに私にだけ見せる姿だ。


二人に共通するのは、民の生活第1ってところそれが私のお嬢様。


小さい頃からずっとそうだった、お嬢様は民を大切にするあまり自分をないがしろにする。


母同士も主従関係ではあるが伯爵家からの付き合い仲良くしていた、当然同い年の私たちはと仲良くなった。


だから友としてその苦しみを少しでも柔らげてあげたかった、子供の頃お嬢様と私はゲームをした賭けは負けた方が買った方の言うことを聞く。


私は勝ちお嬢様に願った。


「私の前ではお嬢様の思うままにいてください。」


お嬢様は嬉しそうに。


「分かったわ」


と、言って笑った。


今となっては若干後悔している。


部屋に私以外誰も入ってこないことをいいことに下着姿で部屋をうろつくお嬢様。


何度も注意しても治らないばかりか。

「あなたが言ったんでしょ!思い通りにしてくださいって!」


おかげで私も軽口を叩けるのだからプラマイゼロなのかもしれないけど…


一年前のある日を王家から使いが来た内容はK王子とお嬢様の婚約を結びたいとのことだっだ。


お嬢様はその婚約を受け入れた、その晩お嬢様の部屋で私は全力で反対した。


「あの王子はお嬢様にふさわしくない!!まだ第2王子なら理解もできますがあの第一王子ではお嬢様が苦労するのは目に見えています。」


「そうかもしれないわね、ただ私は貴族として公爵家令嬢として国に奉仕し国民の幸せに務める義務があるのよ。

それに、王家を穏健派に取り込む又とないチャンス!このチャンスを逃すわけにはいかないの」


お嬢様は自分に言い聞かすように私に伝えた。


一年後私の心配は残念ながら的中した。

あのアホ王子は学園の生徒が集まる食堂の真ん中であろうことか、お嬢様を侮辱し一方的に婚約破棄を言い渡す。


しかし、神がお嬢様を見放はずはなかった。


その大国の王子颯爽と駆けつけあほ王子一瞬で倒す、

個人的にはもうちょっと痛めつけて欲しかったですが


大国の王子は二人きりになったその瞬間お嬢様に愛を告げる。


恋を知った年相応の少女が嬉しくも恥ずかしそうに答えている。

私以外にお嬢様が年相応の姿を見せることに少し嫉妬しながらも私は嬉しさを覚える。


しかし、なかなか恥ずかしいセリフを吐いているお嬢様も王子もとりあえずメモメモ。


私は新たにお嬢様をからかうネタができたなって思いながら一足先に公爵邸へ戻る。


PS私はメイドの職業レベルが70を超え鑑定のスキルが7潜伏のスキルが8になりました。

母には敵いませんが大半の鑑定はできるようになりました。

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