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四大国

閲覧ありがとうございます。連夜です

先日雨にぬれたくて、傘をささずに歩いて帰っていたら

(そういえばまだ一回も雨のシーン出てきてないなぁ・・・)と気づきました。

今度書く予定です。

国潰しの日から四日がたった。

月歌「モグモグ…」

クレア「銀杏…やっぱりいいわぁ~♪」

シホ「おいクレア、臭い!こっちに近づけるなよ!」

クレア「あら、ごめんなさい」

今は昼間、食事時である。

月歌、シホ、クレア、橙城、部下Fは一つの円卓を囲み、食事をとっている。

月歌「おい、橙城、…ホントによかったのか?アパートを作らなくても」

国潰しの日、あの後結局橙城が月歌に頼んだのはアパートではなく、普通の一戸建てであった。

橙城「あぁ、多分ここには中々帰ってこなくなるしな、アパートの管理なんか出来なくなるし」

シホ「帰ってこなくなる?実家にでも戻るのか?」

クレア「銀杏~♪ぎ・ん・な・ん~♪」

シホ「踊るな!」

橙城「…旅に出ようと思ってる」

月歌「…!」

シホ「へぇ…そりゃまたどうして?」

橙城「急に…世界を見たくなってな。…?いや、見なきゃいけない?…とにかく、そんな気分になったんだよ」

"ボボゥ"

橙城の拳から炎があがる。

月歌「『強者』…!」

橙城「俺はこの魔法を自分自身で封じて生きてきた。それは炎というものが人を傷付けるばかりだと考えてきたからだ。大人しい人生を過ごそう、とそう考えていたんだ。…しかし」

橙城は部下Fの頭の坊具の上に手をのせる。

橙城「今回こいつを助け出した時、俺はためらいなく魔法を使った。そのとき、ふと、俺は自分自身を抑えるのをやめたのか

…そう思えてな、そしたらもう止まらない」

"ボォオオオオオオオオッ"

橙城は立ち上がると、拳を強く握りこむ。

橙城の全身から炎があがる。

月歌「おいおい…」

橙城「俺は!世界を!この目で見たい!そして!この魔法を!人々の役に立てたい!そしてっ!…」

月歌「シホ」

シホ「あぁ」

シホ「【スティール・スター】」

"バキィ!"

橙城「ブゲェ!」

"ドカッ"

橙城「なにすんだシホ、コラァッ!」

スティール・スターに壁まで殴り飛ばされた橙城が、抗議の声をあげる。

シホ「…これ以上なにを焦がす気だ?」

橙城「…え?」

円卓の上の食事は炭へとかわっていた。

月歌「…もう少し自分を抑えた方がいいんじゃねぇか?」

橙城「…すまん」

月歌「ったく」

月歌「【メイド『食事』】」

再び食事が円卓の上に並ぶ。

部下F「ま、まぁまぁ、食事の続きをしましょう」

橙城「そ、そうだな!そうしよう!」

月歌「逃げたな…」

月歌はにやりとわらった。

部下F「そういえばお三方はこれからどうするんですか?」

月歌「…俺らは『ボレロ』に行くつもりだ」

橙城「『戦争国』『ボレロ』か…あぶねぇぞ?」

部下F「『ボレロ』…名前だけは聞いたことがありますが、どんな国なのですか?」

橙城「四大国…知ってるよな?これら『発展国』と『三国』といわれる『発展途上国』はそれぞれの国を表した漢字で称されることがある」

クレア「『奴無消国・メギラ』とかね」

シホ「味噌汁すすりながらしゃべるなよ…」

橙城「そう、さっきクレアさんが言ったほかにも、四大国なら『商売国・シュミール』『幻色国・ペンゲア』三国なら『日出国・陽国』『日没国・陰国』『無圧国・界国』といったものがある。その中の一つが発展国の『戦争国・ボレロ』だ。」

シホ「漢字はそれぞれの国を称する…『戦争国・ボレロ』は表裏なく純粋に戦争で国を拡張していく、極めて危険な国だ」

クレア「知っているとは思うけど、戦争は条約によって禁止されているわ。しかも犯罪者で言うところの『S』…月歌と同じくらいの大罪よ」

部下F「…そんな大罪、どうして他の国は見逃してるんですか?条約で禁止されている大罪なんでしょう!?」

シホ「理由は三つ。一つ、ボレロは弱小国ばかりを狙い、特に大国を狙わないため、警戒する必要がないから」

クレア「裏で別にそういう条約が結ばれてるとも聞くわ」

シホ「二つ、ボレロは実際、軍が強いため、下手に制裁を加え、刺激し、戦争になったとき勝てる確率が極めて低いから」

月歌「確かにな…軍備は他の国の約五倍と聞いたことがあるぜ」

部下F「そ、そんな…」

シホ「そして三つ、…他の大国も何らかの大罪を犯している。

…まぁ要はお互いに黙ってようってことだ。国王共のエゴだな」

部下F「酷い話ですね…国が国の不正を隠し合うなんて…」

月歌「…まぁ、ともかく、そんな国に俺らは向かう」

部下F「ホントに大丈夫なんですか?」

月歌「まぁ…」

月歌はニヤリと笑った。

月歌「俺らつええから」

"コン"


~in【『名もなき草原』】~

クローバー「ハァッ…ハァッ…ハァッ!」

クローバー「(弱りましたね…)」

メギラ国が滅亡した後、クローバーはそのままシュミールへと来ていた。

が、予想外の戦闘がおこった。

今も目の前に拳が迫って来ている。

クローバーはその衝撃に備える。

クローバー「【『0トン』ゴムボール】!」

"バッチーン"

相手に弾かれ宙を舞うクローバー。が、直ぐに体勢を立て直す。

"ズザザ"

クローバー「!」

"ズドン"

クローバー「カハッ!」

クローバー「(しまった!油断した!)」

体勢を立て直したとき、まず探すのは相手の姿である。

戦闘の基本の基本である。が、クローバーはその隙を付かれた。

相手を見失ったほんの数秒、懐に入り込まれおもいっきりみぞうちに拳をたたき付けられた。

クローバー「強いですね…」

ニヤリと笑う。体には相当な負担が掛かっている。クローバーの体力はもう限界だった。

K「お前は………・・・弱いな」

うずくまりながらも見据えてくるクローバーを、Kは感情のない目で見下ろした。

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