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召喚編 4

 


「はっ!!こんなことしている場合ではありませんでした。国王がお呼びです、敵軍のウチ約4千の兵が死んでいました、残りの兵は国に帰還したようで、こちらの兵は動かしていないため内部分裂ではないかと噂をされていますが、このことについて国王が話があるそうなので部屋でお待ちです。」


普通なら最優先で伝えるはずのことを悪びれもなく堂々というカユヴィーに対しての話お聞いてリリアは父の生存に安堵するとともにゴクリと喉を鳴らす。


それらのことは内部分裂などではなくここで堂々と腰をかけている男が一人で行ったことなのだから。


リリアはゆっくりと視線をサークの方へ向けると、サ―クは不敵な笑みでリリアを見つめ返しゆっくりと腰を上げる。


「では行こうか、真実を教えてやりに」


サークはリリアの手を引き体を引き寄せる。

今からダンスを行う男女のように体を密着させ歩き出す、リリアは振られな異性との接触に頬を赤らめる。


「姫になんてしてらっしゃるのですか!!!」


部屋の外まで響きそうな大声でカユヴィーは怒鳴る

サ―クは歩くのをやめ首だけでグルリ振り向く。


その顔はいつもの不敵な笑みではない、無表情、

そう、    怖くも無く

   喜んでいるでも無く

  悲しんでいるでも無く

  感情が無いのでも無く

    水のようでも無く

   空気のようでも無く

       白くも無く

       黒くも無く

      ただただ無表情

   


まるで全てを呑み込む闇のような無表情


「カユヴィー黙りなさい!!!」


リリアは叫ぶ、自分が出せるせい一杯の声で


「ですが、姫は・・・「第一王妃リリア・アベーレ・シンシアが命令します。黙ってわが父、国王の元へ案内しなさい」


「は、はい。かしこまりました。」


長年リリアの下で働いてきたカユヴィーだったがこのように命令されたことは初めてなため戸惑いながらもリリアの言葉に従った。


リリアはカユヴィーを助けるために無理やり行動させたことに心の中でごめんねと呟き、なんとかカユヴィーを助けることができたことに安堵来るのだった






だが、サークは無表情のままでった・・・


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