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召喚編 1

また投稿できて嬉しいです

楽しんでもらえたら嬉しいな

ここは・・・どこだ・・・?


目覚めると知らない天井。

横たわっているため背中から石畳の冷たさか伝わってくる

そして灯籠での光で周りが見渡せるものの、部屋の暗さから夜か地下であることが分かるが、まったくもって知らない場所だ。


目にかかるほど黒色の前髪をかき分け、周りを見渡すと部屋には20人ほどのローブで身を隠した者共が取り囲むように佇んでいた。


俺は寝起きのような気怠さを抑え身を起こす。手足には太くて丈夫そうな鎖が付いていて鉄の匂いが鼻についた。


状況が全く理解できない。


破壊の王、漆黒の悪魔、歩くギロチン。呼ばれ二つ名は幾つもあり。

数十の国を壊し、数百の人を膝まずかせ、数えきれぬ程のモノを壊し殺し滅ぼしてきた。この俺にただ鎖など、紙切れ程の役目も果たさない事など、俺を少しでも知っているなら当然わかるはず、いや、俺の名前は全世界に広まり知らない者は赤子くらいのものである。だからこそ、俺をこのような鎖で束縛しようしていることが、


(・・・理解できない。)



「手荒なことをしてすまない。どうしても、君の力を借り「黙れ」


一人が顔のフードを外し話かけてきた所をすかさず低い声で遮る。


「貴様!!国王陛下の話を遮るとは『ザシュ!!』


突如、首が切断され首がコロンと転げ落ちる。男は糸が切れた人形のように膝から崩れ落ち首から赤い液体を撒き散らした。


「ひっ・・・・!!」


全員が何が起こったのか理解できないまま棒立ちになっている


俺が黙れと言ってなお、口を開くとは愚かとしか言いようがない。


「俺は黙れと言ったはずだ」


反論は認めないと言いたげな先ほどより低い声で男は言った。その声に、その場にいる全員は息を飲む。


やっと、静かになった。しかし、俺の力を知らないのか、それとも俺と誰かを勘違いして俺を連れてきて来たのか。あの驚き用、どっちもどこか少し違う気がする。

これで現状況をの確認を再開できる。



「宰相がやられた!!全員攻撃魔法を放て!!!!」


何が起こったのか理解できないままの者共が、ここでようやく1人の男がこの男の異常さに気づき命令の出す他の者も命令により目の前の現状を理解し、自身が使うものの中で最強の魔法攻撃を行った。


全員が放った攻撃魔法は直撃し、砂煙と爆煙に包まれ男を倒したと歓喜を上げる者がいた


「やった・・・やったぞ!!!やつを倒『ザシュ!!』


本当に愚かしい。二度も忠告したにも関わらず、俺の言葉に従う所か毛ほどの攻撃ではあるが歯向かってくるとはなんて嘆かわしい。


その場は一瞬にして歓喜が静寂に変わった


先ほど魔法を放った者共は17人全て頭と体が切断されており先程倒れた宰相と同じように鮮血を撒き散らし倒れ、辺り一帯は血に染まった


部屋で息をしているのは3人だけのになり、18人の首と胴が離された者共が転がっていた。


「やっと静かになった」


男は煩わしそうに言葉を述べる。


「ひっ・・・!!」


誰もが怯えるこの状況で、目の前で立ち竦むフードを被った女性は後ろから尻餅を付き、その拍子で顔まで隠れたフードが脱げ、彼女の素顔が露になった


金髪のウェーブのかかった長く鮮やかな髪の碧色の瞳をした彫りの深い顔立ちの美少女なのである。その顔は青ざめていたが、それでも決して美しさは損なわれていない。


まさに、絶世の美女の名に恥じぬ素顔であった


「こんな所に可愛い子がいるなんてな。」


俺は思わず本音が声に出てしまったが、今まで見た中で一番の美少女を前にしたのだから仕方ないの自分に言い聞かせる。


俺は手足についた鎖の拘束具を紙切れを破り捨てるように簡単に壊し、一歩ずつ彼女に近づこうとすると、彼女の横にいた国王は腰の剣を抜き俺の前に立ちはだかる


「娘に近づくな!!!化け物!!!私はこの国の国王だ。これ以上、近づくな!!」


その声は叫びに近かった。剣を握る手と地に立つ足は震え小刻みに動いている。


これで、何度目だろうか、ここまでやっても歯向かうとは愚かしいを通り過ぎて感心出来るほどだ。


「俺の道を阻むとは、愚かな王だな。


邪魔だ。」


男は手をヒラリと払う仕草をするとまるで強風に煽られたように国王の体は吹き飛ばされる。


「ぐはっ」


国王は体を壁に強く打ち付けられ気を失う。


「お父様!! 」


姫は壁際で倒れる国王へ声をあげるが、気を失なっており声は返ってこない。


「おい、女、俺の質問に答えろ。」


「ひっ!!」


男の声に姫は息の止まる思いの中、体を縮ませながら向きなおす、姫の体は恐怖で小刻みに震えていた。


そんなに怖がらなくても殺しはしないのに、状況がわからない以上聞くしかなく現在意識があるのがこの姫だけなのだから殺したはしない。それにこんな美少女を殺すなんて勿体ないし、なんて心の中で思いながら、質問を投げ掛ける。


「でだ、ここはどこだ?」


「は、はい、ここはシンシア国の城内です、今シンシア国はリビングハイド帝国と戦中であり、度重なる負け戦により国境は攻めこまれ城外を1万もの取り囲まれ救援の来ない籠城戦をしており絶体絶命であります。ですので、禁術を使い、異世界から召喚致しました。」


女は、テンパっており、聞いてないことまで、答えてくれた。そのお陰で現在の状況は大体理解できた。


つまり魔法で異世界につれてこられた訳だ。前の世界に未練は無いものの少しばかり殺意が芽生える。殺意を向ける相手の殆どは今さっき殺してしまったので抑制する。


「自分達の都合で国が危ないから身勝手に呼び出し、こんな鎖までご丁寧に付けて従わせようとした訳だ。」


「ッ!!」


姫は全て此方の都合により呼び出し駒のように使おうとしたのは事実であり、彼の言っていることは正しい。と、思いながらも、

我が国も他人の都合に構っている訳にはいかず食糧も尽きるのも時間の問題である。姫は彼の方へ膝を向け頭を低くし地面に付ける。


「厚かましい話ですが、どうか我が国を助けて下さいお願いします。」


先ほど我が国の魔術士を殺した男に助けを乞いでも望みは無いと思いつつ自分ので切る限るの誠意でお願いする。





「いいぜ。」


まるで悪魔みたいな男から予想と反する答えに姫は驚き目を見開く。


こちらの都合で勝手に召喚したのだ、憤りを覚えても仕方ない。その結果我が国の魔術士が何人も殺されたのだ、我が国の事を恨んでいる思うのは当然である。

実際はうるさいから殺しただけだが、惨殺されていく魔術士達の姿をみていただけでは勘違いしても仕方がない。


「ただし、対価は貰う。」


「も、もちろんです。国を救って貰うのです。それ相応の報酬をお約束致します。」


「勘違いすらな。俺が貰うのは金じゃない。


お前だ。」


「えっ?」


聞こえていないのか、それとも、理解できないのか、わからないがこんな美少女を目にして手にいれないわけがない。


「クククッ、聞こえなかったか。お前と言ったのだ。お前の残りの人生俺の奴隷として付き従え。」


「私が奴隷にですか?」


「嫌なら構わん、召喚された腹いせに敵国が攻め落とす前にこんな国この手で滅ぼすのも一興である。」


彼が言ってることは全て冗談ではなく本気であるのは姫は思い。


なら、私に残された選択は無いに等しい。


彼女は先程と同様に頭を深く下げた。


「敵軍から我がシンシア国をどうかお助けください。私リリア・アベーレ・シンシアは身も心も捧げます。どうかお願いします。」


彼女の言葉に悪魔のような笑みを浮かべる。クククッと笑いながら、男は一歩ずつリリアの前に歩みより、リリアに合わせるように姿勢を低くし、リリアの顎に顔を上げさせる。


「クククッ、あぁ、助けてやろう。サーク・ヴァンフォーレの名に誓って」


サークは強引にリリアの顔を引き寄せ唇を奪う。


悪魔のような男サーク・ヴァンフォーレと

シンシア国の姫リリア・アベーレ・シンシアの誓約が結ばれる。


サークは無理矢理、一国の姫の唇を奪っておきながら、唇を堪能するわけではなく、スッと離す。


これで、誓約は完了である。あとは敵兵を打ち倒しさえすればこの絶世の美女の姫が俺の奴隷になる。

そう思うと、異世界に来たことは全くの幸運としか言いようがなく、俺は戦力も兵力も知らぬ敵国の兵に会いたくて仕方無くなる


「でだ、敵軍は何処にいる?」


サークは誰もが羨む一国の姫の唇を奪っておきながら何事も無かったように話しだす


しかし、リリアは美しい美貌を持つが故に異性との接触を最低限に抑えて、箱入り娘として育った彼女はファーストキスは刺激的であり、放心状態である。


「ひゃい、なんでしょうか」


「クククッ、主人の言葉を聞き逃すとは駄目な奴隷だな。いや、誓約は敵軍を倒してからだったな。」


彼は初なリリアの行動に笑いを洩らした。


聞き逃したこと非難しているわけではないと、先ほど首が飛ぶ所を見たリリアはホット胸を撫で下ろす。


「では、もう一度言ってやろう、敵軍は今どこにいる?」


「敵軍はこの城を包囲するように取り囲んでいます。」


「そうか、なら、敵本陣はどこだ?」


「敵本陣は正門の向こうにありますが、そこには4000もの兵がいて、あなた様がどんなに強くても、なんの策なしでは、「正門はどっちだ?」」


「行かれるのですか?」


「あぁ・・・」


「では、正門まではご案内します。」


姫は低い姿勢から起き上がり、扉の方へ歩きだそうとするがサークの言葉に静止した。


「待て


俺は正門はどっちの方角かと聞いたのだ。」


リリアはどうして方角なのかわからないが言われるままに正門がある方向を指を指す。


「大体あちら方角です。」


ここは城の最上階、危険がないように窓も高い位置にある、何もない部屋であるためリリアの指し示す方は壁である。


俺は血で汚れた床をベチャベチャと音をたてながら、リリアが指した壁へと歩いていく。


サークは壁へ手を当てる。


ドーン!!




サークは爆音と共に壁には半径1mほど大穴が空けた。


下は城下町すべてを見下ろせる程の絶高な高さである。


「では、行くか?」


「ひゃあ」


俺は再びリリアに歩み寄り腰に手を回し軽々と持ち上げられる。俗に言うお姫様だっこである。


リリアは先ほどファーストキスをした男と体を密着し顔が近く来て顔が赤く染ます。


リリアが顔を赤く染めるのを見てサークはまたクククッと笑う。


リリアを抱き上げたまま先ほど空けた穴まであるく。


サークは穴の前で止まるとリリアはその高さに唾を飲む。


「そのー貴方様は今から何を成さるおつもりですが?」


「俺の名はサーク・ヴァンフォーレだ。サークと呼べ。」


「はい、サーク様は何をなさるおつもりですか?」


「もちろん、敵軍を倒しに行く予定だが。」


「でしたらなぜ、私はだっこされており、サーク様は穴のあいた壁の前にいるのでしょう。」


「それは、ここから直で敵軍の本陣に向かい敵将を討ち取りに行くからだ。リリアを抱っこしていくのはお前を奴隷にするために敵を倒す所を見て貰おうと思ったからだ。」


サークはここから飛び降りて直接敵軍へ向かうつもりなのだと分かり、リリアは先ほど、赤かった顔が青く染まる。


だが、そんな姿を見てもサークはクククッ笑みを浮かべるだけで気にもかけず、城の最上階から飛び立った


「ひえええええェえぇぇぇぇ・・・・」


一国の姫の声が大きく城下に響きながら。









ひっ!!

ひっ!!

お父様!!

ひっ!!

↑姫のセリフだけピックアップwww


次回もよろしく

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