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明日が幸せであるように

作者: 罰ゲーム
掲載日:2026/02/03

AI生成ですご了承ください。

※本作はユーザー指定設定をもとにした長編小説本文です。


――――――――――――――――――――


第一章 魔王の最期と、裏返る世界


 炎と光が交差した。

 勇者アストラの剣が魔王の胸を貫いた瞬間、世界は確かに救われた――はずだった。


「……人は、正しさを信じすぎる」


 魔王は嗤った。その身体は崩れ落ちるのに、声だけが世界に残った。

 床に転がる黒紫の鉱石。後に《マジカリウム》と呼ばれるそれが、脈動する。


 次の瞬間、因果が反転した。


 死者が息を吹き返し、生者が理由なく倒れ、昼は夜に、救いは呪いに変わった。

 世界は“正しく”壊れた。


――――――――――――――――――――


第二章 還ってきた聖女


 瓦礫の中、アストラは彼女を見つけた。


「……アストラさん」


 水の魔力が静かに揺れる。

 おっとりとした声。変わらない笑顔。


 マイ。

 魔王軍に殺され、彼の腕の中で息絶えたはずの聖女。


「また、一緒にいられますね」


 アストラは頷けなかった。

 これは奇跡ではない。世界の“間違い”だと、理解していたからだ。


 それでも彼女は、確かにそこにいた。


――――――――――――――――――――


第三章 直す派と、そのまま派


 反転した世界は、人の本音を暴いた。


「死んだ家族が戻った」

「これのどこが間違いなんだ」


――そのままにしてほしい派。


「これは歪みだ」

「正しい世界に戻すべきだ」


――直す派。


 勇者アストラは悩み続け、剣を握り、答えを出した。


「……俺は、世界を直す」


 マイは微笑み、青原蒼は静かに肯いた。

 だが一人、視線を逸らした少女がいた。


――千万モブ。


――――――――――――――――――――


第四章 千万モブの正体


 空間を操り、武具を修繕し、ファンネルのように飛び回るレールガンを使う少女。

 自由気ままな技術者。


 だがその正体を知る者は、ただ一人。


 青原蒼だけだった。


 千万モブ――その真名は、蘇芳紅葉。


 世界から“消えた”少女。


――――――――――――――――――――


第五章 世界に好かれすぎた少女


 紅葉は、五歳で両親を失った。

 目の前で殺され、人権を奪われ、奴隷として生きた。


 六歳で賭けの道具として人を殺し、

 七歳で悪魔の身体に天使の羽を移植され、

 八歳から十歳まで金庫に閉じ込められた。


 十一歳で救われるも、恩師と姉を失い、

 十二歳で蒼と出会い、

 十三歳で世界から石を投げられ、

 十四歳で雲隠れした。


 十五歳、操られた蒼と戦い、殺した。


 心は壊れた。

 それでも紅葉は笑った。


「大丈夫だよ」


――――――――――――――――――――


第六章 正義が折れる音


 マジカリウムを狙う者たち。

 復活した死者。

 魔王以上の敵。


 アストラとマイは連携した。

 炎と光、水の魔法。


 だが敵は圧倒的だった。

 すべてを出し切っても、防戦一方。


 瀕死のマイが目の前で殺されそうになる。


――精神攻撃。


 正義は間違っている。

 救えなかった命を永遠に見続けろ。


 アストラの心は、完全に折れた。


――――――――――――――――――――


第七章 千無神無


 その時、世界が斬られた。


 黒髪碧眼の少女が歩み出る。


 蘇芳紅葉。


 剣技《千無神無》。


 それは、切られたという事実すら、切ったという現実すら、消し去る剣。


 相手の視点では、斬られてから消えるまで、すべてがスローモーションになる。


「……世界を、直す」


 紅葉は覚悟を決めた。


――――――――――――――――――――


第八章 消える聖女


 修正が始まる。


 マイの身体が光に溶ける。


 残ったのは、どこにでもあるネックレス。


 奇跡はない。


 それは、彼女のいない世界という真実。


「……好きでした」


 マイは消えた。


――――――――――――――――――――


第九章 勇者の生涯


 アストラは独身を貫いた。


 世界を守り、人に囲まれ、老衰で死んだ。


 最期にマイが迎えに来る。


 その時、ようやく救われた。


――――――――――――――――――――


最終章 蒼の欠けた幸福


 紅葉のいない世界。


 蒼は幸せだった。


 才能があり、家族に愛され、友に恵まれ。


 それでも、心の奥に空白があった。


「……何かが、足りない」


 紅葉の再臨。

 失われていた記憶が戻る。


 蒼は理解する。


 自分が幸せだった理由は、紅葉を忘れていたからだと。


 それでも今、彼女はここにいる。


「今度は、私の番です」


 二人は抱き合い、泣いた。



エピローグ 木陰の下で


 私はいないだけ。

 それだけなのに、みんな幸せだった。


 消えたかった。

 だが世界は許さなかった。

 

木陰の下で休んでいた時、声がした。


「紅葉」


 振り返る。

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