嘘で塗り固めた理想
アタシはあなたに
嫌われないように
たくさんの隠し事があるの。
そのために
たくさんの嘘を
重ねてきた。
でも
もうそれを
終わりにしたいの。
嘘を重ねれば
重ねるほど
アタシがアタシで
なくなっていく。
その思いが
あなたに会うたびに
強まっているよ。
苦しい…。
お願い、誰か助けてって
アタシの心が
悲鳴をあげている。
アタシは
あなたから
逃げだしたい。
だって、あなたは
アタシを
見ていない。
あなたが見ているのは
あなたが思い描いた
理想像なのだから…。
アタシは
あなたが思うほど
きれいじゃない。
本当のアタシは
臆病で
意地っ張りな女なの。
花で例えるなら
人知れず咲いている
小さな花だよ。
だからアタシは
あなたに
真実を告げることにした。
そして
あなたの傍を
離れていくよ。
お互いに
心の傷は残るけど
あなたの
理想の女には
なれないから…。