表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方ロストワールド  作者: はたもみ
1/2

斑にマーガレット

殺せない獣‥

死と再生を廻る存在。その最期は驚く程に静かだった‥。

朱色の月に照らされ、黒い切り株の袂に天を仰ぎながら倒れ落ちた。


「‥ゼーレンヴァン‥デルン‥グ」


胸に刺さる神形器を手に静かに囁く。

彼の者の望んだソレは、彼女の手の中で3つの欠片となり飛び散った。


「剣が‥良いのか?」

「良いも何も、壊れたんだから、しょうがないじゃない!それに‥」


少女は呟く

「もう必要ないもの‥」


事の終わりを知っていたかの様に、南方より落ち着いた様子で歩み依る二人の影。目の前の光景に獣の正体を知る。


「オカシイわね?手段をえらばなければ結果は変わっていた筈なのに‥」

「お嬢様?それは‥」


「もっとも、私が運命を繰ればそれすらも意味を成さなかったとは思うけど」

「‥‥」


東より駆け寄る3人。

「遅れて申し訳ありません!私が未熟な為に、時間が掛かってしまい‥」

息をきらせながら跪き、そう言う少女に彼の者は応える。

「あー‥良いわよ。どっちみち、全部殺らなきゃいけなかったんだし」

「え‥それは⁉あ‥」


横たわる彼女を見て、声を失う‥


「スクープでしょ?ご自由に‥」

「あやや‥流石に悪趣味ですよ!それに私のモットーは清く正しくですから‥」


「彼女には少なくとも‥」

「そうよねぇー‥」


いつの間にか居た北より戻った2人。

「‥‥なんで」

「花を愛でる彼女は、少なく共嘘はついて無かったわ」


彼女の亡骸が光と散る。

輪廻の輪の元に‥


‥が、世界は変わらない。


「な‥なんでよ?どう言う事か説明なさいよ!」


虚空に話掛ける彼の者に、応じる様に空に切れ目が走る。そこから1枚の手紙が落ちて来た。


『異変はまだ終わってない。いいえ、私達は最初から何も出変えられなかった。特異点、因果律、私達は持たざる者だった』


「どう言う意味なんだぜ?」

「なによこれ!!ちょっと、ゆか‥」


彼の者の言葉が終わる前に光が完全に消える‥。

その瞬間、世界は閉ざされた‥。





















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ