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夜空に名残を漂わせ 銀河を渡る旅人へ

掲載日:2020/08/22

時の流れの無常さに

胸の鼓動も忘れつつ

道標さえ彷徨って

己の居場所も失って

物の哀れも訣別し

月日を忘れていたことも

苛むことさえ無意味とて

誰が責め射る筈も無く

巡り巡って流転する



来たる朝陽の眩しさに

ハレーションを避けながら

遠い道のり地図さえも

宛にするのも甚だに

風に靡かれその果ての

記憶を前世尋ねれど

虚空に虚しく響いてて

帰りましたと言えぬまま

ただ何処へと歩み立つ



夏の陽射しのいたずらに

照って焦がされ枯れはてて

それでも容赦はしないから

どうか赦してくださいな

お天とさんに拝み泣く



蝉の抜け殻風化して

やげて塵に成るさだめ

寄らば大樹にしがみつき

儚い命を震わせて

一生懸命鳴き叫び

短き日々を時雨れてる



いったいどうしてこんなにも

苦労を重ねてきてみても

相変わらずに長しえに

空は彼方に澄み渡り

運命なんてと嘲笑う



人の縁取り辿っても

世間の波が描き回し

海の深みに落ち込んで

貝になります今日からは

誰も探しはしなそうな

此処に居りますひっそりと

もう聞く耳も持たないで

ただ密やかに砂粒の

広がる底で佇めば

何か答えが見つかるね

そうさいつかは見つかるね

陽の光さへ此処までは

探しに来ない気がしてる



台風一過に見舞われて

砂に揉まれて転がされ

少しは遠くに来れたかな

それでも尚も漂えば

やがて夜空の星のよに

砂粒達が降り注ぎ

深海星空描いてく



この銀河でも渡ろうか

僕の重たい貝殻も

少しづつでも動きつつ

旅の希望を与えてる



地上のまどろみ幾千の

出来事知る術浮かばずに

この銀河さえ揺りすえば

やがて静かに心地よく

希望の光に吸い込まれ

浮かび上がってゆくだろう

水面にぽっかり浮かぶ月

そっと囁きかけている

名残惜しくも潔く

帰る頃合告げている

もう心配は要らないと・・・



~fin~




































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