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よーいドン

作者: 原田 朱里

自動扉が開くのがスタートの合図だ。


僕は、一時間の調整時間を経てスタートラインに立つ準備を始める。

調整時間は、いつも手持ちのタブレットで昨日のドラマやアニメをザッピングする。

これは、僕にとっての唯一の至福の時間であり、

この後の競争を生き抜くためには重要な時間だ。


結婚してから3年、郊外に新居を構えた僕は、毎日のようにこの至福の時間を過ごせている。

そう、この一時間が僕の休戦期間なのだ。


今日は、朝早く起きたおかげで、比較的競争相手は少ない。

さて、そろそろ落ち着きすぎてしまった腰を上げよう。


手荷物の所在を確認し、スタートラインに近づく。

スタートラインには、すでに何人かがスタンバイ済みだ。


放送から男性の子気味良い声が聞こえ、スタートが近いことを知らせる。


最後に、時計を確認する。

結婚祝いで、祖父から送られたこの時計は、いつもより少し早い時間を指している。

さぁ、いよいよ、暗がりから少し明るい場所に出てきた。


今日も、一日のスタートが始める。


プシュー


自動扉が開き、一斉に各々がスタートし始める。

僕も前の人の後を追いながらスタートを切った。



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