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異世界についた!……どうしよう?

訳が分からず草原に立っていた私。


(オーケー、落ち着け私。大丈夫、たぶん大丈夫。)


と、心の中で、とりあえず叫びそうな私をしずめる。それでも疑問が次々に浮かぶ。


「えっと……どうしようかな……?」


そうして、どうするか迷っているとふっと


(そうだ!ひなたちゃん、静華ちゃん、美優ちゃんはどこなの⁉︎)


辺りを見回してみると近くに3人が倒れていた。だけど、少し様子がおかしい。不思議に思って近づいてみると、


「みんな…だよね……?」


なんとなく面影があるような、しかし全くの別人が倒れていた。私が混乱していると、


「ん〜…ここどこぉ〜?」


「…ん、ここ、は、いったい…」


「な、何が起こったんですの……?」


「「「「……。」」」」


しばらくの沈黙が訪れた。どうしようか、えっと、とりあえず、


「……みんな?」


「そ、そうだよぅ〜!ひなた、有明ひなただよぅ〜!」


「っ!そうです!一条静華です!」


「そうですわ!わたくし、神里美優ですわ!」


よかったぁぁぁ〜!みんな無事で!違う人だったら私の心はポッキリ折れてたに違いないよ〜!だってね、みんな、なんというか異世界人みたいになっているんだもん!


「静華さん、ですわよね?その姿はいったいどうしたのですか?」


まずは静華ちゃん。赤毛のポニーテールで目の色は深い緑。うん、完璧に姿が変わっちゃっているね。よく静華ちゃんだと分かったなって自分を褒めたい気分だよ。まぁ、凛としたオーラがあったから分かったんだけどね。


「そう言う美優ちゃんもぉ〜、だいぶ変わっちゃっているよぉ〜?本当に美優ちゃんなのぉ〜?」


次に美優ちゃん。ひなたちゃんが言った通り、美優ちゃんもだいぶ変わっている。髪は薄い桃色で肩ぐらいまで。目の色は金色。後、スタイルが更に良くなっている。身長も私達より高いし、出てるところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。……なぜこんなに違いが出るのか分からないよ。


「でもさ、ひなたちゃんも別人みたいになっているよ?」


そして、ひなたちゃん。私が今言ったけど、ひなたちゃんも髪は薄い金髪、目の色は青色になっている。髪型は、なんて言えばいいのかな……ゆるふわウェーブ?で、腰の上ぐらいまである。なんか、マイペースなひなたちゃんに、似合っている姿だ。


「ですが舞、あなたもかなり変わっていますよ。……あ、あそこに池があるので、自分の顔が分かるのではないですか?」


静華ちゃんの言う通り、少し離れたところに池があった。私達が一斉に池を覗くと、


「「「「えええぇぇ〜〜!ナ、ナニコレェェ〜〜⁉︎」」」」


みんなが驚いた。私もびっくりしたけどね。だって、私茶髪のボブで、目の色が赤になっているんだもん!自分の姿が違うと、そりゃあびっくりするでしょ!


「というか、今更ですけど着ているものも違いますわ……」


美優ちゃんの言う通り、私達が今着ているものも全員柄のないワンピースになっている。もう、ほんと意味が分からない……。

けど今気づいた。ワンピースのポケットに何かが入ってる。私はそれを出してみた。えっ、こ、これってもしかして…


「あぁ〜!舞ちゃん、それってぇ〜神様がくれた手帳じゃないのぉ〜⁉︎」


「う、うん、たぶん……」


ポケットの中に入っていたのは、神様がくれたあの手帳だった。みんなのポケットの中にも入っていたみたいだ。


「確か、神様は念じたりすれば、分からない事を教えてくれると言っていたような気がします。」


そういえば、そんなことを言っていたような気がする。じゃあ、


(えーと、神様?とりあえず、出てきてくれません?)


と、念じてみた。すると、手帳に文字が浮かんできた。


ーーはいはい、神様じゃよ〜 。 ーー


……えっ。え、えぇぇぇえええ!きた!ほんとに神様が出てきた!


「か、か、神様⁉︎とりあえず、ここどこなんですか⁉︎」


「突然すぎてぇ〜意味が分からないよぉ〜?」


ーー落ち着くのじゃ。いろいろ突然だったのは謝るぞ。謝罪に時間をかけ過ぎてのぅ。ーー


あ〜あれね、あの突然の土下座。あれにはびっくりしたな〜。と私が思い出していると、神様がどんどん説明してくれた。


ーー時間がなくて突然のこととなったが、ここは地球とは別の世界 ''アルフォリア'' じゃ。そして君達が今いるのは、グリーデトル王国じゃ。他にもいろいろと教えなければならんのじゃが、百聞は一見にしかず。旅をしながら、ゆっくり学んで行く方が良かろう。今、一番大切なのは ''ステータス'' についてじゃな。ーー


ステータスって、あれかな?あのレベル○○とかHPとかそういうのかな?


ーーステータスは静華の気になっていた【加護】とも関係がある。そしてそれは、その者の人生のほとんどを決めるものじゃ。ーー


へえ〜、人生のほとんどがそれで決まるんだ〜、へえぇぇ〜。……え、じゃあ、ステータスってかなり重要なんじゃないの⁉︎え、人生のほとんどって、本当なの⁉︎嘘でしょ⁉︎ステータス凡人だったらどうしよう……。



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