表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

****

 目が覚めると、辛く苦しい現実世界に引き戻され、強烈な感情が僕に襲いかかる。

 嫌悪、苦、焦燥、虚しさ、やるせなさ、無意味、無価値、自己否定、罪悪……

 あらゆる負の感情が、いれかわり僕の精神を支配する。

 これらの強烈な感情が、自分を極限まで追い詰めていく。

 現実の数々の圧迫から一刻も早く逃れたい、楽になりたい。

 救われるためには、自らの手で終わらせるしかないのだろうか……

 僕は一体何をしたのだろうか。

 これまでに気付かずに誤ったことをしたのだろうか……

 古き時代からの業によるものなのだろうか……

 誰も教えてはくれはしない、この非常に苦しく追い詰められた状態から逃れる方法を。

 僕を守って、状況を改善する方向に導いてくれている者は誰もいないのだろうか。

 いるのならば、どうか一刻も早く、僕に手を差し伸べ、今の僕の状態からすぐに救って欲しい。。。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 君はどうして優しい救いの手を差し伸べてくれないのだろうか……

 僕がそんなに醜く、悪い人間だからなのか……

 負の感情、経験だけが意識にのぼり、僕の精神を支配する。

 こんな状態にある自らの生をどうしても僕は肯定するなんてことは到底できない。

 こんな辛く苦しい状態に身を置くために自分は生を受けたのか。

 それとも、敢えてチャレンジすべきものとして自分の魂が進んで要求したことなのだろうか……

 こんなに辛く苦しいことしか感じることができないこの世界において、いみじくも対応能力のない赤子のように放りこまれてしまったとしか思うことができない。

 どうか君よ、僕に救いの手を差し伸べて下さい!

 慈悲を下さい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ